Hakuto-日記

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ツェルト泊、風雨の洗礼 【大雪山〜トムラウシ山縦走】その1

最初に白状しちゃうと、旭岳からトムラウシ山に登り、さらに十勝岳に登って下山する3泊4日の計画を立てていた。

ところが2日目の夕方から風と雨が激しくなり、3度目のツェルト山行は悲惨な結果に。

それに体力的にもしんどくなって3日目に下山した次第。

けれど旭岳からトムラウシ山の2泊3日の縦走としては充実した山行だった。

 

旭川空港に向かう

8月10日、19:00過ぎに旭川空港着.手荷物のベルトコンベアの故障で荷物の積み込みに時間がかかり出発が遅れ、そのぶん到着も遅れた。


旭川空港のコンビニで夕食、朝食、昼食の3食分を買い、タクシーでゲストハウスへ向かう。1550円也。

 

ゲストハウスは空港からほど近い富良野線千代ヶ岡駅の近くにあった。近いと言えば近いのだが、歩くと40分くらいかかるそうで微妙な距離。大雪山縦走の予定は立てていたが、実際に動き出したのは1ヶ月前のため、航空機のチケットはもう高いものばかり。その中でも一番安いのは、この夜に到着する便だった。

 

次に宿を探した。そこで驚いた。旭川の宿で残っているのは高いところばかり。それで空港からタクシーに乗っても、旭川市内に泊まるより安くなる今回のゲストハウスを見つけて予約を入れたと言う次第。

 

宿に到着して受付を済ませると、そこから少し離れた建物に案内された。そこは大広間のある離れで、布団が敷かれていて簾で仕切られていた。 宿泊客は自分を入れて3人だけ。ぼくと同じく日本百名山を目指している方とバイク乗りだった。9時頃まで飲みながら話しをした。

 

 

旭岳に向かう

出発前、宿からの景色

8月11日朝7時10分、オーナーの住んでいる棟の前に行く。昨夜、タクシー会社に問い合わせたところ、東川町までだいたい4千円から5千円程度はかかるということだった。そこで、オーナーが2千円と格安でトランジット東川まで送ってくれるということでお願いしていたのである。

 

トランジット東川とは、東川町にあるアウトドアショップで、旭川から旭岳に向かうバスの停留所の近くにある。そこでクマ撃退スプレーをレンタルすることにしていたのである。

 

7時半に店に到着すると、すでに店主が店を開けてぼくを待っていてくれた。15分ほど使い方のレクチャーを受け、停留所のある道の駅に向かった。バスを待っていると旭川市内の循環バスが二台来て、次に旭岳行きのバスが来た。一緒に乗ったのは、外国人(西洋人)の男女二人連れと大学生くらいの男子1名。バスは満席で、補助席を出して座った。

 

8時14分、定刻通りバスが発車する。そして9時を少し回った頃に旭岳ロープウェイ旭岳駅に到着した。姿見駅には9時45分到着。準備を整え10時に出発。気温25度。朝方曇っていたが次第に晴れてきた。暑い。

ロープウェイに乗るところ

姿見駅に到着

近くに咲いていたエゾリンドウと綿毛のチングルマ

姿見の池の脇にある大雪山愛の鐘

姿見の池に旭岳を映そうとするも

弱ったセミが靴にとまる

 

旭岳から白雲岳避難小屋へ

ひたすら火山の岩がゴロゴロしたところを登っていく。弱ったセミがたくさん飛んでいて、それが地面に落下したり足元にとまったりする。気をつけて歩かないと踏みつけてしまいそうだ。

 

途中、右手をみると、これから歩く予定の山並みが遠くに見えた。どうやら十勝岳あたりまで見えている様だ。このままずっと晴れていてほしいと願う。

旭岳中腹から南を望む


11時55分、旭岳山頂到着。少し前からガスが出始めた。同年輩のおばちゃんがさっきまで晴れていて360度全部見えて最高だった。動画を撮ったので送りましょうかという。スマホを見せてもらうとアンドロイド。こちらはiPhoneなので簡単には共有できないことがわかり、その場で動画を見せてもらう。たしかに雲ひとつない景色だった。

外国人に撮ってもらう

山頂で昼食をとり、12時25分に間宮岳に向かって歩き始める。さっきまで見えていたこれから歩くルートはガスで見えなくなった。山頂の気温20度。


旭岳は2度目となるが、向こう側に回るのは初めてだ。ザレ場の急な下りで最初は手こずるが次第に慣れて早く下れるようになった。

急なザレ場の下り。下にはテントが見える


一番下ったところに旭岳キャンプ指定地があり、10張りくらいテントが張られていた。そこからは上りと下り、なだらかになった先に間宮岳への分岐がある。そこから間宮岳を往復した。

 

山頂までの道はほぼ平坦で、そのわずかに高くなったところに間宮岳の標柱が立っていた。幸い雲が少し切れて黒岳が見えた。

メアカンキンバイ

荒涼とした風景

間宮岳分岐

遠くに黒岳が見える

人が数人立っているところが間宮岳分岐

分岐に戻ると休憩中の人が5、6人いた。話をすると、もう何度も登っている口ぶりだった。みないかつい体つき。トムラウシ温泉東大雪荘に下山予定とのこと。

エゾイワツメクサ

イワブクロ

北海岳

ミヤマサワアザミ

北海岳を下り平原の一本道

花に癒される

ミヤマアキノキリンソウ

タカネトウウチソウ

初めて現れた雪渓

イワウメが咲き乱れる

イワウメ

ヒグマ情報つきの案内標識

トウヤクリンドウ


午後3時を少し回った頃、白雲岳分岐に差し掛かる。ここで細かい雨が降り始めたのでレインウェアの上だけ着る。東川から一緒にバスに乗った大学生らしき青年もやってきてそこで休憩しはじめた。あとから間宮岳分岐で話をしたパーティーもやってきて、こちらは休憩せずに下って行った。


3時半、白雲岳避難小屋着。受付をして1,500円(野営指定地利用協力金500円・登山道維持管理協力金1,000円)を支払うと、なんと可愛いイラストのオリジナル手拭いをくれた。

 

 

テント場は7、8割程度埋まっていて、テントの隙間にツェルトを張る。そのあと水場に水を汲みにいくと、立派な角を生やしたエゾシカが近くで草を喰んでいた。

水場近くに咲いていたダイセツトリカブト

白雲岳避難小屋のテント場

 

 

つづく

 

 

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