Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

スーパーカブで西丹沢へ 【畦ヶ丸登山】

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畦ヶ丸山頂
 
この前の日曜日、スーパーカブに乗ってこれまで遠くて行きづらかった西丹沢へ行ってきた。
 
西丹沢登山の基地となる西丹沢ビジターセンターの駐車場にカブを停める。
 
ここに来るのは20数年ぶりだ。
 
子どもたちを連れてきて、河原で遊んだりした。
 
もちろん登山も。
 
あの時は、友人であるYさんとその奥さん同士の友達つながりで、その友達の旦那のアメリカ人と一緒に登った。
 
檜洞丸という山だった。
 
今回はその反対側にある畦ヶ丸山に登ってきた。
 
 

早起きは辛い

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スマホの目覚ましで起きると、見慣れない画面になっていた。
 
「−0°Snow」の文字が見える。
 
うそぉ、雪?
 
昨夜寝るのが少し遅くなったので、眠いまなこをこすりながら起きてみると、いい天気! 雪じゃなかった。
 
それにしても寒い。これまでにない寒さだ。
 
何を着ていくか迷うところだが、前回行った12月初旬のときより1枚余計に着込む。
 
眠くてウダウダしていたせいで、朝食を食べ終わったのが8時過ぎ。登山準備は前の晩にあらかた済ませておいたが、水は朝にボトルに詰めた。
 
8時半ちょうどに家を出る。西丹沢ビジターセンターまでは、Googleマップでみると車で1時間半。10時くらいから歩き始められそうだ。
 
初めに計画したのは畦ヶ丸に登って大滝峠上から大滝橋バス停に下り、ふたたび西丹沢ビジターセンターに戻ってくるコース。
 
このコースだと、休憩なしで6時間くらいかかる。
 
休憩に1時間半をみてトータル7時間半、15時に戻ってくるには7時半に出発する必要がある。
 
つまり、家を出るのは最低でも6時でなければならない。
 
無理だ!
 
だが、まあ夏場ならなんとかなるだろう。
 
今回は畦ヶ丸を往復する。
 
 

スーパーカブの試練

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ビジターセンター裏手のキャンプ場
8時半ちょうどに玄関を出る。ザックをスーパーカブの荷台にくくりつけ、ネックウォーマーをかぶって首に巻く。
 
ヘルメットもかぶりエンジンをかける。
 
その時気がついた。免許証忘れた。
 
エンジンをかけたまま家に取りに行こうとした。あっ、さっきカブのキーホルダーに家のキーを嵌め込んだのだった。
 
今回は不要なものは省いて少しでも軽くしようと家のキーをホルダーから外していた。
 
仕事用とロードバイク用の持ち物リストは作成していたが、登山用はまだ作っていなかった。はやく作っておかなくては。
 
そうして例のごとく出発が遅れる。途中、コンビニで昼食も買わなければならない。
 
走り始めて最初に感じたのは、首の後ろが寒いことだ。それもヘルメットを被っている内側あたりである。
 
マスクはあごの保温に役立っているが、メガネやフェイスシールドの内側が曇りやすい。
 
幸い体の部分は薄手のダウンとL.L.Beanのウインドジャケットでなんとか寒さを凌げている。
 
しかし、下に履いてきたレインスーツのパンツは今日の寒さでは少々役不足だった。そしてダナーライトの足許も時間と共に冷えてくる。
 
さらにはワークマンの手袋も今日はまったく暖かさが感じられない。
 
もうひとつ考えが及ばなかったことがある。
 
それは風圧だ。通勤では通常時速40キロで走っている。ところが246の今日走るところは大半が50キロ制限。大半の車は50キロ以上出して走っている。
 
40キロではそれほどでもない風圧が時速50キロ以上スピードが上がるとかなり強く体に当たってくる。スーパーカブのレッグシールドやハンドルにつけたウインドシールドがなかったらこんなものじゃ済まないだろう。
 
246から右折して中川温泉への道に入ると車が少なくなり、ホッとしてゆっくり走る。けれどこの頃にはすでに体がこわばっていた。
 
西丹沢ビジターセンターに近づくと、ところどころ車がすれ違えないほどの狭い区間がある。それに谷間の道を行くので日が当たらない。
 
路面を見ればところどころ黒く濡れている。
 
早朝にここを通ったら路面凍結まちがいなし。やはり冬の早朝登山はやめておいた方が良さそうだ。もしやるなら前泊だな。
 
信号で止まるたびに肩を回したりしながらようやく目的地に到着。10時半だった。
 
 

いざ、畦ヶ丸へ

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この橋がスタート地点
バイク専用駐車場にカブ入れようとすると、すでに1台のスクーターが停まっていた。
 
