Hakuto-日記

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自転車タイヤを交換して遊ぼう 【互換性がこれで分かる】

 

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自転車のタイヤの磨耗が気になる。
そろそろ交換しようか。
タイヤの交換くらい自分でできなくちゃ。
 
でもせっかくだからちょっと遊んでタイヤの太さを変えちゃおうか。
 
なんて考えているあなたに、タイヤ交換の基礎知識をまとめました。
 
「詳しいサイトはたくさんあるけれど、難しくてよくわからない」
「もうちょっと初心者向けに変わりやすく簡単に教えて欲しい」
 
そんな悩みにお答えします。
 
 
【目次】
 
 
タイヤのグリップ性能や耐パンク性能、それに重量などタイヤ選びは悩ましくも楽しいもの。
 
「よし、今度はこのタイヤを試してみよう」とメーカーや種類を選びました。
 
でもサイズは? 
 
遊びごころでちょっと変えてみようか。
 
ロードバイクの主流は23Cから25Cに変わっているそうだ。
 
 
26インチの昔買ったMTB(マウンテンバイク)、細いタイヤに変えてみたい。
 
など、ちょっと遊んでみようと思うけど、そうするととたんにどのサイズを選んだら良いのか分からなくなってしまうってことありませんか。
 
これから例を出して説明していきます。
 
 
 

ロードバイクの場合

 
 
例えば、現在乗っている23Cのロードバイクのタイヤを主流の25Cに変えるとしましょう。
 
ここで、必ず合わせなければならないのがビード直径です。
 
タイヤを見てください。そこに「700 x 23C  (23 - 622)」という感じで書かれているはずです( カッコはないかもしれません)。
 
例と違いますが、こんな感じ

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そこに書かれている最後の622がビード直径で622mmです。タイヤの内径になります。
 
ビード直径だけはぴったり合わせる必要があります。
 
そして、700 はタイヤ径が約700mmで、23Cも、もうひとつの23もタイヤ幅が23mmであることを示しています。23CのCはリムの大きさです。
 
最初の700 x 23Cというのはフランス規格の表記です。
後ろのカッコ内の数字は(タイヤ幅ービード直径)で、こちらはヨーローパ標準規格のETRTO(エトルト)の表記です。
 
以上のことを理解して、25Cのタイヤ(タイヤ幅が約25mm)にする場合は、
 
700 x 25C(25ー622)のタイヤを選べば良さそうです。
 
でも、ちょっとまってください。
ここでもう一つ確認することがあります。
 
それはリムの幅(内幅)です。
 
そのリムに適合したタイヤの幅があるからです。
 
リム幅はそのリムに表記されている場合もありますが、書かれていない場合はネットで調べるか実際に測って見ましょう。
 

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上の画像では、リム径とリム幅(622x20)が書かれています。ERDはニップルの頭から反対側の頭までの距離です。

 
ここでは、リム幅(内幅)が15mmだったとします。
 
そこで、先ほど選んだタイヤに合うリム幅を調べて見ましょう。
 
カタログ等を調べるとそのリムに適合するタイヤの幅が載っている場合があります。
 
調べてみても、自分のリムに適合するタイヤ幅が分からない場合は、ETRTOの基準幅(リム幅の1.4倍〜2.4倍)のタイヤを選びましょう。
 
15mm x 1.4 〜 2.4 で 21mm〜36mm までの幅のタイヤがつけられることになります。25Cのタイヤをつけるのには問題がなさそうですね。
 
 
もし、あなたが現在フルクラムのレーシング3を使っているとして、
このリム幅は17mmで、推奨のタイヤ幅は25〜50mmとなっています。
 
レーシング3のディスクブレーキモデルは、
リム幅が19mmで、推奨のタイヤ幅は23〜42mmとなっています。
 
ETRTOの標準では、
17mm x 1.4 〜 2.4 で 23.8〜40.8mm
19mm x 1.4 〜 2.4 で 26.6〜45.6mm   となります。
 
