先日テストサドルプログラムの予約をした。
自転車のサドルって実際に使ってみないと自分に合うかどうか分からないですよね。
お店に行っていろいろと試してきたので、今回はその様子についてご紹介。
テストサドルプログロムとは
サドルって実際に使ってみないと分からないけど、1万円弱から数万円もするので簡単に試してみるわけにはいかないものです。
だから、自転車を買った時についてきたサドルを我慢しながら使っていたりしませんか。
けれどいよいよ我慢ができなくなり、いざ別なものに変えようとしたときに何を選んだら良いのか困ると思います。
仲間内で色々なサドルが試せたら便利ですよね。
それをお店でやってくれるのがテストサドルプログラムです。ちょっとだけ費用はかかるけれど。
今回ぼくが試したのは、小田原市鴨宮にある「サイクルショップ三井」さん。
サイクルショップ三井のシステム
このお店のシステムは次のようになっています。
貸出期間: 2週間、一度に1個まで。
しかし、期間内なら他のモデルに交換できます。(ぼくの場合、家が遠いということでもうひとつ貸してくれました。)
料金: 1,100円(税込)
保証金として5,000円支払い、返却時に3,900円が帰ってくる仕組み。
なお、当店で自転車を購入した人は保証金は不要だそうです。
そして、返却日から1ヶ月以内にサドルを購入した場合は、購入本体価格の内金にしてくれます。
借りるときに必要なもの:身分証明書、保証金、自転車
(注意事項)
転倒や事故による破損、盗難の場合は保証金から精算となる。
そして、多くのお客さんが気持ちよく利用できるよう丁寧に取り扱いましょう。
なお、事前に予約しておいた方がよいです。ただ、ぼくの場合は様子を見がてら直接行ってそこで予約をしてきました。
貸出モデル
■fi'zi:k(全てモデルはR3)
・ARIONE(レギュラー/ラージ)
・ANTARES(レギュラー/ラージ)
・ALIANTE(レギュラー/ラージ)
・ARIONE OPEN(レギュラー/ラージ)
・ANTARES OPEN(レギュラー/ラージ)
・ALIANTE OPEN(レギュラー/ラージ)
・VERSUS EVO ALIONE(レギュラー/ラージ)
・VERSUS EVO ANTARES(レギュラー/ラージ)
・VERSUS EVO ALIANTE(レギュラー/ラージ)
■SELLE SMP
・COMPOSIT
・BLASTER
・FORMA
・DYNAMIC
・VULKOR
・NYMBER
・HELL
■GIANT
・FORWARD
・NEUTURAL
・UPRIGHT
お店で合わせてみた
お店の2階がスポーツ自転車売り場で、そこにはアンカーのオーダーシステム用のフィッティングバイクが置かれていた。
お店の担当の方はトミタさん(名札に大きな字で書かれていた)といい、実に丁寧に接してくださった。前回予約に行ったときにある程度痛みについて話していた。
今回はここに来るまでにどういう状態なのかということをよく観察しながらやってきた。
そこで分かったことは、普通に座る位置では尿道が圧迫されてしまい、長時間は耐えられないので体を起こす。すると坐骨が痛くなることがわかった。また、座面の後ろの方に座ると楽になることもわかった。しかし、座面の幅が広すぎて後ろに座るとペダリングの時にお尻の下の腿の内側が当たってしまう(ちなみにこれはスペシャライズドのパワーサドルの場合です)。
そういったことをトミタさんに伝えた。
テストにあたり、自分の自転車に取り付けて行えるようになってはいたが、残念ながらディスクブレーキのエンド幅に対応するスタンドがないため、フィッティングバイクで行うことになった。
はじめに、いろいろ聞いたぼくの話から、そして当初の目的であるSelle SMPの中からおそらく合うだろうと思われるモデルをチョイスしてくれてそれにまたがってみた。
はじめは、パッドなしのCOMPOSITで、座面が平らで前後が弓形のすこし幅の広いタイプだ。
座ってまず感じたのは、尿道が圧迫されないことだった。いい感じなのだが坐骨の幅が合わず、坐骨が当たって長時間座っていると痛くなりそうだった。
SMPは、坐骨にあたる部分が少し窪んでいて、トミタさんによれば、そこにぴったり合わないと痛みが出るとのことだ。違和感を感じたら合わないということだと教えてくれた。
次に同じCOMPOSITの幅の狭いタイプに座ってみた。するとぴったりだ。お尻がスッと収まる感じがした。しかし、パッドがないせいか坐骨の前の方が当たってしまう。
座って気持ちがいいのだが、残念ながら合わないようだ。
そのあとに、このタイプとよく似ているというGIANTのサドルを試してみた。SMPのようにピタッとハマる感じはないが、悪くはない。しかし後ろに座るとどうも安定しない。
そこで少し幅が広い方(NEUTRAL)を試すと、こちらの方がフィットする。
ただ、SMPがピタッとする感じで気持ちが良く、GIANTの方は似ているけれど、あそびが大きい感じである。
トミタさんの話では、ここにある全てを試してみた結果、さまざまな姿勢や疲れた時など、どんなときにもぴったりというのはなかったとのこと。ある条件では100点でも、いつでも100点というものはなかったということだ。そこで、どんなときでも90点というのがベストという結論に到達したそうだ。
なるほどそうかもしれない。
そのあと念の為、ラウンドタイプのサドルを試してみたが、やっぱりだめだった。これでフラットのほうが合っていることが確認できた。
せっかくなのでfi'zi:kのモデルも試してみた。もちろんフラットなタイプ。それにfi'zi:kのモデルは前後もフラット。
ARIONEに座ったときにちょっと焦ったのが、後ろに下がっても当たるところがないので後ろに落ちそうになったことだ。どのモデルも同じようでお尻がそわそわして落ち着かない感じがした。
その後に、2番目に試したSMPのパット入りを試してみると、なんだかとてもいい感じだ。特に前傾になったときに痛みがない。
そこで、サドルのノーズを上向きに調整してもらうととてもいい感じになった。
ただ、いままでにない座り心地なため、長時間耐えられるか不安が残る。それにパッドはあるが結構硬い。しかし色々試した中でこれが一番フィットしている。
これをぼくの自転車に取り付けてもらい、外で試し乗りをしたところいい感じだ。お尻の位置がピタッと決まり尿道への圧迫もない。
最終的にこのモデルを借りることにした。ついでにGIANTの2回目に試したのも貸してもらった。
できればSelle SMPでいきたい(デザインも好きだ)が、おそらく100点か0点になるような気がする。そしてGIANTは90点のタイプになるだろうという予感を感じながらお店を後にした。
都合3時間面倒を見てもらった。外はもう薄暗くなっていた。
まとめ
どんなタイプが自分の骨格や乗車姿勢に合っているか、悩んでいても始まらない。
今使っているサドルを変えたいと思ったら、テストサドルプログラムを使ってみることをおすすめしたい。
少なくとも、自分に合った座面の幅、前後が弓形になっているか真っ直ぐか、座面がラウンドしているかフラットかということはわかると思う。
それがわかるだけでもサドル選びがぐっと楽になるというものだろう。
皆さんの家の近くでもきっと同じようなシステムがあるはず。サドルで悩んでいる方は是非探してみては?
では、このへんで
サイクルショップ三井
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