「寒い中頑張っているなあ」。そこには上に着ていたと思われるジャケットとパンツが掛けてあった。
 
ビジターセンターでトイレを借り登山届けをポストに入れて、来た時の格好でともかく歩き出す。何しろ体が冷え切っている。
 
河内川を跨ぐうす緑色の橋を渡り、関節や筋肉を伸ばしながら林の中を歩いていく。
 
高い堰堤を横につけられた階段を登って乗り越えると広い河原に出た。
 
そこには日が当たり、多少暖かく感じる。
 
そこでダウンを脱ぎ、レインスーツのパンツも脱いだ。すると腿のあたりが急に寒く感じた。薄いレインスーツでも多少の防寒には役立つものであることがわかった。
 
そこで軽く体操をして再び歩き始める。
 
そこからはその西沢に沿って細い丸太を4、5本繋げた橋を何度も渡りながら上流に向かっていく。
 
ある場所には橋がかかっておらず、石を伝って渡る場所もある。落ちないようにバランスをとりながら慎重に渡った。
 
石がゴロゴロしたガレ場を歩くのは気をつかう。さらに西沢に注ぎ込む支流も越えていく。この支流を遡ると滝があるそうなのだが、それはまた時間のある時にして先を急ぐ。
 
そうして歩いて少し小さな堰堤の上にでると水が流れていなかった。
 
ちょっと戻って見てみると、堰堤の下の方からちょろちょろと水が流れ出ている。どうやら川の底のさらに下の土の中を流れているようだ。
 
おそらく雨が降ると地上にも川が流れるのだろう。
 
そこから少し登ると、急に川幅が狭くなりそこからはほんのちょっぴり水が流れていた。そして登山道も左側の急斜面をジグザクに登っていくようになる。
 
少し上に登ると霜柱があった。11時45分頃そこで休憩しおにぎりを一つ食べる。
 
霜柱はその後もそこらじゅうにあり、溶けずにずっと残っていた。
 

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最初に現れた霜柱
おにぎりは、この前からこのように休憩した時に食べている。もちろん休憩時間を少なくして早く下山するためだが、昼食休憩をとっていちどに食べるよりは腹にもたれなくて歩きやすい気がしている。
 
登山道にはところどころ白い大粒の砂で埋め尽くされている箇所がいくつかあった。近くにはその砂が集まって固められたような石が見られた。たぶんこの石が風化して砂になったものと思われる。
 

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白い道
そういえば、下りの時に気が付いたのだが、西沢にはでっかい石(岩?)がいくつも転がっていた。いったいどうやってそこに運ばれたのだろうか。
 
まだまだ勉強することがたくさんありそうだ。
 
斜面の登山道はいったん下り、ちいさな沢を越えて再び登り返す。そこに梯子が掛けてあり、ここもバランスを崩さないようにして慎重に下り、そして登る。
 
そこを超えると再び長い梯子。そしてそれに続く階段を登っていく。
 
そして一山越えると、善六ノタワにでる。タワというのは比較的なだらかな鞍部(コル)ということだそうだ。
 

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善六ノタワ
実際こうしたタワはいくつかあったが、どれも山の端と山の端とを繋いだようになっていてその両側は切り立った崖になっている。
 
この善六ノタワに着いたのが12時20分頃で、ここからは丹沢の峰を望む縦走路になる。
 
そこからみえる2つの頂はうっすら白くなっていた(ひとつはたぶん丹沢最高峰の蛭ヶ岳)。
 

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頂がうっすら白く 蛭ヶ岳だろうか
稜線に出ると風が冷たい。ネックウォーマーで口と耳を覆う。
 
少し行くと急な登りが待っていた。よし、ここを登れば畦ヶ丸だ。たぶん。
 
そしてその希望的観測は裏切られた。その後もしばらく縦走路が続く。そろそろエネルギー補給が必要だ。できるだけ日当たりの良く風の当たらないところでおにぎりをもう一つ食べる。
 
今回はあんぱんを非常食にしている。無事に下山したらコーヒーを飲みながら食べよう。
 
そんなことを考えながら少しいくとそこに頂上があった。13時5分だった。ここのテーブルベンチで15分ほど休憩する。
 
今回はここから引き返した。この先は日が伸びてから来ることにしよう。
 
 

最後に

今回、西丹沢を歩いていて気づいたことは、広葉樹林帯の中をずっと歩いていたということ。
 
東丹沢ではほとんどが針葉樹林帯だ。
 
広葉樹林の名前ははっきりとはわからないがブナ科の木々だ。
 
だから、谷間の日が当たらないところでも明るかった。
 
そしてきっと紅葉の時期は素晴らしいことだろう。
 
15時に無事に下山した。
 
ビジターセンターに着く30分くらい手前に20代後半くらいの女性が二人で石に腰かけていた。
 
挨拶をすると、例の橋のないところで先へ進むのを断念したということだった。
 
もし靴(スニーカー)を濡らしたら最悪だ。それで、そこでお菓子を食べていたということだった。
 
河原でコーヒーを沸かしてアンパンを食べている時にその女性らが下りてきた。そして新松田行きのバスで帰って行った。
 
そのバスが発車するとぼくもスーパーカブで山を降りて行った。再び寒さに耐えながら。
 
 
では、このへんで
 
 

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