Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

「もう一度来たい」然別湖 【北海道バイクツーリングの思い出5】

いくf:id:Hakuto-MA:20210427020436p:plain
(然別湖、ネガをアプリで反転)

 

旭川の街で初めての生寿司を食べ、フェリーで知り合ったばかりの友人の部屋に泊めてもらう。

旅は予定にないことが起こるほうが楽しい。成り行きに身を任せてみると思いもよらない体験ができる。

それが旅を何倍にも楽しくしてくれる。

 

初めて訪れた場所が気に入って「もう一度来たい」と思うこともある。

なかにはその場所に住み着いてしまう人もいる。

そんな人はずっと旅の途中なのだろうか。

 

いつもと違う場所と時間が心をワクワクさせてくれる。

旅はいいものだ。そしてまた旅に出たくなる。

 

今日は北海道4日目。

さらば旭川

昨夜は知り合ったばかりの友人のベッドで寝かせてもらった。おかげで朝までよく眠れて疲れもとれた気がする。

 

6時に一度目が覚めたが、山本さんがいなかったのでもう一度寝て8時に起きた。彼は隣の部屋で寝ていたのだった。

 

9時頃に山本さんがこちらの部屋に来てコーヒーを淹れてくれた。美味しいコーヒーだった。

 

それから色々と話をしたのだが、もう忘れてしまった。ただ、レコードを聞かせてくれて、それがミニーリパートンのベストアルバムで最高に心地よかった。特に5オクターブ半の声と言われる「ラヴィン・ユー」は何度聞いても素晴らしいと思う。

 

学食が11時に始まるというので連れて行ってもらった。
そこで生まれて初めてキムチラーメンなるものを食べる。これが実に美味かった。

 

たしか味噌のスープだったと思う。東京に帰ってから醤油ラーメンにキムチを入れてみたが醤油でも美味かった。

 

11時45分。北海道教育大学男子寮前から出発。なんと山本さんが途中まで先導してくれるという。しばらく走って手を振って別れた。

 

トムラウシ温泉へ

20210427020212(トムラウシ温泉1984年、ネガをアプリで反転)

 

北海道4日目はトムラウシ温泉に宿をとっていた。ここに1軒の国民宿舎があり、そこまでの道がダートになっていたからだ。

 

暗くなる前に到着したいので必死に飛ばす。

 

天気の方は塩梅が悪く、今夜にも台風が道南地方に上陸する模様だ。その影響で12時半頃から雨が降り出した。風も出て来た。風が次第に強くなってきてバイクが飛ばされそうになる。

 

雨は層雲峡のあたりで激しくなり、唇に当たる雨つぶが痛い。


層雲峡の先のトンネルを過ぎたあたりで雨はようやく弱まる。走る車はほとんどなくなり一気に飛ばした。眺めも良くなって気持ちが良い。そしてワインディングロードが楽しい。

 

1時20分頃にダートに入る。初めは走りにくかったので慎重に行くが、次第に慣れて来て楽しくなった。山道を登り続けるとトンネルがあり、通り抜けてから振り返ると『三国トンネル』と書いてあった。三国峠を抜けたことになる。そのあとの下りもずっとダートが続く。眺めは最高だ。

 

ダートに入ってから1時間経った2時20分頃、オンロードバイクに乗った3人連れが手を振っている。いや、あれは手招きだ。

 

近くに寄っていくと、
「まだずっと先までこんなラフロード?」と聞いてきた。
「僕がラフに入ってから1時間くらい走ってる」と教えると、彼らは引き返すことにしたらしい。

「じゃあ」といって先に進む。

 

それから2、3分走ると突然ダートコースは終わった。するとそこは糠平湖だった。先を急ぐので糠平湖には立ち寄らず、然別ヘ向かう。

 

2時50分、然別湖に着く。ここで10分ほど休憩し、写真を撮る。

 

20210427020409

 (然別湖 ネガをアプリで反転)

 

然別湖には陸封されたオショロコマの固有亜種ミヤベイワナが棲息している。冬に湖面が凍結すると『然別湖氷上コタンまつり』が開催され、イグルーが作られて観光客が集まるところだ。

 

湖の周りには自然がそのまま残っていて神秘さを感じさせる。さらにこの日の天気は幽玄な感じが漂っていた。最高に気に入り「もう一度来たい」と思った。

 

糠平湖から峠を越えてここまで来る道も楽しい道だった。

 

3時50分、〈トムラウシ右折〉の道路表示板のある角のガソリンスタンドで給油。給油後急いで出発する。なんとしても日が暮れないうちにたどり着きたい。一気に飛ばす。

 

ここからトムラウシ温泉まで約52キロのうち30キロがダートコース。走ってみると最高に面白い。このコースが今までで一番楽しい。北海道最高!

