Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

渓流下見ハイキング 【ミツマタ大群生地】

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つい先日まで寒くて震えていたのに急に暖かくなった。

ところが寒い時の記憶が残っていて、なかなか薄着にはなれない。

山に行って寒さに震えるのはごめんだ。それに危険だし。

そんなわけでちょっぴり薄着になって渓流沿いの山道を登り、源流域の三椏群生地までハイキングしてきた。

登りは暑くて汗をかき、下りは(同じ道を下った)ちょうどよく、午後3時をすぎた頃からちょっぴり寒くなった。

やっぱり山は気温の変化が激しい。

 

煤ヶ谷の梅

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神奈川県唯一の村、清川村にある清川道の駅のとなりの駐車場にスーパーカブを止め、煤ヶ谷のバス停から谷太郎川に沿って谷太郎林道を登っていく。

 

林道と言っても結構奥まで民家がある。

 

ある立派なお屋敷の庭には白梅や紅梅が満開で、紅梅も枝垂れやその他種類は分からないが違った紅色の花が咲き誇っていた(トップの写真)

 

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今日は、道中どこを見ても梅が満開だった。まるで申し合わせているように、あるいは競い合っているようにそれぞれ見事だった。

 

しかしやっぱり煤ヶ谷のお屋敷の梅が最高だった。

 

 

ます釣場

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清川村の谷太郎川は民家が並ぶそのすぐ傍を流れているのにじつに透明で、まさに清流だ。

 

お屋敷から少し登っていくと趣のある小屋があり、そこはじつはお手洗いである。洗面台にはプッシュ式の石鹸まで置かれていて、だれが管理をしているのか、とても綺麗に掃除されていた。

 

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さらに行くと民家が途切れ、「清川リバーランド」なる看板が現れる。そこには「つかみどり」「バーベキュー」の文字が読み取れ、奥を見ればバンガローというのかコテージというのか、そんな建物が並んでいた。

 

その向かい側には「谷太郎川ます釣場」の看板がある。

 

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ここ谷太郎川では釣りができるらしいのだが、ネットで調べると「ます釣場」しか出てこない。ます釣場ではなく一般の釣りをするにはどこで釣ったらいいのだろう。

 

歩き始めると再び民家がある。なんとリバーランドというキャンプ場?は民家の間に開設されているのだ。逆に言えば、キャンプ場のとなりに民家を建てているともいえるわけだ。

 

こんな自然の中で暮らすってどんな感じなんだろう。

 

現在の住まいは決して都会ではないが、民家が立ち並ぶ中にある。以前は少し外れると田んぼばかりであった。

 

しかし、田んぼは自然にちょっとは近いがあくまで人工的なものである。

それに比べ渓流は雨が降れば増水し、晴天が続けば渇水する。周りには森があり、野鳥がやってきて虫や魚を狙う。

水棲昆虫や陸生昆虫の住処でもある。

 

やっぱりだめだ。部屋の中で昆虫が歩いていたり飛んでいたりするのはちょっと受け入れられない。

 

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どーんとビックなログハウスが出現し、そこで民家は終わり。

 

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すると、相模川漁協の禁漁期間の案内板が草の蔓にからまれていた。

なるほど、ここから3月1日から10月14日までは特別漁区を除いて釣っていいのだな。

 

特別漁区ってなんだ?

 

少し行くと、屋根が苔に覆われた小屋があらわれる。ここもお手洗いだ。じつは先ほどのところもそうなのだが、「お手洗い」ではなく「御安心○」と書かれている。○の漢字が読めないが、ごあんしんどころとでも読むのだろうか。

 

林道の左手に見える川を見下ろしながら、魚影を探す。特に反射しているわけではないので川底まで見える。けれど、魚影は見つけることができない。

 

すると今度は「禁漁区」の看板があった。どうやら谷太郎川の支流が禁漁区になっているようだ。看板には「やまめの産卵場としている」と書かれていた。

 

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堰堤の下で釣り人を見かけた。ルアーで釣っている。しばらく見ていたが釣れていなかった。

その堰堤をすぎると、「これより上流特別漁区」と書かれた看板があった。なるほど、ます釣場が特別漁区だったわけか。

 

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このます釣場でも魚影を探したが見つけることができなかった。よくよく探すのがへたなようだ。

 

ここで橋を渡り右岸を登っていく。ます釣場の受付はかなり上流にあってしかも川向こう。ここに入漁券販売所と書かれた幟が立っていた。

受付の上流に団体用の釣り場があり、誰もいなかったので川を覗きに行った。近くまで行ったがまったく魚の姿はなし。お客さんが来た時だけ放流するのだろうか。

 

ふたたび林道に戻り少し行くと「これより下流特別漁区」の立て看板。そしてすぐに林道の終点。

 

そこに7、8台くらい止められる駐車場がある。そのときはほぼいっぱいだった。バイクで来ている人もいて、オフロードバイクが止まっていた。

道は悪くないのでオンロードバイクでも普通に来られる場所である。

 

ここでおにぎりを食べていたら、若い男性のハイカーが向こうから川を越えてやってきた。目の前を通り過ぎるとそのオフロードバイクのところに行った。

 

ここから登山道の入り口となるわけだが、そこに写真と共に「ミツマタ大群生地まで55分」と書かれたポスターのようなものが登山届のポスト(だと思う)に貼られていた。

 

