ホノルルマラソンに挑戦。
前にも書いたが、ワラーチを履いてホノルルマラソンを完走するのが目標だ。
実は、それだけでなく海外への一人旅、それもツアーではなく個人手配ということも挑戦だった。
今回から数回に分けて初めてでなければ感じないことなどをお伝えしていきたいと思う。
これからホノルルマラソンに挑戦しようと思っている方の参考になれば幸いである。
また、それ以外の方も定年後の奮闘記として楽しんでもらえたら嬉しい。
いよいよ出発
10月、ホノルルマラソンに申し込んだのは良いけれど、大手のツアーはもういっぱいだった。それに料金がバカ高かった。それですぐに個人で手配することに決めた。
YouTubeを見てみるとエクスペディアで手配したという方がいたのでぼくもそれに倣う。まだマラソンのスタート位置やゴール位置との距離感もわからなかったが、とりあえずワイキキの中心あたりのホテルを選んだ。料金は格安より少しだけ高いところにした。航空会社は安いだけあって仁川乗り継ぎ。DELTAと書かれていて初めはどこの会社なのか分からなかったが、コリアンエア、大韓航空だった。
ともかく予約をして料金もカード払いで済ませたものの、航空券はどうやって取得したら良いのかなどわからないことだらけだった。
出発の1週間前くらいになり、流石に不安になってネット調べてみると、確認コードでチェックインを行うと航空券またはQRコードが取得できると、親切にもブログで説明してくれていた。
出発の前日、チェックインができますよとのメールが大韓航空から届く。そして出発当日にスマホでチェックインを試みる。何度か失敗し、ようやくチェックインが完了する。そしてQRコードをダウンロードしようとしたらエラーとなってしまった。何度か繰り返したがやっぱりダメだった。仕方なくそのまま成田空港へ向かう。
ここで最初のヘマをする。平塚駅から東海道線に乗り、新橋で降りるつもりだった。ところが横浜を過ぎると次はなんと武蔵小杉だと言う。東京行きのつもりで乗った電車は籠原行きだったのである。
空港には14時45分頃に到着した。3時間半もかかってしまった。チェックイン機でチケットを印刷しようとしたら、係の人が助けに来てくれた。QRコードが読み込めなかったという事情を話すとカウンターで手配するとのことで列に案内された。ここで少し待たされる。受付開始は15時10分だった。ただ、発券と同時に荷物を預けられたのでまあヨシとしよう。
搭乗は少し遅れ、乗り継ぎ時間がさらに短くなるという。まあ、急いで飛行機から降りろということだろうと理解した。
そのあと5階にあるカードラウンジに行く。ゴールドカードの特典だ(前の職場で発行されたビジネスゴールド)。受付で航空券とカードを提示すると缶ビールのサービスがあった。ところがこのビールを飲んだせいで搭乗までに三回もトイレに行く羽目になってしまった。
乗り継ぎ
時間に余裕を見て手荷物検査場を通過し、搭乗口に向かう。
出発予定は17時10分。経由地の仁川到着予定は19時50分。実際の出発も到着も何分だったか時計を見なかったが、乗り継ぎはとにかく急がされた。
到着した飛行機を出ると通路にホノルルと書かれた紙を持った係の人が迎えに来ていた。そこからホノルル便の搭乗口まで何分かかっただろうか。いや、何十分かかったのだろうか。ともかく息が切れるほど急いで歩いた。そして空港の端から端まで相当な距離があった。
時刻が遅いため、手荷物検査は我々乗り継ぎ客の10数名だけだったので速かった。ただ、アメリカ人ぽい女性が液体の持ち込みで手間取り、結局、細長い箱に入った瓶らしきものを持ち込めずに没収されてしまった。
搭乗口ではわれわれを待ち構えていて、早く乗ってくれという感じだった。搭乗の順番待ちの時に「遠いわね」みたいなことをさっきのアメリカ人ぽい女の人が言った。日本人のカップルとも「本当に遠くて随分と急がされましたね」ということを話した。
ぼくが「でもさすがに置いてはいかないでしょ」と言ったら、男性の方が「まえに置いていかれそうになったことがありましたよ」ということだった。
なお、ここまでのフライトは2時間半ほどだったが、機内食が出た。エコノミークラスでもちゃんとした料理でけっこう美味しかった。その後の機内食もすべて美味しかったので、長時間のフライトでも大丈夫な方はコリアンエアは検討の価値あり。
いざホノルルへ
乗り継ぎ便の出発予定は20時35分。到着予定は現地時間で同じ5日の9時35分。時間を遡る不思議な旅で時間の感覚がうまくつかめない。エクスペディアのアプリで行程表をみると、所要時間は8時間とあった。
乗り継ぎ便に乗り込むとすぐに映画を見た。アマゾンプライム会員無料の中にはなく有料版となっていたため我慢していた「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」をここで見ることができたのは嬉しかった。映像がとても綺麗だった。
そして、飛び立って1時間後くらいに機内食が出た。食べたばかりだったのでほんの一口のつもりが、なんと全部平らげてしまった。その後就寝。だが4時間後ふたたび機内食。まったく腹は減っていないのにと思ったがまた食べられた。ただ、カップケーキだけはリュックに入れた。
ここでホノルル時間をiPhoneでみて腕時計を現地時間に変更する。次にiPhoneの時計を変更する。あれ、どうやるのだろうとちょっと考えた。時計アプリには時間を変更するボタンがない。ふと初期設定の時を思い出す。そうだ、地域を変更するんだ。
しかし、この地域の一覧にホノルルもハワイも出てこない。当てずっぽうで米領サモアに変更した。だが、インターネットが繋がっていないので再起動しても時計は切り替わらなかった。
これはホノルルに到着してモバイル通信が使えるようになると、自動で時刻が現地時間に切り替わっていた。大丈夫、米領サモアで合っていたようだ。
ちなみに海外での通信は、日本での契約がUQモバイルなので、Wi-Fi以外ではau海外放題というサービスを使った。使いたい日数分を申し込めば端末設定の変更だけで海外でモバイル通信が使えるようになるという。ハワイでは1日800円だった。
出国手続きは、あらかじめ訊かれるだろうと思われる事項を予習してメモしておいた。けれども実際にはメモを見ている余裕なんてなかった。参考になったのは前の人が何と答えているかということ。それでどんな質問がくるのかがわかった。ぼくの場合、職業なしと答えると、「Honolulu marathon?」と訊かれたので、なんだ、そうみえるんだと気が楽になった。
訊かれたのは、職業、宿泊先、滞在日数、所持現金、そして食べ物を持ってきたかということ。少し持ってきたと答えると、それはスナックかというので、ああ、農産物はダメなのかなと思った。もちろん持ってきたのはフリーズドライやアフファ米などの加工品だけだった。
最後にアメリカに友人や知り合いはいるかと英語と日本語で書かれた紙を見せられて訊かれた。「いない」と答えると入国審査は終わった。
今回はここまで
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