 

そして5時、無事にトムラウシ温泉「国民宿舎東大雪荘」に到着。宿泊客はわずか数名だったように思う。ここは登山口になっているのでたぶん登山客なのだろう。建物は古かったが大きな浴槽にひとりのんびりと湯に浸かった。高い天井が記憶に残っている。

 

然別湖再訪

然別湖にはこのときから13年後、家族で再訪している。どうしても来たかったのだ。このときの然別湖もあのときのままだった。湖畔のキャンプ場でキャンプし、カヌーに乗って湖を満喫した。素晴らしい景色だった。

 

カヌーはカナディアンカヌーに乗った。二手に分かれて乗ったのだが、わたしたち夫婦と末っ子、長男と次男がインストラクターと一緒に乗った。末っ子がカヌーを揺らしてふざけていて、そばにいたインストラクターにマジで怒られた。この年の夏は冷夏で水も冷たかった。ライフジャケットは着ていたが、やはり落ちたら危険だ。

 

ちなみにトムラウシについても触れておきたい。

残念なことにトムラウシの名は2009年7月に起こった登山ツアーの遭難事故で有名になってしまった。当時連日ニュースが流れて世間の注目を集めた。

 

アミューズトラベルという会社が企画した登山ツアーで、旭岳からトムラウシ山に登ってトムラウシ温泉に下る予定だった。ところが悪天候で、ツアーに参加した15名のうち7人が、3人のガイドのうち1人が亡くなるというまれにみる大惨事となった。

 

参加者のほとんどが60代で、悪天候による低体温症だった。

 

この7年前にも遭難事故で登山者が亡くなっているという。

 

この遭難事故についてはウィキペディアに詳しい。

 

自分もこれからまだ山に登りたいと思っているので、身が引き締まる思いだ。山の天気をなめてはいけない。まして夏とはいえ北海道の山は。  

 

この日の記録

8月22日(水)、この日の走行距離は235.6キロ。給油は1回。

学食のキムチラーメンは300円。夕食は鹿肉を食べ、ビールを飲んで1,155円。宿代は旅行クーポンにしていたため不明。

 

この日のコースは、旭川から層雲峡を通って大雪湖、糠平湖、然別湖。そして新得からトムラウシ温泉の東大雪荘泊。

 

 

今回のまとめ

北海道4日目は雨に濡れて走る。

旭川から大雪湖、糠平湖、然別湖を繋いだ。

新得からトムラウシ温泉に向かうダート道が素晴らしく楽しかった。

 

グーグルマップを見ると途中から舗装が途切れている。ちょうどその切れ目でストリートビューが切れている。グーグルカーも未舗装路には入らなかったようだ。

 

残念だが自分にはもうオフロードバイクで快走する自信はない。

元気のある方は是非どうぞ。

 

なお、然別湖について調べてみると、現在も自然がそのまま残されているようだ。

なんだか また行きたくなってきた。

こんどは釣りができたら最高だと思う。

www.ana.co.jp

 

では、このへんで(次回に続く)

 

 


今回取り上げたミニーリパートンのベストアルバムです。


なお、アマゾンプライムに入っている方は、ミュージックプライムでも聞くことができます。

www.amazon.co.jp

 

トムラウシ温泉東大雪荘のサイトはこちら。

東大雪荘|北海道新得町トムラウシ温泉の一軒宿

 

過去の記事はこちらから。 

バイク免許をとって旅に出よう 【北海道バイクツーリングの思い出1】 - Hakuto-日記

 

初めての北海道ツーリング 【北海道バイクツーリングの思い出2】 - Hakuto-日記

 

ダート走行に挑む 【北海道バイクツーリングの思い出3】 - Hakuto-日記

 

再会。なのに一人の夜 【北海道バイクツーリングの思い出4】 - Hakuto-日記

 

 

広告