Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

槍の穂先は霧の中 【槍ヶ岳登山 その1】

河童橋

 

先日、念願の槍ヶ岳に登頂。

旅の疲れで1週間ほどは睡魔に負けてブログが書けずじまい。

ようやく登頂の喜びをお伝えできて嬉しい。

今回も、数回に分けてご報告します。

 

さわやか信州号のはずなのに

こちらはグリーンカー

2022年月16日土曜日、パソコンバランティアでのスマホ講座の講師を終えた後(このことは前回ブログに書いた)、新宿西口のバスタ新宿(新宿高速バスターミナル)に向かった。

 

さわやか信州号に乗るのはおそらく36年ぶりだと思う。あの時は翌朝5時、大正池で下車した。今回は終点の上高地バスターミナルまでの旅だ。

 

出発時刻は22時25分。新宿駅には21時45分頃着いた。

高速バスのりばは、以前は西口に各社が分散していたが、2016年に新宿駅南口に専用のビルを建てて集約したということだ。

 

バスタのエスカレーターに乗り、4階まで上がるとそこが出発待合室となっている。まずは電光掲示板により、のりばの番号を確認する。続いて実際ののりばの位置も目で見て確認しておく。

 

待合室の空いた席に座って周りの様子を観察していると、出発するバスの出発時刻近くになると、係員がバスの便名を言って集合をかける。乗客はチケットやスマホに届いたQRコード画面を開いて準備する。

 

出発の20分くらい前にのりば近くに移動した。バスが到着したのは出発の10分くらい前。さわやか信州号のバス会社名がバスの横に書いてあった。

 

呼び出しがあったので列に並ぶ。チケット確認兼運転手にスマホを見せると照合できない。すると

 

「お客さんはスタンダードなので、後ろのバスです」と言われてしまった。

 

そのバスはグリーンカーだったのである。そういえばチケットを予約する際、2種類のチケットがあったことを思い出す。予約時はスタンダードしか残っていなかった。

じつは、帰りにたまたまスタンダードからグリーンカーにバスの変更があり、実際乗りくらべてみると、そして料金差が2千円もしないことを考えるとグリーンカーのほうが疲れにくい。

これからさわやか信州号に乗ることをお考えの方にはグリーンカーをおすすめしたい。

 

それはともかく、後ろのバスを見ると「京王バス」と書いてある。一瞬「エッ」っと思ったが、そちらがスタンダードのバスで間違いなかった。

 

ザックをバスの横腹の下に詰め込んでもらい、いざ乗り込むと流石にスタンダード。とても狭い。乗り込むときに言われた「B5」の席に座ろうとすると隣の席に女性が座っていた。

 

周りを見るとひとりで座っているひとも多くみられた。ちょっとおかしいなと思ってそこに座る。

 

乗客が全て乗り終えたあと、通路の反対側のDEの席が空いていたので運転手にもう一度座席番号を確認してもらった。すると、「B5」ではなくて「D5」だという。デーではなくてディーと発音したのでビーと聞き間違えたということになる。

 

ただし、ちゃんと復唱して確認していたのだけどね。

 

そういうわけで、隣の女性にお詫びを言って席を移るとバスは出発した。

 

途中、何度か休憩があり、バスを降りることもできたが、なるべく睡眠を取ろうと目を瞑っていた。

 

 

夜行バスはやっぱりきつかった

翌17日午前5時20分、定刻通りバスは上高地バスセンターに到着した。予報では霧か雨となっていたが、幸いにも曇りの天気だ。

 

靴紐を締め直し、強張った体をほぐす。続いてインフォメーションセンターの横で入山届を記入して投函。5時35分、いよいよ登山開始だ。

 


夜に雨が降ったのだろう。地面が濡れている。そして、ときどき木の葉から雫が落ちてきて帽子にあたる。


上高地に来るのは数年ぶり。いや十数年ご無沙汰している。26歳の時に写真学校に入り、2年目に宮本ゼミに入ってからは、たまに来れない時もあったけれどほぼ毎年訪れていた。

 

宮本先生は写真家仲間と「霧氷の会」を作っていて、初代ゼミ生である僕らも参加し、その後次々とゼミ生が参加した。そのなかでも一番参加率の高かったのはこの僕である。


少し歩き始めると腹が減ったので、前日にスーパーで買ってきたお握りをビジターセンターの屋根の下のベンチを借りて食べた。

 

明神

 

明神に6時35分到着。途中朝食を取ったのに標準コースタイムの1時間で明神に到着。ここでトイレと洗面。なんとチップ制のトイレではない。ありがたい。

 

徳沢のキャンプ場

明神から徳沢までは45分で着いた。

 

徳沢の手前で雨がパラパラと降り出すが、レインウェアを着るほどでもない。一応徳沢についてからザックカバーをかけた。

 

上高地から明神まではほぼ平坦な道で、ブナやカラマツの樹林帯を行く。明神から徳沢までは梓川沿いの急な斜面を切り開いて作ったような道だ。数回のアップダウンがある。

樹林帯を行く

 

支流の橋の手前

 

軽いアップダウンが現れる

 

落石注意

 

とりあえず、ここまでは順調だった。しかし徳沢の少し手前から体が少し重く感じはじめた。夜行バスの影響だ。徳沢では20分休憩する。

 

徳沢から横尾までは樹林帯の中に砂と砂利を敷き詰めて固めた広い道と崖下に築かれた道が半々くらいで、アップダウンがさっきよりも多くなる。

 

徳沢の小さな橋を越えて

 

気持ちのいい道

 

気温15度 ちょうどいい

よく整備された道 ありがたい

 

横尾に着いたのは8:50だった。さっきの雨はすぐに止んで、今度は日が差してきた。ここまでも55分で歩けたので標準タイムよりは少し早かった。

 

徳沢から横尾までの道は前に二度ほど通ったことがある。記憶ではもっと平坦だったように思っていた。しかしこのアップダウンでバテてしまった。

 

ベンチに座り、お湯を沸かして味噌汁を飲む。

味噌汁を飲んでいると日が差しているにもかかわらず、雨が降り出す。本格的に降りそうな感じなので傘を出して荷物と自分が濡れないようにした。しかしそれも10分くらいで上がり、今度は日差しが暑くなる。まさに山の天気である。


トイレ(ここはチップ制)を借りて9:40に出発する。結局ここで50分ほど休憩した。

 

 

つづく

 

 

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