先日、貴重な平日の休みに釣りに行ってきた。
この日は実は病院の受診日。
昼過ぎまでかかると思いきや、珍しく11時には会計まで終了。
お、これなら釣りに行けるじゃん。
というわけで行ってまいりましたが・・・
ちょっとだけ病院の話
コロナの第6波がきて翻弄されている手術日。
昨年3月3日に左橈骨遠位骨折手術を受けて手首には金属が埋まっている。
これを取り出す手術を今年4月に予定していた。
それがコロナ感染が広がったため緊急以外の手術が中止となり、入院前の検査の日が単に手術が延期になるという話を聞くだけになる。
そして今回は手術予定日の相談だけ(いや、無駄にレントゲン撮影があった)。
医者と話すだけで診察料がとられる。
自己負担が約1000円だから、健康保険の負担が約2000円だ。
手術は6月1日に決まったが、コロナ感染の状況ではまた延期になる可能性があることが医師から告げられる。
予定通りに手術となれば、その1ヶ月以内に手術前の検査があり、そして入院前日には抗原検査が行われ、そのどちらにもパスしたら入院となる。
入院は4日間で、入院日の翌日に手術し、その2日後に退院という流れ(クリニカルパス)になっている。
なお、2年前の左肘頭尺骨骨折のピンとワイヤーを抜く手術のときもコロナにより2ヶ月延期されている。
まあ、自分がコロナ感染しなかったことがもっとも幸いなことではあるが。
午後は釣りだ
そんなことで検査もなく、それに珍しく4人目に呼ばれたため、いつもより早く終わった。
これなら釣りに行けるじゃんと、その気になってきた。
一応、近くにいる息子の部屋によって顔を見ていく。
12時半に自宅に戻り準備をする。
昼は息子のところで済ませたので釣り道具をバックに入れるだけである。
ちなみに近くの川で釣りができる遊漁券の年券を買っておいたので、釣り場に直行できる。
1時頃スーパーカブで出発して2時前に到着。
場所は以前下見をした谷太郎川である。
中間地点にます釣り場の特定漁区があり、今回はその下流部に入渓することにした。
この前下見をした時は、林道の上から川が見下ろせるので覗いてみたところ、まったく魚の姿を見ることができなかった。
渓流魚の体は川底に同化していて、動いてくれないとなかなか見つけづらいので探せなかった可能性もある。
そして上流部で出会った釣り人に尋ねたら、上流部では釣れなかったが下流部では3匹釣れたと言っていた。
また、おなじく上流部で別のベテラン風の方を見たら、ビクに魚が数匹入っていた。
つまり全くいないわけではないらしい。
そこで、流心にはいなくても草や岩の影、流れ込みの白泡の下にはいるだろうと、その辺りを探ってみようと思ったのである。
下流部のトイレの近くにちょっとした空き地があり、車が数台とめられる。
そこにスーパーカブを止めた。他に車はない。これなら行けるんじゃないかと期待が膨らむ。
そこから川に降りる人が多いのだろう。踏み跡で道のようになっていた。
下に降りたところは堰堤の上になり、水が落ちる前のところが淵になっていた。まずはここからだ。
思った通りライズはないのでニンフでルースニングを行う。
重いフライをつけると飛ばしづらいので、できるだけフォルスキャストはしないようにした。下手が無理にやるとテイリングループになってリーダーやティペットが絡まってしまうのである。
それに狭い渓流では近くに木があり、後ろで木の枝に引っ掛かってしまう恐れもある。
この場合はロールキャストを使う。
ロールキャストも、ニンフが水中深くにあると1回ではうまくいかないので、1回目でニンフを水面に引き上げ、2回目で遠くに飛ばす。2回目もだめなときは3回目で飛ぶ時もある。
まだまだだなと思うのは、見えなくなったラインの先からフライまでの距離がうまく掴めないことだ。
実際、フライはほとんど見えなくて見えているのはマーカー。その数十センチさきにフライがポトンと落ちる。
なんとか狙った場所に落としてじっと見守るが、まったく反応なし。
そこからは何度か川を渡りながら上流に向かっていく。
すると、いかにも魚が居そうなところが見えてくる。が、初心者がそんなふうに思う場所なんてすでにみんなが攻めているのだろう。魚の姿は見えないし、反応もなかった。
しかし、釣り上がりながら歩いてみると、草の陰や岩の陰も誰もが狙うポイントに見えてくる。
それに白泡の下だって、そこを狙っている釣り人を何人も見かけている。
そうして最初の期待とは裏腹に、まったく釣れる気がしなくなっていく。
けれど今回は川に立ち込む練習、キャストの練習、フライを投げる時に引っ掛けないようにする扱い方の練習を兼ねている。
だから釣れなくても「練習、練習」と思ってフライを投げた。
その後低い堰堤を越え、中くらいの堰堤を巻いていき、高い堰堤の手前で釣れないまま終了とした。
ここまで約3時間。
林道に出て上流部を見てみると、下見の時コーヒーを沸かして飲んだ開きである。
そこから林道を歩いて下ると30分の道のりだった。
最後に
今回気がついた点は、浅瀬のニンフ釣りは根がかりに気を付けろということ。
水中に落ちた木の枝になんども引っ掛かったのである。
幸い全て回収できた。ただ1回、飛ばし過ぎて向こう岸に乗ったフライが唯一回収不能であった。
また、投げる前のフライの取り扱いであるが、これはちょっと油断してフライを落とすと、すぐに落ちている杉の葉に絡まってしまった。杉の葉はすぐに絡まり、はずすのもやっかいだった。
今後気をつけたいのが、狙った場所の手前に流れてきた枝などが引っ掛かっていた場合、そこにラインやリーダーが落ちると、最終的にフライがその枝を釣ってしまうということ。
ベテランの方から見れば当たり前かもしれないけれど、いろいろな気づきが得られて、釣れなかったけれど、多くの収穫があった。
ともかく思いがけずフライフィッシングを楽しむことができて、充実した休暇を過ごすことができた。
いつかはきっと自然渓流で釣ってやる!
では、このへんで
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