Hakuto-日記

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再会した旧友と一緒に登山する 【八甲田山】その1

八甲田ロープウェイから

自転車日本一周で青森の昔の友人と再会した。

日本一周を達成した報告をして、「次は日本百名山の制覇を目指そうかと思う」と話したとき、八甲田山にも登るのかと聞かれた。

実は一度登っているのだが、もちろん登ると答えた。

すると「ぜひ一緒に登りたい」と彼が言った。

中学の時に学校の行事で登ったことがあるのだという。

そうして彼と電話で話したあと、コロナ騒ぎが起こり3年半も経っていた。

ふたたび連絡したところ、「ぜひ登りたい」ということで、一緒に登ることになった。

 

予定を1日早める

仕事の休みが取れたので9月17日(土)からの連休か23日(金)からの連休に八甲田山と岩木山に登ろうと思っている。そう青森の友人に連絡したら、9月17、18日なら一緒に登れるという。

 

そこで、17日に新幹線で八戸に行き、そこから彼の住んでいるおいらせ町に行くことにした。ところが出発前日の朝、18日は雨で17日なら晴れの予報なので、1日前に来られないかというメールが届いた。

 

調べてみるとやはり友人の言うとおり18日は雨の予報が出ている。さて、どうしたものか。

 

さすがに17日の朝イチで新幹線に乗っても当日の登山は無理である。あとは夜行の高速バスがあるかどうかだ。そのときは八戸行きのバスがあるとは考えず、青森行きのバスを探した。残念ながら席がない。

 

別なサイトで探していると、ちょうど八戸駅を経由するむつ行きの高速バスの座席が運が良く1席空いていた。

 

そう言うわけで八戸駅前に車で迎えにきてもらうことになった。

 

バスは定刻通り6時45分に到着。そして7時に出発して八甲田ロープウェイに向かった。

 

待ち合わせでは意外なことがあった。バツイチの彼が彼女を連れてきたのだ。その彼女が作ってきてくれたおにぎりと卵焼き、ウインナーの朝食をいただく。

 

話に夢中になり、昼食を買うためにコンビニに寄るのを忘れる。酸ヶ湯温泉に行けば売店があるのでそこで調達できるだろうということで行ってみると、お手製のおにぎりが5個売っていた。ありがたい。3人で5個だが無いよりはまし。しかもここは友人が支払ってくれた。

 

9時20分に八甲田山ロープウェイ乗り場に到着。次は40分発車。

 

約10分で山頂公園駅に到着。トイレに行ったり写真を撮ったりして10時5分、いよいよ登山を開始する。

 

山頂公園駅で記念撮影

この日、予報通りいいお天気である。しかし気温がとても高い。冬用の長袖下着の上にTシャツを着ていたので暑くて仕方がなかった。後で聞いたところによれば彼の住んでいるところは31度にまでなったということである。

 

先頭は友人、真ん中に彼女、最後尾が僕。しかし初っ端で道を間違える。おかしいと思ってGPSで確かめると山頂公園駅に戻っている。あわてて引き返す。

 

 

えっ、リタイアするの?

左から赤倉岳、井戸岳、大岳

毛無岱分岐を過ぎたあたりからしばらく上り坂になる。友人は車の中で「普段農作業で車やトラクターにばかり乗っているのでほとんど歩くことがない」と言っていた。以前登ったのは中学の時で、楽に登った記憶があったようだが、やはり不安があったのだろう、予防線をはっていたと思われる。

 

案の定、ものすごい汗の量だった。この分だと予定の時間よりだいぶ遅くなるなと考えていたところ、彼も僕に迷惑をかけてはいけないと考えたそうで、赤倉岳の稜線に出るまでの半ばあたりでリタイアを宣言した。

 

彼らとそこで別れ、酸ヶ湯温泉で待ち合わせることにする。

 

登山道は、アオモリトドマツと広葉樹の樹林帯の中を行く。友人と別れてから少しすると高い木がなくなり森林限界を迎える。すると太陽が直接当たってますます暑い。

 

森林限界。左手の田茂萢岳に山頂駅の建物が見える

 

赤茶けた岩が露出する赤倉岳には11時45分頃に到着する。そこから狭い尾根道を進んでいくと、そこに赤倉岳山頂の標識があった。あれ、さっきのところが山頂じゃなかったのか。どうやら山頂は横に長いようだ。続いて火口の淵を歩いていった先が井戸岳だ。12時10分、ここで昼食にする。

 

赤倉岳

酸ヶ湯で買ってもらったおにぎりを2つ食べる。うまい。コンピ二のおにぎりとは大違いだ。それに青森のお米がうまい。

 

青森のお米といえば、我が家では(といっても僕だけだが)玄米を食べている。それが青森産だ。これが噛めば噛むほど味があり、気をつけないと食べ過ぎてしまうくらいだ。

 

帰りの車の中で友人とそんな話をし、さらには農薬問題についてもたくさん議論した。友人は農業を営んでいるのである。それがかなり勉強していてポストハーベスト(収穫後の農薬処理)などのことも知っていた。

 

現在レイチェル・カーソンの『沈黙の春』(新潮文庫)を読み始めたことを伝えたら、彼も昔読んだことがあるそうで、3年ぶりの再会、さらにその前は30年ぶりなのにも関わらず、ほとんど同じ知識や考えを持っていてとても話が合うことに驚いた。

 

それはさておき、昼食休憩は20分ほどで済ます。すると同じように昼食を食べていた方が「ここは初めてですか」と声をかけてきた。「ええ、ここは初めてです。ただ大岳には昔登ったことがあります」と答えた(その時のことは以前ブログに書いた)。

酸ヶ湯千人風呂に入る 【八甲田その1】 - Hakuto-日記

 

「大岳から酸ヶ湯に向かうコースがあるようですが、毛無岱を通るコースが一般的なのでしょうか」というので

 

「以前大岳に登ったときは酸ヶ湯からそのコースを通って登ったのですが、途中まで展望が効かないので湿原を通るコースがおすすめです。わたしももう一度湿原が見たくてきたのです」と言った。すると

 

「訊いてよかったです」と言ってくれた。その彼とは大岳山頂でも出会い、写真を撮ってあげた。しかし、そこで別れてから再び出会うことはなかった。

 

つづく

 

 

 

amzn.to

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