Hakuto-日記

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MTBのドロップハンドル化 ロードバイク風に改造

 

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昔流行ったMTBを蘇らせたい。
 
すでにオンロード用のタイヤに変えているけどハンドルもロード風にしたい。
 
けれど、そんなにお金をかけたくない。
 
 
どうやれば自分で改造できるのか、費用はどのくらいあれば済むのかって意外と分からないと思います。
 
かつての私もそうでした。
 
今回は、そういったことをお伝えします。
 
 
【目次】
 
昔流行ったMTBを蘇らせるには、綺麗に磨き上げ、現在の部品と同等の新しい部品に交換してしっかり注油する。
 
自分でやればこれだけで愛着が湧くし、休みの日に乗るのが待ち遠しくなったりします。
 
ただ、ブロックパターンのぶっといタイヤは街中でチョイ乗りならいいけれど、少し遠くまで走ろうとすると抵抗が大きすぎてなかなかスピードが出せず、疲れてしまいます。
 
そんなとき、街乗り用の細いタイヤにするだけで、これが同じ自転車かと思うくらい早く、そして軽快に走れます。
 
そうして休日に少し遠くまで走りに行くと、後ろからロードバイクにどんどん抜かされていきます。
 
「カッコいいなあ」「早いなあ」と羨ましくロードバイクを見送ることになります。
 
そして、スピードには関係なさそうだけど、あのドロップハンドルで走ってみたいと思うようになります。
 
実はこれ、かつての自分の姿です。
 
そうしてドロップハンドルをつけるのには何を交換しなければならなのか、費用はどのくらいあればいいのか、ネットでいろいろ調べました。
 
ところが、交換部品を変えるには自分の自転車に合うサイズのものを買わなければなりません。まずはそこで苦労しました。そして自転車の構造も昔と今では違ってきています。
 
ですから、すべての方の自転車に対応してはいないかもしれませんが、できるだけ苦労をせずに、MTBのドロップハンドル化ができることを願って説明をしていきたいと思います。
 
 
 

最低限交換する部品

 
最低限交換しなければならない部品は、
  1. フラットハンドル→ドロップハンドル
  2. ステム
  3. ブレーキレバー
  4. シフトレバー
  5. グリップ→バーテープ
以上の5つです。
 
ドロップハンドルは当然ですね。
ステムとはフォークとハンドルをつなぐ前に飛び出している部品です。
ブレーキレバーはわかりますね。
シフトレバー、またはシフターと呼ばれる変速レバーです。
グリップは、ハンドル全体になるのでハンドルに巻くテープがバーテープです。
 
 

なぜハンドルだけで済まないのか

 
上で述べたようにハンドル以外にも交換しなければならない部品があります。
 
ステムはアップライトのものが多いと思いますが、それでは高すぎるのでもっと角度のないものに、そして、ハンドルを持つところが前に出るので、少し短いステムに変えてやる必要があります。
 
例えば、フォークの角度が73度あったとすると、17度のステムをつければ水平になります。
 
ステムの長さは、あとで述べるハンドルのリーチの長さを考慮して決める必要があります。
 
そのほかのレバーなどを交換するのは当然ですね。
 
けれど、これは本当に最低限で、他にも変えなければならない部品もあるかもしれません。
 
それは、交換したい部品と交換しない部品との互換性を合わせる必要があるからです。
 
もし、シフトレバーを10速対応のものに変えたい場合は、リアのスプロケットを10速にしなければなりません。
 
すると、当然ホイールを交換する必要があります。それだけではありません。フロントのチェーンリングも10速に対応したものに変える必要があり、もちろんチェーンも交換が必要です。
 
 
 
 

部品の取り付け方と予備知識

 
部品を取り付ける際の予備知識として覚えて欲しいことを簡単に述べます。
 
それはまず、自分の自転車をよく知ることです。
 
先にも述べましたが、スプロケットは何速(何枚)なのか、フロントのチェーンリングは何枚なのか、フォークの径は何ミリなのかなどということです。
 
 

フォークとステムについて知る

 
まず、フォークはどんなタイプでしょうか。フォークとは、ヘッドというフレームの先端の中を通って前輪とハンドルを固定している食器のフォークのような形をしたパーツです。
 
このフォークは、現在はヘッドから先端が飛び出しているアヘッドタイプ(ねじ切りなし、スレッドレスともいいます)が主流ですが、昔はスレッドタイプが一般的でした。これは上にネジが切ってあり、ヘッドから先があまり飛び出ていません。
 
アヘッドタイプなら、フォークの飛び出している部分にステムを取り付け、そのステムにハンドルバーを取り付けます。
 
 
 

アヘッドタイプのコラム径は

 

25.4mm(ノーマルサイズ)

28.6mm(1-1/8インチ オーバーサイズ)

31.8mm(スーパーオーバーサイズ)

1.5インチ(ワンポイントファイブ)

キャノンデールサイズ(1-5/8インチ)

 

などの規格があります。

  

また、ハンドルを取り付ける部分のバークランプは、通常25.4mm、26.0mm、31.8mmなのでハンドルバーを選ぶ際はこのサイズに合わせます。
 

 

