りりィが亡くなったのは2016年11月。
そんなりりィの歌声が聴きたくなってYouTubeでライブ動画を楽しみました。
たっぷり歌を楽しんで、それからどうして亡くなったのかを調べるためにウィキペディアを開いてみました。
亡くなったのは肺がんということでした。
そして遺作となった映画が『彼らが本気で編むときは、』(2017年公開)。
どんな映画かは知らなかったけれど、荻上直子監督ならきっと面白いだろうとAmazon Primeで観てみました。
感情が動かされるいい映画でした。
今回はそんな映画の話です。
映画のテーマ
映画のテーマはズバリ「トランスジェンダー」。
LGBTの「T」、トランスジェンダーのリンコを生田斗真が熱演。女性の細かい気遣いをするしぐさに胸が詰まりました。
幸か不幸か、これまでLGBTと公言している人、または明らかにそう見える人に出会ったことがありません。
だから、この映画でトランスジェンダーの苦しさを少し理解できたように思います。
もし、私と同じようにトランスジェンダーが周りにいない方は、この映画を見てほしいと思います。
もし、身近にトランスジェンダーの人がいたなら、そしてもし、「変な人」と感じていて付き合い方がわからないなら、この映画を見てみてください。
きっと、その人への見方が変わると思います。
人との付き合いかた
改めて気づかされたのは、どんな人と付き合いたいのかということ。
仕事での付き合いでは打算が入ってくることもあるでしょう。
けれどもあなたはどんな人と付き合いたいですか?
私がこの映画を見て気づいたのは、外見で付き合う人を選んではいないかということ。
あの人は美人だから付き合いたいとか、イケメンだから付き合いたいとか、そういうのは恋愛なら構わずどんどんやればいいでしょう。
しかし、そうでない場合は最後は性格が合うかあわないかではないでしょうか。映画の中の言葉を借りれば「こころがきれいな人」。そして、こころがきれいな人が他のひとと接するときには「まごころをこめて」接する。
そんな人と付き合いたいと思いませんか。
つまり、外見ではなくその人の本当の心(真心)と付き合いたいかどうかということなのだと思います。
自分はまごころをもって人と接しているか
そこで思い当たるのが、自分のことでした。
自分はまごころをもって人と接しているだろうか。
いやいや、全然だめ。まったくもってなっていません。
せいぜい自分の子どもに対してはできていたと思います。けれど、家内にたいしても真心を持って接していただろうか。
友人に対してはどうか。
ともかくこうして気づくことができてよかった。
ジェンダーを解くのは簡単ではない
映画では、小池栄子が演じた主演した小学生の同級生の母親が、トランスジェンダーを「変な人」として排除しようとしていました。
それこそ教えられたジェンダーの価値観に囚われていて、本人もそれが正しいと信じています。少し強調された演出になってはいましたが、それでも実際にありそうで、それが世間一般の捉え方だと思います。
そういう自分も、頭でわかっていても、終始違和感を感じながら映画を見ていました。
そう、こころではなかなか受け止められないものなのです。
けれど、まずは世間の目に触れにくいマイノリティについて知ることから始める必要があります。
そういう意味で、こういった映画が一般公開される意義はあると思います。
何ごともまずは知ることから始まります。
そして次に理解していくものです。
ジェンダーの問題は、まずは多くの人が理解すること。そしてその考えが当たり前になり、タブー視せずに多くの人の目に触れることで、特別なことではなくなっていくのではないでしょうか。
これは、LBGTだけではなく、男女のこうあるべきという価値観も同じです。
りりィのこと
りりィは、主演の子どものおばあさん役で施設に入所して痴呆症をもっています。
おそらく、このときは既に肺がんに侵されていたことでしょう。
この映画のタイトルの「編む」とは編み物のことで、この編み物が怒りや悔しさの象徴として扱われています。
りりィも介護施設で、主役のリンコの編み物を借りて、夫の浮気に対するこころのやり場のはけ口として編み物をしていたことを語り始めます。
切なさが胸を打つ演技でした。
「私は泣いています」や「心が痛い」など、心に残る歌を残し、晩年も歌い続けてくれたりりィの歌がときどき頭に浮かんできて口ずさんだりします。ああ、ベースを弾きながら歌う姿はカッコよかったなあ。
りりィが亡くなったのは、2016年11月11日。もう丸4年がたったのですね。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
引っ越しは2回行い、自分の食事を作るようになったので少し大変です。
ロードバイクは輪行袋に入れたまま。ローラー台も箱の中という状態です。
昨日は足慣らしに低山を歩いてきました。
スマホが充電されてなくてすぐにバッテリーが切れて写真を1枚も撮ることができませんでした。
さて、あっという間に3週間くらい間が空きました。
今後は毎日とはいかないと思いますが、がんばってブログを続けていきますので、これからもよろしくお願いします。
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