しばらく晴天が続きありがたいのだが、ちょっと乾燥しすぎ。
火事のニュースも多いように感じる。
それがやっと先週の土曜日から御湿りがあり、乾燥した肌にもありがたかった。
そんなわけでバイクに乗らず、電車で句会に出かけた。
二日続けての句会
土曜日は、長年続けているいつもの句会があった。
新年初めての句会なので、初句会である。
家を出るときはなんとかもっていたが、会場のある駅についたら雨。
細かくてやさしい雨。
駅前の街並みがしっとり濡れて、まるで喉の渇きを癒しているように感じられた。
ここから歩いてまずは高濱年尾の句碑に向かう。
句碑まで駅から7、8分である。
句碑の前にはホトトギスとユリオプスデイジーという花が咲いていた。
ユリオプスデイジーなんて花の名前をどうして知っているか、それはたまたまそこに句会仲間がいて教えてくれたからである。
その女性はバイクでやって来て、一足先に去っていった。
傍らには万両が赤い実をつけていた。咲いている花々は句会のメンバーが植えたものだが、万両のほうはどこからか風で飛んできてそこに生えたものだ。
万両の上には記念樹の枝垂れ梅が小さな芽をたくさんつけていた。
句碑から5、6分のところに古刹がある。
山門をくぐると、早くも恋猫の鳴く声がする。
逆にそれ以外は静かである。
本堂の裏に回ると鵯(ひよどり)の声がかまびすしい。
裏の墓地に眠る、母親のような存在だった句仲間のところへ行って新年の挨拶をした。
句会の参加者は11名といつもより少なかった。
まず、先生(選者)が入院中で欠席された。
そのかわり、先生がもっている他の句会のメンバー二人が、そちらの句会が中止になったということでこちらの句会に参加してくれた。
先生の代わりはベテランの男性二人が勤めてくれた。
結果は、互選で名乗ったのは二回のみ。
けれど、この日の二人の先生に合わせて5句とってもらった。
ただし、特選はなし。
この日の一句。「大人ぶる 幼児のことば 初笑い」
二日目の句会
翌日は先月も行った東高根森林公園を吟行して溝の口の会場で句会。俳句結社の句会である。
この日も雨予報。
そこでやはり電車を乗り継いて向かった。
公園にはいつもの南門からではなく、墓地を抜けて北門に近い細い道を下って入っていった。
雲が空を覆っていたが、まだ雨は降っていなかった。
公園に入り、木道を歩いていると良い香りがして来た。
梅である。
最初に見つけたのはまだ小さな芽をつけている梅。
ところが少し行くと何本もの早咲きの梅が赤い花をつけていた。
春はもうそこまで来ている。
この日、十五日は小正月である。
出かける前に十五穀米の握り飯を作って来た。
本来はあずき粥、ところによってはぜんざいを食べるところもあるそうだ。
あずき粥は赤い飯である。
十五穀米にもあずきが入っていて赤い飯である。
だからいっかということで、「小正月 十五穀米 握飯」という句を作った。
まだ11時だったが、ちょうど北門についてベンチがあり、トイレもあったのでそこで昼食にした。
3分の2合の大きな握飯ひとつ。中にはしゃけが入り、崩れないように海苔が巻いてある。
これを噛み締めているとじわりと米の旨みが感じられてくる。
その後園内をゆっくり吟行。
久しぶりにゆっくりしたためか、すんなり句が浮かんできた。
たぶん先月から俳句を作って来たので脳の神経の流れが良くなったのだろう。
句会の先生は前日と同じ先生なので不在。
こちらの句会は互選のみで終わる。
互選結果は4回名乗ることができた。
その中にあの握り飯の句もあった。
最後に
日曜の句会が終わり外へ出ると雨が降っていた。
けれど前日同様やさしい雨だ。
街を歩いている人が生き生きして見えた。
では、このへんで
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