(出典:スペシャライズド公式オンラインストアhttps://www.specialized-onlinestore.jp/shop/)
「ロードバイクが欲しい」
けれど、いざ買おうとすると、一口にロードバイクといってもたくさんの種類があってよく分からないことと思います。
私もそうでした。というかいまだによく分からないこともあります。
バイク選びの記事です。
そこで、どんな種類があってどんな選び方をしたら良いのかを調べてまとめて見ました。
あなたのロードバイク選びに役立ってくれたら嬉しいです。
【目次】
ロードバイクってどんな種類があるの?
ロードバイクって何?
そもそもロードバイクってどんな自転車でしょう。
ウィキペディア(Wikipedia)によれば、「ロードバイク(英: road bike)とは国際自転車競技連合(UCI)が定めたロードレース用自転車またはそれに準じた物。「ロードレーサー」と呼ばれることもある(80年代までは「レーサー」の呼称の方が一般的だった)。ツール・ド・フランスなどのUCI管轄の自転車ロードレースで用いられる。」
とあります。ロードレース用またはそれに準じた自転車なんだということですね。
こちらのサイト「【初心者入門】ロードバイクに乗り始めるまでの道のりを徹底解説! | 自転車通販「cyma -サイマ-」」による説明では、
「ロードバイクとは、舗装路を高速で走るために作られた自転車です。
元々はレース用に作られた自転車であるため、高速で長時間走行できるような工夫がされています。
主な特徴は次の3点です。
* 空気抵抗を減らすために前傾姿勢を取りやすい形状のハンドル
* 加速しやすくするために軽い素材を使用したフレーム
* 地面との摩擦を減らし、スピードを出すための細いタイヤ
つまり、速く走ることに特化した自転車だということです。」
なるほど。舗装路を走るための自転車なんですね。
だけど、カタログを見ると色々な種類のロードバイクがあります。
シクロクロスというのがあるけどこれって何?
こちらの「シクロクロスについて | AJOCC 一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会」の説明によれば、
「もともとロードレース選手のオフトレーニングの一環として始まった、秋冬がシーズンのオフロード自転車競技。 ヨーロッパ各国はもとより、北米や豪州、そして日本においても秋冬の自転車競技として確立している。
シクロクロス選手の多くは他の自転車競技(ロードレースやマウンテンバイク、トライアスロンなど)と並行して参戦している事が多い。
それは、シクロクロス特有のオフロード走行がパワーの向上とコントロール技術の上達につながり、さらに危機回避能力の向上にも役立つからと言われている。
様々なライダーが続々とシクロクロスに挑戦し、人気と競技レベルの向上に拍車をかけ、愛好者も年々増加している。」
ということらしい。そんなに愛好者が増加しているのでしょうか。
こちらのサイト「[自転車競技]白戸太朗「ビーチでシクロクロス!?」(スポーツコミュニケーションズ) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)」を見ると、ロードレースとMTBレースを掛け合わせたものというわかりやすい説明があり、
「しかし競技人口は極端に少なく数千人。ロードの100万人超、MTBの数十万人という単位からみるとかなり少ない。」とありました。
さて、その競技ルールとは、
「シクロクロスは距離ではなく時間制で行われ、1周2.5~3.5km程度の舗装・未舗装が入り混じるコースを周回する。
一斉にスタートを切り、1位の選手の周回タイムを参考に、定められた競技時間(30~60分)に近くなる周回数が競技中に設定され、ゴール着順を競う。
日本においては男女ぞれぞれ実力別カテゴリーが確立され、初心者から競技経験者まで、誰もが無理なく安全にレースに挑戦できる。」(以上、「シクロクロスについて | AJOCC 一般社団法人日本シクロクロス競技主催者協会」より引用)
ということで、シクロクロスとは、シクロクロスの競技のための自転車ということです。
なお、この競技をYouTubeで見ましたが、ここでいう未舗装路とは泥だらけのいわゆるダートで、ゴールした選手は一様に顔が泥だらけでした。
また、自転車で登れない坂は担いで登っていました。
グラベルロードって何?
