Hakuto-日記

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宮ヶ瀬テストライド 【立ちゴケしたコースを克服】

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午後の宮ヶ瀬湖
なんだか急に寒くなってきた。
 
ついこの前までは夏の暑さに参っていたのに、秋を通り越して冬になったみたいだ。
 
それでも昼間は暖かい日があった。
 
そんな日は急いで洗濯物を干して自転車に乗る。
 
今回は、先日借りてきたSelle SMPサドルをつけて、昨年よく行った宮ケ瀬までテストライドにでかけた。

レーパンのパット

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テスト中のSelle SMP
サドルのセッティングは事前にやっておいた。ローラー台でペダルを回してみるといい感じだ。深く座るのでだいぶ前の方に取り付けてある。
 
そしてノーズの角度が重要で、これが上向き過ぎたり下向き過ぎたりするととたんに合わなくなるのである。
 
そしてレーパンのパットも重要であるとショップのトミタさんが言っていた。
 
パッドの形状により、合う合わないがあるのだそうだ。
 
僕が持っているのは、パールイズミ、シマノ、カペルミュール、そしてモンベルである。よく見るとたしかに形状が異なっている。同じメーカーでも種類があったりもする。
 
特に凝っているなと思えるのがカペルミュールだ。股間部にパットの凹凸があり、尿道を圧迫しない作りになっている。
 
ほかは異なるパッド厚のものを組み合わせるようになっている。
 
一番最初に買ったパールイズミは一番安いものを買ったせいなのか、1枚のパットを貼り付けているだけだった。
 
それぞれのレーパンをサドルの上に乗せて股間部のあたりを見る。
 
SMPは他のサドルとはかなり違う形状で穴あき部分が大きいため、逆にいえば縁の部分が狭い。ここにかかる荷重をレーパンのパットにうまく分散させてほしい。
 
ところが、カペルミュールはこの部分のパットに凸部があり、それがSMPの穴の縁とうまくあっていないように思える。
 
先日このサドルを取り付けてもらい帰ってきたときは、このカペルミュールを履いていた。約27キロを乗って帰ったが、この縁の部分が少し痛かった。
 
ただ、角度の問題もあるのでわからない。
 

テストライド

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宮ヶ瀬ダム
今回はシマノのレーパンを試してみることにした。
 
サドルノーズの角度はレーパンを履かずにジーパンのまま調節をした。パットなしで一番いい状態にするのが一番良いと思うからだ。
 
GIANTランドナーでは、Fabricというイギリスのメーカーのサドルを使用している。このサドルで日本一周をした。
 
じゃあ、同じメーカーのサドルを使えばいいじゃん、と言われそうだが、これはこれで今ひとつしっくり来ないところがある。
 
ちなみにこのサドルを選んだ理由は、単に自転車の色と同じ緑色(サドルの裏側の樹脂部分の色)だという理由なのである。
 
実際、出発した頃はお尻が痛くてまいった。それでもどこかが擦れたりして走れなくなるようなことはなかったのでそのまま使い続けた。しかし、毎日乗っているうちに自然に痛みの出ない乗り方を覚えて全く気にならなくなった。
 
ただ、旅を終えてぐうたらしているうちにまた元に戻ってしまったように思える。思えるというのは、違和感はあるが長距離を乗っていないので実際にはわからないということ。
 
ジーパンで調整したサドルをつけて走り出した。
 
昨年立ちごけしてから1度走ったきりのコースだ。どうもあのときのことが蘇ってしまい、足が向かなかったのである。ところが、ビンディングシューズからスニーカーに変えて心の重しが取れたので、久々に走る気になったのだ。
 
当然走り始めに痛みはない。それにスリムなサドルなのでペダリングしやすい。また、自転車から降りるときや乗るときに、これまでのパワーサドルは羽のように広がった先がレーパンに引っかかることがあったが、そういった煩わしさからも開放された。
 
信号待ちでサドルにまたがるときも、レーパンの尻パッドがショートノーズの鼻先に引っかかってしまうことがしょっちゅうあった。SMPはそんなこともなく、快適に乗降できる。
 
そういった点でもこのスリムな形状はぼくにあっている。
 
あ、まだあった。スピードが出ている状態からブレーキングするときに、腰を引いて減速しようとすると、パワーサドルはウイングが当たって下がれなかった。それがこのテストサドルではすっと下がれるのである。
 
乗りやすい。
 
ただ、やはり心配は途中で痛くならないかということ。どうも意識しすぎて股間に神経が集中してしまっている。ふわふわのソファーのようにどこにも当たらず快適なサドルなんてあるわけない。それにふわふわだって同じ姿勢ではいられなくなるものだ。
 
ずっとそんな事を考えながら厚木から宮ヶ瀬に向かう。この道はアップダウンあり川沿いのカーブあり、トンネルありと変化に富んでいて楽しい。
 
半原の上りはトンネルを抜けた先に信号があり、ここで止まるとそれからの上りがきつくなる。それなのに度々信号にひっかかっていた。この日はチョーラッキーだった。
 
そういえば心拍計をつけてきたのにキャットアイのサイコンは非常にも作動してくれない。走り出してから何度もリセットしたり、センサーのパッドに唾を付けて感度を良くしてみたけど動かない。まったくなんとかしてくれー。
 
