
「子供の頃、時間を忘れ夢中になって本を読んでいた、かつての少年少女たちへ贈る冒険ファンタジー」とチラシに書かれた舞台を観にいってきました。
童心に帰り、素直に楽しみました。
Jungle Bell Theater 30周年記念公演

Jungle Bell Theater 30周年記念公演「リヒテンゲールと二つ国の詩(うた)」が、2025年10月29日(水)から11月3日(月)まで大塚萬劇場で公演されています。
この舞台は野イチゴチームとチーズチームとに分かれて、合計12回のステージで行われます。
10月31日、チーズチームの回を観てきました。
あらすじは、次のとおりです。
北の森の魔女を倒すために旅に出た正直ネズミのリヒテンゲールとその一行は、とある国境近くの小さな宿で、隣り合わせた国同士による秘密の和平会議の場にでくわす。しかし両者は互いに譲らず、和平どころか今にもつかみ合いの大喧嘩を始めそうな雰囲気に。そんな中近くの森の中で、歴史学者たちが古ぼけた鏡を見つける。その鏡には不思議な文字が描かれていた。果たして両国に平和は訪れるのか、そして謎の鏡の正体とは?
(リヒテンゲールと二つ国の詩チラシより)


まだ上演中なので、ネタバレはなしです。
たまには童心に帰って冒険ファンタジーを素直に楽しむのもいいかも。
でも、歳をとるごとに世間の穢れが染み付いていて、はじめは、いい大人が着ぐるみみたいな格好をしてよくできるなあと思ってしまいました。
そして、大人ばかりが観ているファンタジーを演じている役者さんのその熱意に感心し、そうしているうちに次第に物語に引き込まれていくという感じで、いつのまにか涙が流れているという具合でした。
でも、いい年寄りの男が(つまりはじいさんが)子供向け?の冒険物語を観て涙するというのはやっぱりはずかしい。
物語はあまり複雑すぎず、かといってシンプル過ぎず、適度な刺激のある展開となっていて、ストーリーを解釈することに頭を悩ませることなく進行していったことが、素直に楽しませてくれたということなのだろうと思います。
物語を振り返って
お芝居を観終わったあと、単純に童心に帰って物語を楽しむことができた自分に満足していて、面白かった以外の感想は湧いてきませんでした。
劇場を後にして、しかし単に面白かったというだけなのだろうかと、ふと考えました。
隣り合わせという運命をもった二つの国。それって、地球上のすべての国がもっている運命なんじゃないのか。国同士がうまく付き合うこともあるし、仲違いすることもある。そしてその間にはなぞの鏡があったりするのではないか?
翻って、現代社会において、国同士の付き合いって誰と誰の付き合いなのか、ほんの一握りの人たちが国を左右していて、どちらの国もその国民の全てが満足する社会なんてないというのがこの社会という現実です。
そうした宿命を持った私たちがどう折り合いをつけて生きていくのか、それは社会への参加然り、心の持ち方然りなのだと思います。そんな答えのないことを考えました。
ひととひととが生きていくっていうのは、それぞれが折り合いをつけていくということ。それができることが幸せなのだということなのでしょう。だって、それが出来ないということはだれかに従属させられているということなのだから。

最後に
今年の冬に骨折した肩の調子が思わしくなく、外に出ようという気力が削がれてしまいました。
このブログは、アウトドアをメインとしてその合間に楽しんでいる余暇をときどき書き留めるようにしてきました。だからアウトドアがないとブログの更新が少なくなっています。
Jungle Bell Theater の作・演出をしている浅野泰徳氏は、舞台前の前説にあらわれ、民俗学について熱く語りました。そんなことをもう30年も続けているそうです。
ぼくも情熱を失わずにもう後少し人生を頑張ろうと思います。
では、このへんで
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