昨日はようやく晴れて少し暑さが戻った一日になった。
これまでずっと曇りか雨。
そしてこの時期にしては少し肌寒く、不順な天候だった。
そのため少々鬱々としていた。
そんな鬱々状態に耐えきれず、小雨が降る中をワラーチを履いて外に飛び出した。
上には自転車用のカッパを着ていった。
裸足にワラーチなので濡れることは気にならない。
濡れるとワラーチの上で足が少し滑るが、踵まで紐で締めているので脱げることはない。
気持ちがいい。
濡れることが気にならないって気持ちが軽くなる。
歩くついでにイヤフォンでオーディオブックを聴く。
いま、マイブームとなっているのは「日本人はどこから来たのか」ということ。
それを他の説にも言及しながら解説してくれている。
オーディオブックはウォーキングをしながら聴くのが最も適しているように思う。
飽きてしまうこともなく、それに疲れも感じずに歩いていられるのだ。
雨の街は面白い。
雨具も着ないで自転車に乗っている学生もいれば、背中の荷物まで覆う雨具で完全武装している若者もいる。
普段歩かない道を歩いていくと、目の前に見覚えのあるお店が現れた。自転車で通ったことがある道との交差点だった。
すると頭の中に地図が広がり、現在地が点滅し始める。
そして帰りのコースを頭に描いていく。
帰り道、寒川神社に参拝していくことにした。
寒川神社は相模国一之宮で1600年以上の歴史があり、古来より関八州の守護神として崇められてきた由緒ある神社である。また、唯一の八方除の守護神で、一日も休むことなく八方除の御祈祷が行われているそうである。
たびたび参詣してはいるが、薄暗い雨の日は初めてだった。
すると、門の両脇にある御神灯にあかりが灯っており、また参拝者もまばらで、静寂な中に荘厳な雰囲気が漂ういつもとは違う世界がそこにはあった。
するとこちらの背筋も伸びて、厳粛な気持ちになって拝殿前までいき、いつもより丁寧に二礼二拍手一礼をした。
すると不思議と「ありがたい」という思いが溢れてきたのである。
これが伝統というものなのだな。
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そして、ありがたさに包まれたまま家まで歩いていった。
では、このへんで
聴いていたオーディオブックはこちらです。
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