渓流釣りの解禁まであと少し。
フライフィッシング道具の準備を急がねばならない。
そればかりでなく、糸の結び方を練習したり技術のアップもしておく必要がある。
できればキャストの練習もしておきたい。
いま、昔買ったフライフィッシングやフライタイイングの本を読み直し、勉強し直している。
20年ほど前にハマっていた頃は、ただ闇雲に出かけてロッドを振っていた。だからほとんど釣果はない。
フライフィッシングを再開するにあたり、今度はしっかり勉強しておきたい。
格好だけじゃなく、やっぱり釣りたいからね。
フライラインを巻き直す
最初に買った初心者用セットは7フィート6インチ#3/4、5ピースのパックロッド。
このセットにはすぐに釣りに出かけられるようリールやフライライン、リーダーまでもがセットされているOFTというメーカーのものだ。
いま、改めて見てみると、なぜかフライラインはDT-5-Fとなっている。
ロッドはもう1本持っていて、こちらは8フィート#3、2ピースである。リールはDT-5-Fが巻ける大きさだ。たまたまハーディーのクラシカルなリールが安売りされており、サイズは選べなかったのである。それでもとても気に入っている。
このリールに巻いていたのは#3か#4のライン(はっきりとは覚えていない)。大きすぎるのでバッキングラインを2本巻いている。
再開するにあたり、出かけるのはスーパーカブとなるので、2ピースでは邪魔になる。だから5ピースのロッドをメインで使おうと思っている。
そこで、ハーディーのリールに巻かれているラインとOFTのリールに巻かれているものとを入れ替えることにした。
ついでに、DT(ダブルテーパー)なので先と元とをひっくり返す。
これまでそんなに多く使用したわけではないが、細かいひび割れがあり、黒っぽくなっている。しかしその先端付近以外はまだまだ綺麗だ。
本当は買い直したいところだが、なにしろフライラインは高いのだ。仕事を始めたと言っても午後の数時間で月の半分の勤務では大した稼ぎにはならないし、年金もまだでない年齢である。
だから昔のものでも、できるだけ使えるものは使いたい。
前回フライフィッシングを行ったのは、4、5年前に職場の仲間と出かけた早戸川リヴァスポット。このときも14、5年ぶりだった。
そのときも特にフライラインの手入れはしていないので、フライラインを全て引き出すのはやはり20年ぶりくらいになる。
まず、フライラインの先端を切ってリーダーを取り外す。ラインとリーダーはコネクターで繋いでいたのでコネクターも外してしまっておいた。
次にフライランをリールから引き出すのだが、巻きぐせがついているので引っ張って伸ばして巻きぐせをとりながら引き出して行った。
フライラインを引き出していくと、だんだん新品のように綺麗なところが現れてくる。
そのまま引っ張って伸ばしてを繰り返していくと、バッキングラインとの結び目になる。バッキングラインは単なる下巻きである。単に巻きぐせがつきにくくなるようにするために巻いてある。
実は、大物がかかった時、ラインを全て引き出されたときにまだバッキングラインがあるぜ、となるのだが、そんなことになったためしがないし、日本の渓流ではそんな人を見たこともない。
フライラインとバッキングラインの結び目の両側を切断すると、こんどはこれまで先端だった方をバッキングラインにオルブライトノット(ダンディノット)で結び直す。
せっかくフライラインを全て引き出したので、ミューシリンというシリコン油でお手入れする。
そうして均等にラインを巻いていったら終わり、ではなく、ラインを取り付けるられるように細工をした。これまでコネクターを使っていたが、ループトゥループで繋いでみようと考えた。
まず、ラインの先と古いリーダーの根本部分をネイルノットで結ぶ。リーダーの根本の部分を25センチくらいに切って、その先をパーフェクションノットで輪っかを作る。これで完了。
リーダーの取り付けは、リーダーの根元にもパーフェクションノットで輪っかを作っておき、片方の輪っかに輪っかを通し、先端を引き抜いて輪と輪を繋ぐ。
これはシェリダン・アンダーソン、田渕義雄共著『フライフィッシング教書』に出てくる方法だ。
これで一度試してみようと思う。ラインコネクターはロッドの先端に引っかかるという欠点があるので、今回の方法で少しでも引っ掛かりが無くなってくれたらうれしいのだけれど。
アウトドア・ワールドまでひとっ走り
こうしてフライラインのお手入れが終わり、タックルについては準備が整った。
残るは、ウェーダーとランディングネットのクイックリリーサーを揃えればOKだ。
そして、すぐに必要というわけではないが、フライタイイングのための消耗品を補充しておく必要がある。
ウェーダーは、まだどれがいいか思案中である。また、ランディングネットのクイックリリーサーも様々なタイプがあって迷っている。これが使いやすいというものがあったらぜひ教えていただきたい。
前に使っていたのはピンオンリールの大きいやつだった。でもこれは糸が切れてしまった。それにネットをぶら下げると少しリールから伸びしまい、ネットがぶら下がるような格好でちょっとだらしがなかった。
というわけで、ぜひ必要だというものがまだ決まっていない。
ただ、いろいろと準備をしているのでこの勢いのまま行きたい。
そこで、いつでもフライタイイングができるように足りないものを揃えることにした。
まず、在庫を確認し、使えないもの(ダビングワックス、ヘッドセメント、シンナー)と少し買い増しておきたいもの(フック、スレッド、クイルやCDC)を探しにアウトドア・ワールド(上州屋)まで出かけてきた。
この日(土曜日)は曇り。自転車で向かっていたらぽつぽつと雨が降り始めた。
我が家からアウトドア・ワールドまでは自転車で約20分ほどである。ここはぼくがフライフィッシングを始めた頃からある(ただ、東京に通っていたのでほとんど利用していなかったが)。ともかくこうして長く営業してくれているのはありがたい。
そして、完璧とは言えないまでもフライコーナーがあり、一応必要なものは揃っている。
フライタイイングに必要な消耗品は、数十年前とそうは値段が変わっていない。でも1割くらいは高くなっているかな。
小さなカゴに細々としたものを入れていく。当初、4、5千円分も買えばいいと思っていたが、いつの間にやらその倍以上になっていた。
しかし、当分はこれでたくさんのフライが巻けるだろう。
同じフロアにキャンプ道具や衣類も売っていて、そちらもぶらぶらと眺めていたので、結局1時間以上も店内いた。
帰りにもまだ雨は降っていた。そんなにひどい降りではなかったのでそのまま乗って帰った。
最後に
着々と準備が進むことは嬉しいことだ。
気持ちが徐々にたかまっていく。
少々の雨など問題にならない。
けれど、家に帰って着ていたダウンを拭いてからエアコンで乾かす。
防水ではないけれど、それほど多く染み込んではいなかった。
そうそう、フライを巻いたらしまうケースが必要になる。だから、フライボックスも買ってきた。
ああ、このフライボックスをいっぱいにしたい。
では、このへんで
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