ということで、せっかくの心拍計も役に立たず、きつい坂をなんとか登る。「ああ、日本一周を終えたばかりでここを走った去年はスイスイ上がれたのになあ」と思いながら。
 
きつい坂を登りきるとその後はダラダラ坂が続き、やっと下りになる。そしてなんとも気持ちのいい下りの途中に宮ヶ瀬ダムに向かう道がある。
 
そこを左に曲がったところから再びきつい上りが始まる。途中、信号のところで平になって一休み、そして再びきつい上り。けれどこの登りが終わるとあとは平坦か下りがあるだけである。
 
右手に宮ケ瀬ダムを見下ろし、トンネルをいくつも抜けていく。このトンネルは長くてライトを点けないと真っ暗で見えないところがある。
 
こうしたトンネルに入っていつも思うのは、車やバイクの音が響き渡るとそれが前方なのか後方なのかがわからないということだ。
 
そういえば、このあたりではちゃんとライトを点灯してくれているが、地方を走っているとトンネル内でライトを点灯してくれない車が多い。日本一周中、こうした車に「ライト、ライト」と何度も叫んでいたことを思いだした。
 

下り、そして下り

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いつも休憩する場所
宮ヶ瀬湖からはひたすら下っていく。
 
下りのメインはつづら折りになっているところだ。ここで気をつけなければならないのは、途中何カ所もマンホールの蓋があることである。
 
自転車を傾けてこの上に乗り上げたら滑って転びそうだ。自転車だけでなくバイクでも危険である。そこを避けながら下っていくのだが、この日は車が少なかったので道いっぱいを使って下った。こういった道は自転車のほうが車より早く下れたりする。
 
そこを下るとキャンプ場の看板があり、それを見ながらまた下っていく。すると神奈川唯一の村、清川村になる。そこに「道の駅清川」があり、トイレ休憩ができる。最近はサイクルラックが置かれているのがうれしい。
 
さっき上の宮ヶ瀬湖の駐車場で、家から持って来た補給食をつまんだばかりだが、腹が減っていたので何か食べ物を買おうと店内に入る。清川ジェラートなるものに惹かれたが、腹が冷えそうなのとお腹にたまらないのでその隣に置いてあった菓子を物色する。
 
そこには、厚木ではわりと知られた「幸せの丘」というケーキ屋さんの菓子が少しだけ残っていた。その中で腹に溜まりそうなシュローレというのを選んだ。

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これがシュローレ
店の外に出ると、さっきまであたたかかったのに急に雲が出て一気に寒くなっていた。
 
ジェラートにしなくてよかった。そう思いつつシュローレをいただく。思っていたようなふわりとやわらかいスポンジ生地ではなく、もう少しぎゅっと圧縮したような、洗車で使うセルロースのような硬さのスポンジ生地だった。
 
だから、口に入れたときにふわっと甘さがひろがるというのではなく、少し遅れてじわっと甘さが広がってくるのだった。
 
それにしてもさっきラジオから流れていた天気予報では、今日一日暖かい天気が続くと言っていたのにもう薄暗い。いったいどういうことだ。シュローレを食べ終わるとすぐに走り出す。すると大粒の雨がぽつりと頬を打つ。
 

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嫌な雲が出て来た
まずいなと思ったが、仕方がない。雨具は持って来ていない。前を走るロード乗りがいたので必死に追いつこうとがんばって走った。信号で追いつくがすぐに離された。そしてあっという間に消えていってしまった。
 
ふと気がつくと明るくなっていて雨が降っていない。下に降りて来たらふたたびいい天気になっていた。
 
あとは家までどの道が近くて走りやすいかを探しながら戻る。近そうな道は住宅街でカーブが多く走りづらそうだ。そちらを避けたらいつも通る道に出た。結局その道を通るのがいいとわかる。
 
家に帰ってストラバを見たらちょうど50キロ。時間があればまだ走れそうだった。次はこのコースに新しいコースを組み合わせて走ってみようと思う。
 
 

最後に

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湖底に沈む前、ここでキャンプをした
今回の宮ヶ瀬ライドは立ちゴケもせず無事に帰ってこられた。もちろんフラペなので立ちゴケの心配はないが。
 
今回も乗って感じたのは、まだまだ自分のバイクになっていないということだ。
 
SMPサドルはお尻がピタッと吸い付くようで気持ちが良く、痛みも生じなかった。
 
気になったのは、レーパンのパットの縁が腿に擦れるような感じが残ったことだ。これが股ずれのようになったら大変だ。そんなことを思った。
 
あとは、ハンドル幅がやっぱり広い。GIANTランドナーは380mm、ルーベは400mmである。それにハンドルの高さも若干高いように感じている。
 
つまりは、半年間毎日乗り続けたGIANTのセッティングに体が馴染んでしまっているということみたいだ。
 
しかしまずはサドル。お尻の神経を鋭敏にしてしっかりテストしようと思う。
 
では、このへんで
 

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