神奈川県内の全市町村が「新型コロナウイルスまん延防止等重点措置」の対象区域に指定された。
これにより、われわれパソコンボランティアが行う公民館の初心者スマホ講座は軒並み中止となった。
そのため、23日の日曜日は予定が空いたので、スーパーカブツーリングに出かけてきた。
走るためだけに走るのは、昨年11月に購入してから初めてのことだ。
5時間ほど走っていろいろな収穫があった。
そして楽しいツーリングだった。
収穫
収穫というのはどんなことかというと、次の通りだ。
- ツーリングの楽しさを実感できたこと
- スーパーカブの走りを確認できたこと
- 防寒対策について課題が見つかったこと
- フライフィッシングの下見ができたこと
- ロードバイクで走るコースとしての下見ができたこと
スーパーカブツーリング
今回走ったコースは、平塚市北部から宮ヶ瀬を経て道志みちに抜け、そこから山中湖へ。
帰りは三国峠を越えて小山に抜ける。あとは246号線で戻ってくるというコースである。
七沢森林公園を抜けて消防署を右折すると64号線に入る。地図を見れば、緑色の山岳地帯に入ったあたりだ。
ロードバイクで走る時はいつも下ってくるコースを今日は反対に登っていく。
道の駅清川の前を通ると、二人のロード乗りが休憩していた。
1000キロ点検でオイル交換をしてもらったので、安心してスロットルを開け、前の車に合わせて時速50キロ程度で坂を登っていく。
40キロ以上になるとエンジンが「頑張ってます」感がでてくるが、さらに回すと「元気だします」という意気込みが感じられ、トップなのにさらに伸び上がってくるトルク感がある。とてもねばり強いエンジンなのだった。
宮ヶ瀬湖のいつもの休憩場所で記念の写真を撮る。今日の天気は曇り。雲の向こうに太陽がみえていて、直接みても眩しくない。
久しぶりに湖の真ん中あたりの狭い場所に架かるやまびこ大橋を渡る。
5年ほど前に早戸川リバースポットに職場の仲間とフライフィッシングに来た時以来である。昔は車でよく通った。もちろん昔バイクに乗っている時にもだ。
続いて虹の大橋を渡り、その先を左に曲がるとすぐに早戸川リバースポットの看板がある。左に曲がると釣り場だ。そこを直進し鳥屋郵便局を左折して伊勢原津久井線(県道64号線)に入る。ここは緩い上り坂を一直線に山の中に入っていく。
道志のキャンプ場
短い峠道を越えて下っていくと、道志みち(国道413号線)に突き当たる。右に行けば厚木、相模原。左は山中湖に行く。そしてこの道はみなさんご存知の通り、先の東京オリンピックでロードバイクのコースとなった道である。
道志みちに入るとやたらにキャンプ場の看板が目立ち、昔は家族や友人とよくこのあたりのキャンプ場に来ていたことを思い出す。少なくとも7つのキャンプ場には行ったっけ。もう忘れてしまったところもあるのでおそらくもっと使っているだろう。
数が多いだけあってキャンプ場の個性も様々だった。
初心者向けのなんでも揃っているところもあれば、簡単な炊事場とトイレくらいしかないところまで様々だ。しっかり区画が決められたところもあるし、フリーにテントが張れるところもある。さらに温泉付きのところもあって本当に様々だ。
昔は道志みちに入る前に薪を買っていったものだが、いまは途中にセブンイレブンがあり、そこで買えるようになっていた。
道志キャンプでいちばん思い出深いのは、途中で車が故障し、修理工場の代車で向かったキャンプだ。あの車は真っ直ぐ走らずちょっと怖かった。
フライフィッシング
今回のツーリングは、フライフィッシングのための下見も兼ねている。
コンビニに貼ってあった「つり場案内」で、上流と下流では遊魚券が別であることを知った。漁協が違うのか、権利ってなかなか難しいものだ。
両国橋から道志川を跨いで左岸(左手が川)を行くようになる。すると川の近くを道が走るようになり、ときどきちらりと川が見える。
途中、左への細い脇道があったので行ってみると、崖下の畑の向こうに川が流れていた。道の先は下っている。
すると「山ゆりの里 農村公園」というのがあった。そこの駐車場近くの堤は斜めになっていて、その上を歩いて川へ降りられそうだ。
さらにその奥にいくと、そこにもいくつかキャンプ場があり、ここもよく来たものだ。
この上流域は川に降りやすく、開けていてフライも振りやいと思われる。しかし入渓し易い分、多くの釣り人が入ることが予想される。初心者には難しいだろう。
道志みちは、川に沿ってなだらかでほぼまっすぐな道になり、そこを進んでいくとスーパーカブ集団が左手の広い場所に止まっていた。6、7台はいるだろうか。
その後、すぐに彼らに追い越されたのだが、このカブ集団が早かった。エンジンの音がぼくのノーマルカブとは明らかに違う。とてもいい走りをして去っていった。
