令和3年9月30日に緊急事態宣言が解除された。
ぼくの所属するパソコンボランティアに講師依頼が多数寄せられ、公民館でのスマホ教室が再開した。
先週の土曜日の午後、解除後初となるスマホ教室が開催され、アシスタントとして参加してきたのでそのときの様子を紹介したい。
参加状況
今回参加したのは15名。実は会場の関係で密になるのを避けるため、定員を15名に絞ったそうだ。
スマホ教室は人気があり、参加希望が多かったため、急遽別な日にもう1回開催することにしたのだと係の方が言っていた。
今回の参加者で特徴的だったのは、男性の比率が3割と今までになく多かったことだ。そしてその男性が全員発言したことも驚きだった。
たまたまこの地域の男性が積極的だったのか、コロナ禍でスマホをもっと活用したいと思うようになったのかはわからない。
しかし、高齢の男性がこうしたイベントに参加するというのは健康長寿のためにもいいことなので、こうした傾向がこれからも続くことを願う。
参加者の知りたいこと
我々がスマホ教室で教えている内容は、全くの初心者を対象にしている。スマホの操作方法をメインにwi-fiを使って通信費を節約する方法なども教えている。
参加者は電源の切り方がわからない初心者がほとんどなのに、ラインの友達追加の方法や、写真の保存方法などについて知りたがっている。
つまり、スマホの操作方法はよくわからないが、ラインについてはもっと普通に使えるようになりたい。そしてもっと他のアプリも使いたいと思っているような方々なのである。
とくに女性の方はラインを娘さんとの連絡に使っていて、送られてくる孫の写真や動画の保存はどうしても覚えたい切実な問題なのである。
そう言った話を聞いていると、やはり女性はコミュニケーションの達人だなあと感じ入ってしまう。
IT用語というか、情報通信の用語の質問も多かった。
SNSとは何か?
「ツイッターで炎上」などのニュースを聞くことがあるが、Twitterとはどういうものかがわからないという方もいた。
こうしたものは言葉で説明しても理解するのは難しいだろう。
また、アプリとは何か? アイコンとは? アプリとアイコンの違いとは? という疑問も多くの人が持っている。
特にわからなくても操作に支障はないが、わからないと気持ちが悪いのだろう。ただ、説明しても腑に落ちるような顔をなかなかしてくれない。多くの人がもっとすぐに理解できるよう説明方法を工夫してみることが教える側にも必要だろう。
アプリの入れ方を説明すると、便利なアプリをどうやって探したらいいのかわからないという方も数多くいた。
以上のような活用についての質問がある一方、わずらわしい通知が嫌なので来ないようにできないかなど、便利機能を制限したいという希望もある。
もちろん迷惑メール対策の質問も多くある。
以上のようなことを細かく説明し、wi-fiの設定を行うには3時間では足らないくらいだ。
そしてその3時間の間、参加者は皆熱心に操作を覚えようと頑張っていた。
最後に
以上、ご紹介したようにスマホをもっと活用したいと思っているご高齢の方がたくさんいる。
そしてスマホは子供が使ったお古を与えられて使っているという方がいたので、きっと同じような方が他にもたくさんいることだろう。
それならどうして子供に教えてもらわないの?
そう、思う方もいると思う。ところが、身内が教えるのは難しいのである。
それは、つい感情が入ってしまうからである。
「そんなこともわからないの」とか、「さっき教えたよね」など、言葉に出さなくても態度に出てしまうのである。
だから、教える方も教わる方も嫌な気分になってしまう。
それで無料で開催される公民館のスマホ教室に人気が集まるということなのである。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、このへんで
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