Hakuto-日記

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異物除去手術を終えて 【橈骨遠位端骨折】

病院横の川のほとり

6月1日、左手首の金属プレートを除去した。

左腕の手術は4年連続で4回目となる。

初めは肘骨、いわゆる肘鉄をくらわすところの骨折。

翌年、コロナで2ヶ月伸びて6月にピンとワイヤーを除去。

その翌年、手首を骨折して金属プレートを骨にネジ留めする手術。

そして今回もコロナで手術がずれ込む。

今日は、4回目の手術で感じたことなどを話してみたい。

 

手術前の確認と説明

 

同じ病院で4度目の手術ということもあり、それに緊急性のある手術でもなかったため、余裕を持って手術に臨んだ。

これまでの手術でも同じだったと思うが、余裕があったことで感じたことがある。

それは、麻酔に関すること。

 

中学生の時、右肘を骨折して手術をしたときは部分麻酔だった。それがこの病院では全身麻酔を行う。いや、この病院に限ってということではなく、現在は全麻で行うのが主流らしい。

 

全身麻酔を行うとどうなるのか。

心臓は、止まりません。ただし、機能は弱くなるということである。

しかし、自発呼吸はできなくなってしまう。

このため、気管に管を入れて人工呼吸を行う。つまり、人工呼吸が命綱というわけである。

この辺りは事前に調べておいた。

 

そして手術の前日、麻酔科医から手術での麻酔の手順が説明される。

この説明を聞くのも4回目だが、今回気になったのは、「麻酔から覚めて、呼吸できているのを確認してから気管に挿入している管を抜きます」というところだった。

これまで手術が終わったあとで覚えているのは、「終わりましたよ」という言葉だけだった。「呼吸してください」なんて言われた記憶がないし、管を抜くときの記憶もない。

そのことを言うと、「みなさん覚えていらっしゃらないようですね、まだ意識がはっきりしていないせいでしょう」ということだった。

そこで、今度はこのことを特に意識して手術に臨むことにした。

 

また、気管挿管するために、口の中に入れ歯やグラグラした歯があると取れてしまう危険があるということで、この確認を何度もされた。

麻酔科医からの説明の際と、病室に戻ってからは、看護師から金属類や湿布などがないか、コンタクトはないか、そして入れ歯やグラグラした歯はないかという具合である。

手術室に向かう前にも同じことを確認された。

 

ちなみに、もしグラグラしている歯があった場合はどうするのか。

たまたま隣のベッドの人がそういう人だったので話を聞いていたら、手術前日に口腔外科へ行き、マウスピースを製作していた。手術当日、まだマウスピースは到着していないかと何度も看護師が確認していたのが耳に入った。

 

このように麻酔に関する事前確認に相当神経を使っているのが感じ取れた。

逆に言えば、それだけ危険が伴うと言うことでもある。そりゃそうだ。呼吸管理ができないとそのまま目覚めることができないのだから。

 

 

手術室で

手術当日、今回は初めて朝イチの手術になった。だから時間がはっきりしている。

これまでは3人目とか4人目とかだったので、前の人の手術の状況によって手術開始時間が前後する。

朝7時、腕に点滴を開始する。その前に手術着に着替えた。

食事は前日夜0時まで、水は当日7時までである。

9時半、手術室入室。点滴棒を押しながら歩いていった。

 

手術室の入口を入ったところで一旦立ち止まり、再び入れ歯や指輪等がないか確認され、ついで手指消毒を行う。

看護師(?)に案内され、今回は8室あるうちの一番奥の右側の部屋に入り、手術台の上に横になった。

 

台の高さを調整し、手術着の肩のホックを外される。

酸素マスクが当てられ、「点滴から麻酔薬を入れていきますね。気がついたときは手術が終わってますよ」

そう言われるとすぐに点滴の入っている血管が針先から肩にむけて冷たいような感覚が走る。

「ああ、冷たい」と言うと、今度は心臓の周りが少し苦しいような感じがし始めた。

この間、10秒と経っていない。

 

こうして血液の巡る速さを実感したところまで覚えているが、そのあと意識がなくなった。

 

次に気がついたのは、手術が終わってベッドに移動すると声をかけられたときだ。

やはり、今回も呼吸をするように言われた記憶がない。そして、口から管を抜かれた記憶もなかった。

病室に戻り、痛みはないか痺れはないかと看護師に聞かれた。

痛みは感じなかった。親指と人差し指が痺れていると告げる。

このとき、喉に少し痛みを感じた。これが気管挿入の痕跡だった。

 

 

無事退院

 

手術は無事に済み、術後の経過も順調だったので予定通り手術の2日後に退院した。

痛みで顔を歪めたのは、足から採血するときだけだった。

病室は5人部屋だったが、夜はわりと静かでなんとか眠ることができた。

昼間は両隣の人が独りごとを言ったり、しょっちゅうナースコールをしたり、言われたことを守らず勝手に振る舞ったりする人たちで、こうした手のかかる人たちと看護師との会話を聞いていたので退屈はしなかった。

 

 

なお、摘出した金属プレートは袋に入れて家族に渡されていたので持ち帰ってきた。

これまで見てきたレントゲン写真ではなく実際のものを見ると、思ったより厚みがある。そして、ドライバーで締められるネジが11本入っていた。

これを見て、やはり取り出してもらってよかったなと思った。

なぜならあまりにも工業製品なのである。

 

では、このへんで

 

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