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スレッドタイプの場合は、二通りのやり方があります。
 
ひとつは、コラムと言われるフォークの中に通すパイプとステムが一体となったものを使う場合です。現在あなたの自転車についているようなタイプです。
 

 

 
このコラム一体型のステムを探すときは、フォークコラムの内側からウスというもので止めます。
 
ですから、フォークコラムの径を把握しておく必要があります。
昔のMTBなら、28.6mmのものが多いと思いますが、もう少し細ければ25.4mmだと思います。
  
合わせ方は、1インチ(25.6mm)のフォークコラムの場合は22.2mm、オーバーサイズ1-1/8インチ(28.6mm)のフォークコラムの場合は25.6mmのスレッドステムを使います。
 
そして、もう一ケ所サイズを合わせなければなりません。それはハンドルバーのクランプ径です。スレッドステムのバークランプ径はたいてい25.4mmか26.0mmになります。
  
ハンドルバーを選ぶ際は、このクランプ径が一致するサイズを選ぶ必要があります。
一般的なハンドルバーのクランプ径は2種類で、31.8mmと26.0mmです。
 
したがって、スレッドステムを選ぶ際は、バークランプ径が26.0mmのもので、さらにコラム径を合わせることになります。
 
このステムはシンプルで良いのですが、あまり多くの種類が流通していないのが欠点です。
 
 
 
 
もう一つの方法は、アダプターを使いスレッドタイプのフォークにアヘッドタイプのステムを取り付ける方法です。見た目をアヘッドタイプと同じようにしてしまおうというもので、これを使えば様々な種類のある中からステムを選ぶことができます。
 
 
ただし、このアダプターもサイズがいろいろあるわけではないので、コラム径に合わせてさらにアダプターで径を合わせる必要がある場合があります
 

 
 
また、アヘッドタイプのステムを選ぶ際は、アダプターの多くが28.8mmのコラム径なので、この規格のものを選びます。
 
  

ハンドルバーを知る

 
ドロップハンドルにも種類があり、形状とサイズを選ばなくてはなりません。
 
形状は3つのタイプがあり、次のようになっています。
 
1シャロー(クラシックスタイル)

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2アナトミック(下ハンが直線的、レバーが遠い)

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3アナトミックシャロー(シャローとアナトミックをミックスしたもの。初心者向き)

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使ったことがなければどれが良いのか分からないと思います。最初に使うなら、アナトミックシャローのものが良いと思います。
 
このほか、リーチという前に伸びている長さと、上のハンドルと下のハンドルとの差のドロップいうサイズの違いがあります。

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サイズ(幅)は、だいたい380mm,400mm,420mm(芯ー芯、左パイプの中心から右パイプの中心までの長さ)のいずれかになると思います。違う測り方をしている場合はその旨の記載があるはずなので注意してください。
 

適正サイズは、一般的には前かがみになったときの肩幅を測るのが良いとされていますが、これは目安なので自分にしっくりくるサイズを決めるのはなかなか難しいところです。お店でサンプルを握ってみるのが一番わかると思います。

 
クランプ径は、26.0mmと31.8mmの2つのサイズが一般的です。
 
ここまでで気をつけることは、
 
  1. スレッドタイプのフォークの場合は、フォークコラムの径に合わせてスレッドステムまたはアヘッド変換アダプターを選ぶ。
  2. アヘッドタイプのステムを選ぶ際はフォークコラム径を合わせる。
  3. ハンドルを選ぶ際はステムのバークランプ径に合わせる。
 
ということです。
 
ハンドルバーの一例を載せておきます。
 
 

シフトレバーについて知る

 
シフトレバーは、つぎの5つのタイプがあります。
 
1ダウンチューブに取り付けるWレバーと言われるもの
 
2コラムに取り付けるもの
 
別途上のレバーが必要です。
 
 
3ハンドルに取り付けるもの
 
4ハンドルエンドに取り付けるもの
 
5ブレーキレバー一体型(シマノ場合STIと呼ばれるもの)
これには、シフトケーブルがついてきます。 
 
 

ブレーキについて知る

 
ドロップハンドル用のレバーが必要になります。
上記のSTIレバーにすればブレーキを買う必要はありません。
 
こんなものです。これはダイアコンペのものですが、シマノ製もあります。
ブレーキは命に関わる部品なので、取り付けは必ずメーカーのマニュアルを 見て取り付けてください。
 
なお、ブレーキによっては引きしろが足りない場合があるので、その辺りも必ず確認の上購入してください。
 
シマノBL-R400のマニュアルはこちらです。
  
 
費用については、それぞれのパーツの画像等にリンクが貼ってありますので、そこからおおよその金額はつかめると思います。
 
なお、バーテープは1,000円くらいからあります。 
 
これからタイヤを交換したい方はこちらの記事をどうぞ。
 
 
 

まとめ

 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
以上が最低限でのドロップハンドル化でした。
 
改造は以前行って作業工程は撮影していないので、また機会がありましたら記事にしたいと思います。
 
ただ、すこし自転車整備をしたことがある方なら、今回の内容でおおよそわかると思います。
 
不明な点がありましたら、コメントまたはお問い合わせフォームでご連絡ください。
 
ともかくやってみることに価値があると思っています。
 
健闘を祈ります。
 
 
では、このへんで
  
 

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