「グラベルロードバイクの特徴・選び方を詳しく解説:自転車専門店きゅうべえ」のサイトによるグラベルロードバイクの説明は、
「日本語で「砂利」を意味する「gravel」という単語が差す通り、グラベルロードバイクとは、主にダート(砂利道)と舗装路両方の走行を視野に入れた、長距離走行向けのロードバイクの事を言います。(以下グラベルロード)
近年誕生したカテゴリーで、ダートを走行する事を想定して設計されているため通常のロードバイクよりも径の大きいタイヤや、悪路でも安定した制動力を発揮するディスクブレーキが装着されているのが特徴です。」
とのことで、気になるのはシクロクロスとの違いですが、シクロクロスの方がMTB競技寄りで、グラベルロードは長距離ツーリングにも向くように設計されているそうです。
明確な違いのないものもあるようなので、シクロクロスはあくまでも競技用、グラベルロードはシクロクロスにも参戦可能なオールラウンドなタイプだと勝手に解釈しました。
エンデュランスロードって何?
「エンデュランスロードってなに?初心者におすすめのモデル6選含めてご紹介! | 暮らし〜の」によれば、
「エンデュランスロードとは、簡単に説明するとロードバイクのジャンルの一つで、ロングライド走行向けの自転車のことになります。または別名でコンフォートロードともいいます。」
近年、競技志向ではないわたしのような人が増加しているようで、そんな人向けのバイクということです。
快適に長時間走れるように、前傾を抑え、アップライトな乗車姿勢になるようにしたり、競技向けのロードバイクより少し太めのタイヤを履いていることが多いようです。
グラベルロードとの違いはあまりないようですが、グラベルは砂利道のオフロードを走ることができ、エンデュランスは基本舗装路で、少しの砂利道も走れるといった違いのようです。
つまり、タイヤをそれぞれの道に合わせて変えてやれば、どちらにも合わせられるということでしょう。
このグラベルロードとエンデュランスロードというカテゴリーのロードバイクが初心者に適したバイクだと思われます。
ただ、気に入ったバイクがあればどんなカテゴリーだろうと関係ありません。その感覚を大事にしてほしいと思います。
サイズ選び
最後にサイズ選びです。
ジオメトリという、自転車のそれぞれのサイズが示された図や表がカタログ等に載っています。
このサイズ表は自分の体にあった自転車のサイズを探すのに役立つものです。
けれど、自分の適正なサイズがわかっていなければジオメトリを知っていても役立ちません。
初心者は、ショップと相談して適正なサイズを選んでもらうのがよいと思います。
そのほかに知っておきたいこと
素材による性格の違い
フレームの素材には、カーボン、アルミ、鉄(クロモリブデン鋼、以下「クロモリ」)があります。ほかにチタンがありますが稀なのでここでは触れません。
特性は次のとおりです。
カーボンは最も軽く、衝撃吸収性が高い。欠点は高価であること、硬いのでぶつけると割れることがあります。
アルミはクロモリよりも軽量で安価です。欠点は衝撃吸収力が弱いことです。
クロモリは安価で衝撃吸収性が高い。欠点は重いことと錆びることにあります。また、丈夫な素材なので、フレームを細くすることができ、オーダーで自分にあったフレームをオーダーで作ってもらうことができるのが特徴です。
タイヤ幅のこと
舗装路を速く走るためのタイヤはこれまで23Cといわれる幅が23mmほどのタイヤが主流でしたが、現在は25Cに移りつつあります。
シクロクロスバイクの場合、例えばキャノンデールのSuperXでは33Cが付いていて、40Cまでのクリアランスがあります。
(出典:キャノンデール公式サイトSuperX | グラベル | ロードバイク | Cannondale)
グラベルバイク場合、同じくキャノンデールのTopstoneでは37Cが付いていて、40Cまでのクリアランスがあります。
(出典:キャノンデール公式サイトTopstone Carbon 5 | カーボングラベルロードバイク | Cannondale)
エンデュランスバイクは、同じくキャノンデールのSynapseでは30Cが付いていて、32Cまでのクリアランスがあります。
(出典:キャノンデール公式サイトSynapse Carbon Disc 105 | エンデュランスレース | ロードバイク | Cannondale)
タイヤの種類
タイヤの種類には、チューブを入れるクリンチャータイヤと、チューブレスタイヤがあります。
昔はチューブラーというチューブとタイヤが一体となったものが主流でしたが、いまはレース以外ではあまり使われていませんので説明は省略します。
クリンチャータイヤの良いところは、低価格でパンク修理が容易なこと。欠点はチューブ分の重量が増えることとパンクしやすいこと。
チューブレスの良いところは、パンクに強くチューブを入れても使える。欠点ははめるときとそこから空気を入れることが難しい。
なお、マウンテンバイクやシクロクロスなどオフロードの世界ではこのチューブレスタイヤが主流だということです。
ブレーキのこと
