Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

芭蕉忌に自転車旅を振り返る なぜ日本一周したかったのか

 

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これから漠然と日本一周をしてみたいと考えている人に

旅をする目的を自分で見つけて

それから出発したら

よりたくさんの何かを得られるのではないかと考えました。

 

今回は、「なぜ日本一周をしたいのか」を考えてもらおうという内容です。

 

【目次】

 

なぜ、日本一周したいのか

 

「毎日、仕事に追われて自分の人生を考える時間がない」だから、

「自転車で日本一周したらゆっくり人生について考えられるのではないか」

 

などと考えて旅に出ても、おそらくやることが多くてそんなにゆっくり考える時間は取れないでしょう。

 

旅を終えて日常に戻ったら、また前と同じことを繰り返しているかもしれません。

 

では、自転車で日本を一周することになんの意味があるのでしょうか。

いや、それよりも何を期待して自転車で日本一周するのでしょうか。

 

 

「日々、決められたことに流されいて、生きている実感が味わえていない。日本一周したら、それを味わうことができるのではないか」


「自転車日本一周というものに挑戦して自分にもできることを証明したい。楽しいこともあるだろうけど苦しさも味わえる。それを乗り越えることで自分に自信をつけたい」


「ともかく冒険したい。ワクワクするような面白いことをやって見たい。これまでやってきたことにさらに経験を積み重ね、さらにもっと自分を高めたい」


「転職や定年など、新しい人生をスタートさせる前に何か短期間でできることに挑戦したい。これまでの人生にけじめをつけて新しい人生にはずみをつけたい」

 

このようなことを自分の中で明確にして旅に出れば、たとえ日本一周が達成できなくてもかまいません。ようは目的さえ達成されれば良いわけですから。

 

なお、こうした目的は他人に言う必要はありません。

自分の中で旅の目的を明確にしておくだけでいいのです。

 

 

旅のテーマを決める

 

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長く旅をしていると、その旅が日常化してしまい旅の目的を見失いがちです。

 

「自分はこんなことをやっていていいのだろうか」

「人生を無駄に過ごしているのではないだろうか」

 

などという呪いの言葉が頭をよぎるようになります。

そこで、旅をするときに何か旅のテーマを決めておくことをおすすめします。

 

そうすれば旅の目的を見失うことなく旅を続けることができます。

テーマ(小さな目標)があることによって挫折せずに済みます。

 

それは、最◯端を目指す(丸の中には東西南北が入ります)、本州最◯端を全て回るとかそういうのでいいのです。

 

そのほか、県庁所在地を全て回るとか好きな映画のロケ地を回るとか。

 

時間がたっぷりある人は全都道府県で釣りをするとか、灯台カードを集めて回るとか色々あると思います。

 

こうして小さな目標を一つひとつ達成することで、いつのまにか日本一周を達成していた、となるのです。

 

 

私の場合、目的は旅の途中で気がつきました。

 

それは、「この旅は、定年を迎えてこれから新しい人生を生きていくために必要な切り替えの時間である」ということでした。

 

また、旅のテーマは出発前に決めていて、それは芭蕉の足跡を辿ることでした。

 

『奥の細道』の大半のルート、『野ざらし紀行』と『笈の小文』のルートを辿り、芭蕉の生家や終焉の地を訪ねたことが自転車旅行に深みを与えてくれました。

 

そして次の目的地が決められることで計画が楽にもなり、前に進む原動力ともなってくれました。

 

奇しくも昨日、句会があり、兼題(決められた季題)が「芭蕉忌」でした(芭蕉は旧暦の10月12日、大阪で没しています)。そこで私自身、今回の自転車旅を振り返る気持ちでこれを書いています。

 

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何も決めない自由もある

 

これまで目的とテーマを持って旅に出ることをおすすめしましたが、全く逆に、何も決めないという自由もあなたにはあります。

 

このあたりは人それぞれに価値観が違うので、そういう旅もありだと思います。

 

ただこれも、逆説的にいえば「何も決めないことを決める」ということになるかと思います。

 

これも、主体的に決めているのならば自分の人生を生きていることになります。

 

そんな、行き当たりばったり旅もロマンがあって面白そうですね。

問題となるのはその旅をいつ終えるかということはないでしょうか。

 

憧れはしますが、わたしにはできない旅でしょう。

 

 

 

日本一周を定義する

 

以前、私の書いた「自転車で日本一周してみてよかったこと」の中でも触れましたが、日本一周には定義がないので、自分で定義して旅に出ることをすすめます。

 

challe.info

 

 

先に述べたテーマを決めることでもいいと思います。自分で決めたテーマを達成したら日本一周の達成とする。

 

ただ単純に海岸沿いを一周でもいいと思います。他人から「この県には行ってないね」などと言われてやり残したように思ってはいけません。

 

私の場合は、紀伊半島は海岸沿いを走りませんでしたし、能登半島も突っ切りました。岐阜、長野、山梨など山間部? には行っていません。

 

もともと芭蕉の足跡をたどる旅でしたので、ひとに言われても、もやもやすることがありませんでした。

 

でももし、何も決めていなかったら、やり残したような気持ちになったもしれません。

そういう意味で、自分の日本一周を定義しておくと良いと思います。

 

まあ、人になんと言われようが構わないのですが、そういうことを言う人は必ずいると思うので、あえて付け加えさせてもらいました。

 

 

 

最後に

 

これまで述べてきたことは、つまりは自分と約束するということ。

自分でそれをやると決めたら、それが自分との約束になる。

 

それが果たせたときに感じるのは達成感だけではありません。

自分の目的が達成できたことへの喜びを味わえます。

自分との約束を果たすことにより自分の中で何かが変わります。

いわゆる自信というものが生まれてきます。


それは、人生の旅でも同じこと。
するかしないか、すべて自分が決める。

こうした経験を積むことで以前より楽に生きられる。前の自分より少し成長できる。

そう、私は思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

 

では、このへんで

 

 

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