われわれのパソコンボランティアでは、今年度からスマホ講座を行なっている。
まだまだ手探り状態で、どのような要望があるのかなど、受講者の反応をみながらすすめている。
先日の土曜日は、スマホのカメラの講座を行った。
僕はアシストとして参加したが、その状況や感想などを述べてみたい。
多くの参加者
最近のパソコン講座受講者は、平均すると2人くらい。
年々受講者が減っている。
とくに新型コロナ感染が拡大してからは以前の半分以下に減少している。
そんな中、今年度から始めたスマホ講座には多くの受講者が参加している。
コロナ前のパソコン受講者よりも多い。
先日の土曜日に行われたスマホのカメラを使おうという講座には8名が参加した(9名の申し込みがあったが当日1名欠席)。
公民館で行っているスマホの初心者講座も人気が高い。
やはり多くの受講者があるとこちらのスタッフ側も張り合いがある。
そして、それだけスマホを使いこなせていない方が多いということでもある。
おおむね好意的なアンケート内容
最初に講座を受けた方々の感想からいうと、知りたかったことがわかってよかったというものが多く、楽しかったというコメントもいただけた。
わが会自作のテキストに沿って進行したが、同じパソコンで全員が同じように進行していくのと違い、自前のスマホによる機能や操作の違いがあって、どちらかというと各自がばらばらに操作し、アシストがそれに対応するという形での進行となった。
その結果、いままでとは勝手が違い、講師からは思いの通りに進まないことにより「欲求不満を感じた」という感想が漏れた。
ただ、それにしては好意的なアンケート結果で、逆にパソコン講座では一通り流れに沿って操作していたのにも関わらず、難しくてよくわからなかったなどというコメントをいただくこともある。
講座としての問題点
受講者が持っているスマホの機種の違いによる、教える側からみた問題点をいくつか挙げてみよう。
スマホは、iPhoneとAndroidがあり、iPhoneにはホームボタンのあるものとないもの、アンドロイドでは簡単スマホ系と普通のものとがある。
そしてアンドロイドは値段により機能に大きな違いがある。
そうした中で、カメラについてだけでも
1 カメラレンズの数の違い
2 カメラアプリの特定の機能のあるなし
3 カメラアプリの中のアイコンの位置、形の違い
などがある。
全ての機種に対応したテキストは作れないので、代表的なもので紹介しているが、受講者はアイコンの位置が違うだけでもうパニクってしまうのである。
初心者には、想像力を働かせてアイコンを理解したり、起動して試して見ることがなかなかできないのである。
何かが少しでも違うともう思考を停止して、「わからない」となってしまうのである。
こうなると、もう何(結局できる操作は皆ほぼ一緒だということ)を言ってもなかなか受け入れてもらえない。
そういうときは反論してはだめだ。
たいていは「個別対応をおこなっているのでそちらにきてください」とご案内する。
今回の講座では、結局テキストによる説明は早めに切り上げて、アシストによる個別対応の時間をとった。こうしたことで受講者の欲求を満たしたといえそうだ。
最後に
僕はiPhoneユーザーでアンドロイドは使ったことがないため、はじめは講師の話を聞いて勉強する側になってしまった。
また、iPhone一つとってみても、バージョンアップにより機能が変更されていたりして戸惑うことも多いのだ。
たとえば、HDRという露出を変えて撮影してそれを合成する機能も、以前はカメラアプリを開いてHDRボタンを押していたのに、いつの間にかこのボタンが消えている。
仲間が調べたところ、設定でHDRを自動にすると勝手にスマホが判断しているようになっていた。
結局、スマートフォンは賢すぎて全てを使いこなすのは、僕のような凡人には難しいとあらためて思うのである。
では、このへんで
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