最新モデルはディスクブレーキを装着しているものがほとんどです。
1年くらい前の2019年に20年モデルとして出てきたときはディスクブレーキとキャリーパーブレーキと呼ばれるホイールのリムの部分を挟み込んで止める方式とが半々くらいでした。
ディスクブレーキの方が多少重くなってもブレーキがよく効くのでレースでも積極的に取り入れられてきていますが、まだキャリパーブレーキを使っている選手もいます。
オフロードを走るMTBやシクロクロスではだいぶ前からディスクブレーキが主流となっています。
このディスクブレーキには、ワイヤーでブレーキキャリパーを動かすものと油圧で動かすものがあります。また、ワイヤーと油圧を組み合わせたものもあります。
レースなどについて
[Jo WiggijoによるPixabayからの画像]
ロードバイクのレースにはどのようなものがあるのか調べてみました。
ロードレース
- ワンデイレース(1日で終了するレース)とステージレース(複数日行われるレース)がある。
- ワンデイレースは個人がゴールの順番を競う。
- ステージレース(複数日行われるレース)では、チームがメンバーの誰かを勝たせるために走ることが多い。
- 長いレースでは1日に300km弱走るものもある。
クリテリウム
- 周回コースで行われるレース(国際自転車競技連盟の規定では800m以上10km以下)
- さいたまクリテリウムは一周約3.5kmである。
シクロクロス
先に説明しましたが、ウィキべディアを参考にもう少し詳しく説明すると、
- 競技は1周が3 - 4キロメートルの不整地の周回路で行われる。
- 1周目のラップタイムで規定された競技時間を除算して周回数が決定される。
- この周回数を最初にクリアした選手が勝者
- 競技時間は30分から1時間
- コースには人工の障害物(柵、階段など)が設けられ、下車して自転車を担ぐ部分がある。
- ピットで自転車の乗り換えを含む機材交換が可能
- 上級カテゴリーではドロップハンドルの使用が義務づけられている。
- ロードレースと違い、シクロクロスは選手個人の身体的能力や自転車の操舵能力が結果を左右する。
エンデューロレース
エンデューロってMTBの場合とロードの場合とで全く違う競技だそうです。
MTBの場合は、下りコースのレースでリエゾン区間(登りもあり)を挟んで複数のステージを争う1時間くらいのレースです。なお、バイクや、装備の交換は原則認められていません。
これに対しロードバイクで走るエンデューロとは、サーキットや封鎖された道路を走る耐久レースで2〜8時間を走り続けます。
一般的には周回数が多い順に表彰する「競争」レースです。
エンデューロについては、次の記事を参考にしました。
初心者にもおすすめ!エンデューロの魅力とおすすめイベント3選 | FRAME : フレイム
MTBで大会に出よう!!ENS白馬岩岳大会に出場してきました (エンデューロ・ナショナル・シリーズ) | 横浜・湘南のスポーツ自転車専門店|バイクポート
ブルベ
レースではないけれど、人気のあるサイクルイベント。
ブルベ(Brevet)とはフランス語で認定という意味。イギリスなどではオダックス(Audax)と呼ばれる。
- 日本では200m以上
- ノーサポート
- タイムや順位にこだわらない
- 男性はランドヌール、女性はランドヌーズと呼ばれる。
〈認定機関〉
- 日本では2つの機関をAJ(Audax Japan)が統括
- ACP(Audax Club Parisien) 200,300,400,600,PBP1200km
- RM(Randonneurs Mondiaux)主に1200km以上(PBPを除く)
〈SR(Super Randonner)〉
- 1年でBRM200,300.400.600kmの各BRMを完走すると得られる称号。記念メダルを購入できる。
- 200〜600kmまでの距離を4本走ることで代替可
〈制限時間〉
- 600kmまでは15km/h。食事、睡眠など全て含めた時間。
- 200km:13h30m
- 300km:20h
- 400km:27h
- 600km:40h
〈PBP(Paris-Brest-Paris Randonneur)〉
- 4年に1回ACPが開催。パリ〜ブルターニュのブレストまで600kmを往復。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
当時、わたし自身が知りたかったことをまとめました。
初心者ではなかなか違いがわかりにくいものです。ショップの方に自分が目指していることを伝えて選んでもらうのが良いのではないでしょうか。
しかし、在庫を売りたがっているようなときは注意しましょう。それと、取り扱っているメーカーの数が少ないことが多いので、いくつかのショップを回って見ることをおすすめします。
なお、内容に誤りなどありましたらご指摘いただけると幸いです。
では、お気に入りのロードバイクに巡り会えますように。
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