Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

重い荷物を楽に持ち上げるには 【古武術の体の使い方】

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歳をとると筋力が落ちますよね。

いやいや、それは言い訳です。

歳を取っても筋肉をつけることはできるそうです。

だから、日頃から鍛えている人からは「そんなことないよ」という声が聞こえてきそうです。

さて、最近の引っ越しは引っ越し業者に全ておまかせ、という人が多いのでしょうね。

そんな中、我が家では自力ですべてやってしまいました。

そこで、重い荷物を持ち上げることになりましたが、以前読んでいた『古武術で毎日がラクラク!』で覚えた体の使い方が役にたちました。

今回は、重い荷物を楽に持ち上げる方法についてです。 

 

重い荷物を楽に持ち上げるには 

まず、役に立った本を紹介します。

それは、武術研究者の甲野善紀師匠に弟子入りした芥川賞作家の荻野アンナさんが、師匠に教わったことを解説した本なのです、が、ちょっとした息抜きに読めるエッセイにもなっているところがミソ。

 

古武術で毎日がラクラク! 疲れない、ケガをしない「体の使い方」 (祥伝社黄金文庫)

 

 sinoさんのイラストもやわらかくてわかりやすくてとってもいいです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、重たい荷物(たとえば段ボール箱)を楽に持ち上げるにはどうしたらよいのかでしたね。

 

それは、「腕力」に頼ると「全身の力」が使えなくなるので、背や胸などの筋肉を使って全身の力が使えるようにするということ。

 

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荷物の下に手を入れたら、膝の力を抜いて腰を落とし、伸びた姿勢のまま一気に立ち上がるとあら不思議、なんだか簡単に持ち上がります。

 

それが実際にやって見た感想です。

おかげで軽い筋肉痛程度ですみました。

この方法を知っててよかったと思いましたね。

 

原理は?

この本で荻野アンナさんが例えているのがわかりやすいです。

段ボールを持ち上げるときは、井戸のつるべをイメージする。落ちる腰が錘(おもり)となり、その結果、荷物が持ち上がる。荷物を錘にして椅子から立ち上がる方法(24ページ)の逆で、今度は自分の腰を錘にして、段ボールを持ち上げるのだ。その際、「酔っ払い介抱の大技」(62ページ)を同じように、鉄人28号歩きで訓練した「足裏の垂直離陸」も活用する。

 ※荷物を錘にして椅子から立ち上がる方法、「酔っ払い介抱の大技」は、本書ではそれぞれ24ページ、62ページとなっていますが、実際は28ページと66ページです。

 

どうです? わかりましたか?

 

荷物を錘にして椅子から立ち上がる方法は、重い荷物を錘にして下ろしながら立ち上がる方法です。

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「酔っ払い介抱の大技」は、うつぶせ寝の酔っ払いを起こす方法で、「足裏の垂直離陸」は、足裏を浮かせるようにして腰を落とす方法です。

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ついでに机の持ち上げかたです。

手をキツネコンコンにして手の側面だけを使って持ち上げます。

この方法は、机は分解して運んだので出番はありませんでした。でも、組み立てて、後から少し動かすのに役立ちました。

キツネコンコンの手とは、手の指を伸ばし、そのあと中指と薬指を曲げた手の形のことです。こうすると腕全体が緊張するので、体全体を使って持ち上げることができ、自分でもそのことが分かります。

 

たったこれだけで本当に楽に持ち上がるの?

百聞は一見にしかずじゃないけれど、ぜひ一度トライして見てください。
 
きっと、びっくりすると思います。
 
できれば、いきなりこの方法を試すのではなく、普通に腕に力を入れてやって見てください。そのあとにこの方法を試すと違いがよく分かります。
 
若い頃はなんでも力に頼っていてそれで済んでいましたが、歳を重ねるとともに運動不足になり筋力も落ちてしまいました。すると、いかに力を使わずに効率よく体を使おうかとそのことばかりを考えるようになりました。
 
けれど、そのことはとてもいいことで、体の持っている本来の自然な動きを感じ取ることができます。
 
つくづく「人間てよくできているなあ」と思わざるを得ません。
 
ただ、ある程度は筋肉もなければうまく体を使うことができませんので、そのバランスが大切なのかなと思います。
 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
 
今回の説明には出てきませんでしたが、足を浮かせて体を沈めるということは、重力を使っていることになります。
 
一説には、重力が人間を進化させたということをいう人がいます。
それほど重力は陸上の生き物に影響を与えています。
 
人の体の使い方とは、その重力に合わせてきたとも言えますし、逆に重力を利用してきたとも言えると思います。
 
そんな重力使いになれたらいいな。
 
では、このへんで
 

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