それを見て、あのオフロードバイクのハイカーはここにバイクを止めてミツマタを見に行ってきたのではないかと思った。

 

不動尻のミツマタ大群生地

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さて、ここからは登山道になる。けれど比較的平らなところが多い。何度か川にかかる小さな橋を越えながら魚影を探す。上流域は源流に近いがところどころ平らな場所になる。

すると、二人の釣り人に出会う。

ひとりの若い男性に声をかける。

 

「釣れますか?」

「ここまでの間だけど釣れません。魚の姿も見えないし」

 

「下でも魚が見えなかったですね」

「下では3匹釣れましたよ」

 

「そうですか、目が悪かったのかな。それでは」

「気をつけて」

 

もうひとりの釣り人はベテランらしく、ビクを重そうに提げていた。「ああ、川の魚が減った」と心の中でつぶやく。

 

なお、二人は一緒ではないらしく別々に下っていった。ちなみに竿を見たら二人ともテンカラ釣りのようだった。

 

その後も魚影を探しながら登っていくが、川に近いだけあってところどころ急な崖になる。そこをトラバースする。崖の下が川で、場所によってはかなりの高度がある。

 

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なのでトラバースというより「へつる」といったほうがピッタリする。そんな場所が度々現れる。鎖がついているところは安心だが、砂地で傾斜のある狭い道は滑ったら終わりだ。慎重に一歩一歩確かめながら進んでいく。

 

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やがて広沢寺から不動尻までの林道にでる。するとそこには多くの人がいて、登る人やら下る人やらがたくさん現れた。なお、そこには簡易トイレが置いてあり、利用する人も多くいた。トイレがあるのは大変ありがたい。

 

そこから荒れた林道を10分くらい登っていくとミツマタの小群生が出迎えてくれる。

黄色い花はまだわずかで、まだ白い蕾ばかりだった。

 

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さらに登っていくと、まず目に入ったのは多くの人が座っている姿だ。そしてその横ではミツマタを写真に収めている。

 

その右手から山の斜面にかけて三椏が群生している。残念ながらまだほとんど黄色い花は咲いていなかった。

 

それでも壮観である。立体的なのがいい。

 

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若い女性二人はその斜面のすぐ下にあぐらをかいて座り、ドリップコーヒーを淹れながら大群生を眺めていた。

 

ここでもう一つおにぎりを食べ、同じ道を引き返す。

下りでも魚影を探したが見つけることができない。こんなんで釣れるのだろうかと思う。フライで釣るには開けた場所は釣りやすいが、狭いところは木が張り出していて、かなり難しい。こういった場所はテンカラが有利だろうな。

 

下りもへつりの場面では慎重に歩く。登りとは斜面が逆なのでどうも違和感がある。落ちたらパチンコの釘のように生えている木に当たって大怪我をするだろう。もし、頭に当たったら気を失ってしまうかもしれない。

そんなことを考えると足がすくんでしまう。足を置く場所だけを見て無事に通り抜けられた。

 

上流域の下りで出会った釣り人は二人で、ルアーとテンカラだった。どちらも堰堤下のプールにいた。

そして林道終点の駐車場に到着。そこにはホンダ マグナ250とスクーターが止まっていた。

そこからは舗装された林道を下っていく。

 

「ます釣場で絶対に魚の姿を見るんだー」と意気込んでいい位置を探す。ちょうど受付のある場所の下で竿を出している若い男性がいた。その下を見る。するとそこに黒い影が走る。

ようやく1匹魚の姿を見ることができた。

 

下流域に開けた場所がある。その終わりにプールがありその下は堰堤だ。それでそのプールに静かに近寄ってみた。魚はいるか。姿は見えなかった。

 

なんだかこの川に来ても釣れそうな気がしない。

 

この開きでコーヒーブレイクにした。ここでお湯を沸かして非常食として買っておいたパンを食べる。

ところがどうしたわけかアルコールストーブに火がつかない。

ティッシュをちぎってアルストの網の上に乗せて火をつけてもダメ。いったいどうして?

スチールウールと網が離れているのが気になった。ライターのお尻でぎゅっと押し込む。それでようやく火がついた。それまでにたぶん30分くらいかかっている。やれやれ。

 

林道に戻ると先ほどのホンダ・マグナがスクーターと共に通り過ぎていった。林道と相性のいいバイクだなと思った。

 

さらに下っていくとひとりの釣り人を見かけた。あれはなんだろう。餌釣りだろうか。

 

魚影は見つけることができなかったが、きっと魚はいるのだろう。

しかし、フライマンは一人も見かけなかった。

 

 

最後に

今回歩いて残念なことが2つある。

それは直火の跡がたくさんあったこと。たいへん見苦しい。

もうひとつは、あまり綺麗な話ではないが、林道終点の駐車場近くの道から少し奥に入ったら、トイレットペーバーの白い塊があちらこちらにあったこと。

残念なことにこの駐車場にはトイレがない。おそらく道の奥が車中泊したひとたちのトイレになっているのだろう。

川が綺麗なだけに実に残念だ。

 

今日は体が重く腰の方もあまり調子が良くなかった。足の筋肉もちょっと衰えたかな。

家にいるときはトレーニングしたほうがいいかも。だけどトレーニングって続かないんだよなあ。


では、このへんで

 

 

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