面白かったのは、最後尾を走っていたのがオフロードだったこと。単にカブ好きが集まっただけではないようだ。
道志みちを走っいてたびたび追い越されていたが、バイクが追い越す時に何人かは左手を上げて挨拶をしてくれた。これはうれしい。
そしてこの最後尾のオフローダーもちゃんと挨拶をしてくれたのだった。それも頭を下げて。
このあと「道の駅どうし」から彼らが出てきて反対方向に向かっていった。
ぼくも寄ろうかと思ったが、休憩時間を取りすぎたようで日暮れが近づいていたので先を急ぐことにする。
富士山と山中湖
懐かしい景色を楽しみながら、残りわずかの道志みちを行く。
まもなく山伏トンネルをくぐると景色は変わり、ススキ原の混じる林を抜けてまっすぐに下っていく。
両側にグラウンドがちらほら現れる。ふと遠くを見れば真っ白な富士山が正面に見えた。
さらに下るとおしゃれな建物が現れ、富士はぐっと近づいた。
坂を下り切るとそこが平野。山中湖畔の街だ。
ここを左折してボート乗り場まで行こうと考えた。しかしその途中に「山中湖交流プラザ きらら」という看板が目に入ったのでそっちへ行ってみることにする。
駐車場のずっと奥まで入っていくと、山中湖を前景に富士山がよく見えた。
湖をよくみると、なんと凍っている。
防寒対策
今回のツーリングの服装は、若い頃に買ったモンベルのスノーなんとかというジャケットにL.L.Beanのシンサレート入りのオーバーパンツ。そして最近買ったばかりのワークマンの防寒ブーツ。
風は冷たいが、それでも6、7度といったところ。ジャケットの下はそれほど着込んでいないが寒くはない。ただ、顎のあたりに冷たい風が当たる。
初めはちっとも寒くなかったが、2時間も乗ると少しずつ冷えてきた。それに山間部は気温が3度だった。そして首筋から入る風が問題だ。
それに手。ハンドルカバーが風を防いでくれているが、中の皮手袋がだんだん冷たくなってくる。
さらには防寒ブーツの足許も次第に冷えてきた。
このあと三国峠を登るのたが、気温は1度。道路脇には雪が残っていた。それでも山を下りてくると次第に気温は上がり、6度になった。
今後の対策としては、首筋から風を入れないこと、口元はマスクではなく、ネックウォーマーなどで覆った方がよさそうだ。
そして末端対策。薄手の手袋で二重にするか、操作性が落ちるが防寒用のグローブをつける。ソックスは厚手のものを履くなどの対策が必要だ。
なお、腰痛がなかなか治らず、段差の衝撃が堪えた。寒さが影響しているかも。腰を上げて衝撃を受けないようにしていた。
ロードバイクコースとしては
今回のツーリングのもう一つの目的、それは、ロードバイクで道志みちを通って山中湖から小山に南下し、246で帰ってきたらどうかと思ったのである。その下見を兼ねている。
宮ヶ瀬までは数多くのロード乗りを見かけたのだが、意外にも道志みちではたった2台と少なかった。
昔に比べ道はだいぶ良くなっているので問題はなさそうだが、カーブで膨らんでくる車がよくいるので注意が必要だ。
今回のコースを一周すると約130キロ。頑張れば走れそうな気もする。
しかし、三国峠からの下りは斜度が18度のところがいくつかあり、それにずっと下り坂なのでかなり危険な香りがする。
そして逆コースでは絶対無理。
そう考えながら下っていたら、なんと登ってくるローディがいた。思わず「がんばって」と声をかける。
その人はニッコリしてくれたので、聞こえたみたいだ。もうすぐ4時なのにこれから登って大丈夫なのだろうか。ふと、あとからそんなことを思った。
しかし、三国峠手前のパノラマ台(写真はそのちょっとしたから)から見る富士山と山中湖の眺めは素晴らしかった。
そればかりではなく、周りの景色もとても素晴らしくて、また来たい! (でもやっぱりスーパーカブでね)
最後に
本当は小山にでて鮎沢川も見ておこうと思っていたが、あまりに時間がかかりすぎて遅くなったので今回はパス。
鮎沢川は初めてフライフィッシングをやった自然渓流。ここで尺ヤマメ(もうちょっと小さかったかも)が釣れた。そしてハヤもたくさん釣れた。
40代の頃、鮎沢川やちょっと遠い桂川へは250ccのスズキ刀で何度か通う。フライを始めたばかりでやる気満々だったので、早起きが苦にならなかった。
ただ、釣果は芳しくなかった。
キャスティングは下手だし、魚のいる場所もよくわからないのだから当然といえば当然。
ただ、あこがれのフライフィッシングができることに満足感を覚えていた。
でも、やっぱり釣りたい。
もっと近場で初心者でも釣れそうな渓流はないかな。
では、このへんで
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