少し前の話で恐縮です。
今年、2020年3月に北海道天塩町から郵便が届きました。
中身は、天塩町鏡沼キャンプ場を2019年に利用した人が書いた「らくがき帳」を製本し、送ってくれたものでした。
この時、もうすっかり忘れていて、「いったいなんだろう?」と思ったのですが、本棚を片付けていたら出て来たので、今回も「あらっ」と言う感じで懐かしい思いで読んでみました。
そんなことをちょっぴりご紹介します。
【目次】
キャンプ場の場所
そのキャンプ場のあるところは、北海道天塩郡手塩町鏡沼公園で、ライダーハウスとバンガローがあります。
ライダーハウスは1号〜3号まで3棟ありバンガローも10棟以上あるようです。
しかしながら現在は、新型コロナウィルス対策のため休止中となっていて、再開は未定のようです。
場所:北海道天塩郡天塩町字更岸7476
料金:200円
問合せ:TEL 01632-2-1830
期間:5月〜10月末
チェックイン:13:00〜21:00 / チェックアウト:翌10:00
お風呂:キャンプ場の隣に天塩温泉あり
買い出し:徒歩圏内にセイコーマートあり
地図:
私が宿泊したときのこと
私が宿泊したのはライダーハウス2号で、2019年9月28日でした。建物はプレハブの簡素なものですが、畳が敷いてあり窓もあり充電もできました。
ここに「らくがき帳」が備え付けてあり、希望すれば後から無料で送ってくれるという説明を受けました。
私が泊まった時は、仙台から出発した若者と2人きりで、なかなか深い話をして楽しい夜を過ごしました。その若者はそこにもう1泊したようです。
私は自転車日本一周を始めて約1ヶ月後、秋田で転倒し、6月5日に札幌で骨折が判明したので一時中断しました。
北海道から旅の続きを始めたのが9月25日、だから9月28日というのは、旅を再開して4日目で、まだ旅の感覚が戻っていない頃でした。そしてライダーハウスに泊まるのは2回目、だから一体どんなことになるのかよくわからず、ちょっぴり不安でした。
そんなときに一緒になったのが、大学を卒業してからずっとオーストラリアにいて、その後東南アジアにいたという若者で、海外の人に日本を説明できるようにと帰国して自転車で日本を回り始めたという若者でした。
翌朝、その若者の話に大いに刺激を受けて、「らくがき帳」を書きました。
その後、今年の2月中旬に旅を終え、家に帰ってもまだ旅の余韻を引きずり、また、旅の報告など忙しくしていた3月になって天塩町から送られて来た郵便。とっさには「らくがき帳」のことは思い浮かびませんでした。「なんだろう、なんだろう」と考えてようやく「あ、あの時書いたらくがき帳だ」と思い当たりました。
中を見てみると、綺麗に製本され、イラストが入っていたりもします。
送り主は天塩町商工観光課観光係となっていて、観光係の皆様のご苦労に感謝です。
らくがき帳の中には様々な人生が
それを開くと、はじめのページに、大分から山に登りながら自転車で日本一周中という人の「らくがき」がありました。
旅をスタートしてから55日目で、地元がかなり恋しいと書いてあります。インスタからブログをみてみると、今年4月に旅を中断して沖縄にいるようです。やはりコロナのせいで中断することにしたようです。
ライダーハウスだけあって当然ライダーが多いです。夫婦ライダーも来ているし、石垣島からスーパーカブで子供(3歳、当時)を連れて来ているお母さんもいるようで、なかなかすごいお母さんもいるものだと感心してしまいます。
おや、もうひとりインスタのアカウントがあります。10月に宿泊した方で64日目、自転車日本一周中だそうです。インスタからツイッターを見てみると、今年の10月末に旅を終えたとありました。なんと出発してから458日、旅は294日だったそうです。
先ほどの方もこの方も女性です。勇気ありますね。
居心地がいいので連泊する方も多いようです。5連泊という主のような方も。むかしのらくがき帳を見て懐かしんでいる方もいます。
かと思えば高校生もここを利用していました。もちろん自転車です。きっと一生忘れない思い出になったことでしょう。
バンガローのほうは、ファミリーキャンプで子ども書いたものが多く「また来たいー」って書いてあります。
最後に編集後記をここに載せさせていただきます。
天塩町鏡沼海浜公園キャンプ場ご利用下さいまして誠にありがとうございます。
2019年度らくがき帳が完成いたしましたので送付させて頂きます。
ひとり旅や仲間とのツーリング、その時の人それぞれの想い・思いが感じられます。
色々な旅模様あり、私たちスタッフもこのらくがき帳から元気を頂いております。
今年も皆様に愛され、思い出のひとつになれるようなキャンプ場でありたいと思っておりますので、是非また天塩町鏡沼海浜公園キャンプ場のご利用を職員・スタッフ一同心よりお待ちしております。
最後に、この冊子を作成するにあたり、直筆のまま掲載させて頂いておいますことをご了承ください。
※らくがきや誹謗中傷は削除させて頂いております。
令和2年3月
編集・作成
天塩町商工観光課・鏡沼海浜公園スタッフ一同
来年はキャンプ場が再開できることを祈っています。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
このらくがき帳を読んで、それぞれの人生がこの場所で交わったりすれ違ったりしている様子がわかって面白いです。
すれ違った方も後からインスタなどSNSを通じて旅のその後がわかる時代になりました。
実は、旅を終えた直後はパラパラと見ただけで、じっくりとは読んでいませんでした。
今回じっくりと読んで見て、この場所で新たに思い出を作っている人や昔の思い出を噛みしめている人、そして旅をしながら様々なことを感じとっているさまが伝わって来て、「旅は人を成長させてくれるものだなー」とあらためて感じました。
あらためて天塩町の観光課観光係の方々、そして制作に携わった方々に感謝します。
自分もまた新しい出会いや発見を求めて旅をしたいなあ。
では、このへんで
旅の概要です。
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