このようにメーカー推奨とは一致していません。
ですからETRTOはあくまでも参考程度にして、極端なサイズ変更は避けたほうがよさそうです。
 
ここまでをまとめると、
 
1. ビード直径を合わせる。
2. リム幅に適合するタイヤ幅を選ぶ。
 
以上の2点です。
 
互換表

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MTBの場合

 
例えば、昔の26インチのMTBの太いブロックタイヤから、クロスバイクのように細いタイヤに変えて街乗り用にしようと思いました。
 
最初に今のタイヤサイズを見てみます。
26 x 2.10  54ー559 と書かれていました。
 
タイヤ径が26inch、タイヤ幅が2.10inchで54mm、ビード直径が559mmということですね。
 
つぎにリム幅を調べます。
古いのでタイヤを外して実際に測ってみました。
すると20mmであることが分かりました。
 
適合サイズを調べても分からないので計算をして出します。
 
20mm x 1.4 〜 2.4  で、適正なタイヤ幅は28〜48mm となりました。
 
その範囲で探してみると、パナソニックでは26 x1.25 (32ー559)が合いそうです。
その上の26 x1.5 (37ー559)もよさそうです。
ママチャリとほぼ同じ幅です。
 
ただ、26×1.5のリムには26×1.0〜2.2inchのタイヤが、
26×1.75のリムには26×1.5〜2.35inchのタイヤが取付可能なようです。
 

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上の写真のタイヤサイズは、26x1.5 37-559ですね。
 
互換表

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ママチャリの場合

 
ママチャリのタイヤが古くなったので交換しようと思います。
どんなタイヤがつけられるでしょうか。
 
まず、現在のタイヤサイズを見てみます。
37ー630 (27 x1 3/8)と書かれていました。
 

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リム幅は測ってみると20.3mmでした。
20.3mm x 1.4〜2.4 で、適正なタイヤ幅は28.4〜48.7mm になります。
 
では、サイズ互換表を見てみます。
すると、ビード直径が630で適合するタイヤ幅は32〜37mmのものがよさそうです。
28mmでもいけそうな気もします。
 
互換表

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ミニベロの場合

 
ブロンプトンのタイヤ交換をしようと思います。
 
まず、タイヤサイズを見ます。
16 x 1.35 (35ー349)と書かれていました。このような分数表記でないものもあるようです。
 
純正のリム幅は分かりませんが、ALEX RIMSは16mmのようです。
 
すると、適合するタイヤの種類は
28〜37mmの幅のタイヤに交換できそうです。
 
ただし、スポーツバイクのように簡単には後輪を外せないそうです。
 
互換表

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それほかの自転車

 
クロスバイクも同じ要領で調べて見ましょう。
通常ロードバイクよりも太いタイヤがついていると思いますので、
細いタイヤに変えたい場合はリムに適合するタイヤ幅を調べるか、
実測して適正なタイヤを選びましょう。
 
それ以外の自転車も同じようにして適正幅のタイヤを見つけてください。
 
 
 

イギリス、フランス、アメリカの規格

 
現在の統一規格は前に述べたETRTOです。
 
本当はすべてETRTOで表記してもらいたいところですが、一般的に使われているサイズ表記がたくさんあって混乱する元になっています。
 
ここで、頭が混乱しないように整理します。
 
普通のチューブを入れるタイヤには2つの規格があります。 
WO(ワイヤード・オン)とHE(フックド・エッジ)です。
そのうち、WOには、イギリス規格とフランス規格があります。
 

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これに、ミニベロタイヤのようにWO規格なのにinch x inchで表記される場合もあってとても分かりづらいです。

 

そしてこれらの統一規格がETRTOで「タイヤ幅(mm)ービード直径(mm)」で表記され、このETRTOは必ず併記されることになっています。
 
なお、フランス規格の最後にあるアルファベットは、リム外径の規格でAからDまであり、小から大になっています。
 
 
 

最後に気をつけておくこと

 
HEとWOは、ビードの形状が違うため、互換性はないので注意が必要です(ただし、ビード径が合っていれば取り付けは可能だそうです。後は自己責任でお願いします)。
 
タイヤサイズを変更した場合は、チューブもそのタイヤにあったものに交換しておきましょう。
 
また、タイヤがリムに綺麗に収まったとしても、フレームに干渉してしまうことがあります。そのフレームはどこまでのタイヤ幅に対応しているかを確認しておきましょう。
 
そして、タイヤサイズが変わるとタイヤ外周も変わってくるので、サイコンに外周を登録している場合はちゃんと変更しておきましょう。
 
タイヤ交換した後のタイヤの処分はこちら↓
  
 

まとめ

 
最後までお読みいただきありがとうございます。
 
この記事を書くのにネットで調べたりしましたが、標準タイヤ規格のETRTOがほとんど書かれていませんでした。
タイヤを見ればちゃんと2つの規格が併記されていますが、ネットでタイヤを購入するのには不便極まりないです。
 
購入の際は、メーカーサイトも合わせて確認するなどして、規格の合わないものを買ってしまわないように気をつけましょう。
 
では、このへんで
 
 
 
 

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