先日、2週にわたる公民館スマホ教室の2回目が開催され、今回もアシスタントを務めた。
前回は、講座の途中から雨が降り出したが、今回はとてもいい天気の中で開催。
参加者は前回が10名で、今回は12名(うち男性2名)。
ところが参加された方の初心者レベルはかなり違っていた。
今回の参加者で、家でパソコンを使っている方は3名しかおらず、その中でもインターネットに繋いでいないという方もいるといった状況。
さて、2回目の講座はどうなったのか。
参加者のほとんどが簡単スマホ
参加者が各自持参するスマホ教室の場合、教える側が厄介なのが簡単スマホと言われるスマホ。
今回は10名中8名が簡単スマホ(種類は様々)。他はiPhoneと未購入(貸与)だった。
簡単スマホと言われるものにはどんなものがあるかご存知だろうか。
現在、各キャリアから1台の簡単スマホが発売されている。
- ドコモからはFUJITSU製の「らくらくスマートフォン」
- auからはKYOCERA製の「Basio(ベイシオ)」
- ソフトバンクからはSHARP製の「シンプルスマホ」
- サブブランドのY!mobileからはKYOCERA製の「かんたんスマホ」
すべてAndroidのカスタマイズされたもので、この中でもドコモのらくらくスマホだけが大きくカスタマイズされていて、操作が独自になっている、と思われる。
実は、われわれパソコンボランティアのメンバーで簡単スマホを使っているものがいないのである。つまりこれまでの参加者の簡単スマホを見てきたうえでの印象だ。
これらのスマホの共通する特徴は、英語表記がなく、固有名詞以外はすべてカタカナか日本語で表されていること。
Wifiは本当に必要か
こうした簡単スマホを使っている人は、キャリアでの通話と通信でしか使っておらず、インターネットの利用はほとんどみられなかった。
そもそも文字入力がうまくできない方も多く、ガラケーの延長線上にスマホがあるといった感じだ。
つまり、登録された人と電話で話すことがメインでスマホを利用しているということ。これに無料通話ということでラインが使えれば十分という方々だった。
われわれが用意している講座の内容に、Wifiをうまく使って通信費を節約しようというものがある。
これに沿ってWifiを繋げることや、Free Wifiに繋げる練習を組み込んでいる。
ところが、インターネットがライン使用のみということで、とくにビデオ通話もしないということであれば、とくにインターネットプロバイダーと契約する必要もない。
かえってそっちの方が高くついてしまうことになってしまう。
だから、あえてWifiについて覚える必要がないということになる。
スマホ初心者といっても範囲は広い
前回は、家でもインターネットを使っている方が多く、ブルートゥースについて質問があったりと、いつもの講座内容がちょうどよくマッチしていた。
ところが、今回のように簡単スマホを使っている方々はほとんどインターネットを活用しておらず、もちろんプロバイダーとの契約もしていない。
初心者といってもこれほど範囲が広いのである。
われわれパソコンボランティアとしても、スマホの講座内容について検討するプロジェクトチームを作ったので、今後、講座内容だけでなく、対象者についても考えていく必要がありそうだ。
最後に
今回もアシスタントで参加したが前回に比べて大変であった。
しかし、やりがいも感じられた。
あるご婦人に文字のフリック入力を指導したところ、初めは言っている意味がわからずに言われた通り指を動かしていたらしい。それが理屈がわかった瞬間、ガッツポーズをして喜んでくれた。
こんなときは教えているほうも嬉しい。
自転車で家に帰る途中、薄闇に浮かぶ富士山がこの日の活動を讃えてくれているようだった。
では、このへんで
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