Hakuto-日記

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俳句結社主催の月例句会に初参加 【生田緑地を吟行(散策)する】

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俳句結社主催の月例句会に初めて参加した。

今終わってどっと疲れが出ている。

結構歩いた(9000歩くらい)こともあるけれど、俳句上級者ばかりが集まるので緊張したためだ。

名前の発声はなんとかかなったけれど、実力のなさをしっかりと噛み締めている。

 

今回は、今日の句会の様子をご紹介。

 

 

句会場はいつもと同じ

俳句結社主催の月例句会に初参加した。幸い会場は所属する句会でいつも行っている場所と同じ。そのため多少気が休まる。

1時少し前に会場が開き、1時半投句締切。今日の参加者は17名だった。

句会の流れは次のとおり。

まず会場に入るとテーブルをロの字にする。

先生と事務局の席は決まっていて、それ以外は自由に座る。

続いて、事務局に会費(1500円)を支払い、投句用短冊7枚、投句控え、清記用紙、選句用紙を受け取る。

時間までに短冊と投句控えをテーブルの上に伏せて並べる。

全員の投句が終わると、事務局が短冊を7枚ずつ配る。

参加者は配られた短冊を、筆跡で誰の句か分からないように清記用紙に書き写す。

写し終わった頃に、先生から順に(時計回り)番号を言っていき、その番号を清記用紙の左上に書く。

 

そこから選句がはじまる。

いいと思った句をメモ用紙かノートに書き写しておき、そこから7句を選び出すのだ。

清記用紙は右隣の人に順に渡していき、1周回ったところで終了。

ここまでの流れはいつもとほぼ同じ。ただ、ここの句会では、7句のうち1句を特選に選ぶということだった。

7句、うち特選1句を選句用紙に書き、自分の名前を書いて今回担当の披講者(選句した句を読み上げる人)に渡すとひと段落。しばし休憩となる。

ただその間、披講者は読み上げる準備をしている。

全員が席に着くといよいよ披講の始まり。自分の句が読まれたら名を名乗る。

つまり、だれからも句が採られないと一声も発することができないと言うわけである。

一般参加者の選の後に先生の選が発表される。先生は7句ではなくもう少し選句してくれる。特選も10句程度選んでもらえる。

今回の成績は、先生の選(いわゆる並選)に2句入り、特選はゼロであった。

 

 

句会の前の吟行

いつもの句会では、「兼題」という共通のお題にもとづいて句を作るが、ここではすべて吟行して目で見たものや感じたものを句にする。いわゆる「嘱目」と言われるものだ。

吟行場所は生田緑地。ここには日本民家園や岡本太郎美術館などがある。

ホーム|川崎市立日本民家園

ホーム|川崎市岡本太郎美術館

 

句会が始まる前、各自がここを吟行し句を作るのだ。

今日は、今日の句会の常連で、所属する会のメンバーが案内をしてくれることになっている。

向ヶ丘遊園駅から二人で歩き始めると、途中で数々の賞をとっている会の中心メンバーにお会いした。

俳句結社の雑誌編集をしている方で、こんどぼくもちょっぴりお手伝いをすることになったため、今日の句会は「打ち合わせをするので参加してほしい」と言われたために重い腰を上げたというわけなのだった。

10分ほどで目的地に到着。

ぼくが前にここに来たのはもう10年くらい前のこと。恩師が元気な頃にみなで吟行した時だ。奥の方は20年ぶりになるためほとんど覚えていなかった。

入口を入って進むと右手に民家園がある。そのまま進んでいくと、ブルーの客車が展示してある。左手にはプラネタリウムの建物、そのとなりに芝生の大広場が広がり、奥には機関車が見える。

そしてそこから右手にアーチ状の門があるS字状の植物観察の遊歩道がある。

冬のこの時期、どれも枯れ木のようで名前の標識の向こうにある植物がどれがどれであるのか見分けがつかないものもあった。

そんななかにあって、沈丁花は冬芽が膨らみ春を告げていた。

 

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メタセコイアの林

 

明るく開けた広場の先にはメタセコイアの林が続く。別名曙杉。背が高くまっすぐ冬空に伸び上がっていた。

針葉樹なのに落葉しており、木々の間から冬晴れの真っ青な空が見える。

 

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落葉するメタセコイア

 

この林は先の方まで続き、途中に奥の池がある。現在は池底の天日干しを行っていて水が抜かれていた。そこにカラスがやってきて遊んでいる。

左手には50年ほど前に、土砂の崩落実験中に想定外の土砂が崩れ、巻き込まれて15名の方が亡くなった慰霊碑が立っている。

 

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樹霊 Ⅰ

 

そしていよいよその奥にあるのが岡本太郎美術館だ。階段を登るとそこで知り合いのひとりと出会う。そこからは3人で行動する。

階段を登った先には巨大な「母の塔」が聳え立っていた。ボスキャラである。膨らんだ形の石の像のような塔は、その膨らみの上から子どもたちが冬晴れの大空に向かって飛び立つようにぼくには見えた。

 

media.thisisgallery.com

 

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独特な文字

 

いろいろな方向から塔を眺めていて結局写真を撮り忘れたのだが、ただ、塔の下の石に刻まれた「母の塔」という文字の曲線が妙に塔にマッチしていてそちらの写真を撮ったので塔の写真も撮った気になっていたのだ。

塔のある坂の広場では、子供が転がしたサッカーボールを父親が取りに来て、下からキックをしたがまったく届かず、結局また転がり落ちていた。

われわれは、その広場の先の脇の道からさらに上に登り、枡形城址の広場を目指した。

 

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落ち葉のプール

枡形広場に来ると落ち葉のプールが作られていて、幼い子供が両親と一緒に落ち葉の中で遊んでいた。

今回は登らなかったが、ここには展望台があり、遠く東京方面や西には富士山が望まれる。とくに木々の芽が吹き出す頃は多摩の横山がうねっているようで素晴らしい眺めだ。

この枡形山を下りていくと、広福寺という古刹がある。ここは源頼朝に仕えた枡形城主の稲毛三郎重成の墓所がある。重成は頼朝の妻政子の妹を妻に迎えている。大河ドラマは見ていないのだが、今年の大河に登場するかもしれない。

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稲毛三郎重成の墓

 

最後に

今日の月例句会に参加して、ずっと所属している句会がいかに和やかな交流の場であったのかということを再認識した。

 

今日の句会はなんだか真剣勝負をしている雰囲気があり、すこしピリッとした感じがした。本来はこれが普通なのかもしれない。

 

ただ、いつもの句会ではお茶菓子が出たり、おしゃべりがあったりと句会を楽しむ雰囲気がある。

 

どちらがいいとは言えない。だからこれからは硬軟バランスをとりながら参加していこうと思う。

 

それに編集のお手伝いをする以上、参加しないわけにもいかないし。

 

では、このへんで 

 

 

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