Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

7日間ブックカバーチャレンジがまわってきたので(2)

ブックカバーチャレンジ2日目

書名 : 青春を山に賭けて
著者 : 植村直己
 
中学時代、丹沢の大山登山が授業として行われました。それが面白かったので、そのあと友達4人で表尾根という6時間くらいかかるコースを登りに行きました。当時、ここのくだりはバカ尾根といわれ、木が生えていない赤土の長いくだりがありました(その後植林されました)。季節は忘れてしまいましたが、その日は途中から雨が降り出し、寒かったので小屋に退避してお茶を飲ませてもらいました。ところがそれが有料だったのです。たしか一杯100円だったように思います。無料だと思っていた私たちはびっくりしました。小屋の方は「中学生でお金がないだろうから半額でいいよ」と言って負けてくれましたが。
 
そして、いくつかのピークを超えてなんとかバカ尾根までたどり着きました。そしてそこを下り始めると、ツルツル滑ってまともに歩けません。終いにはお尻で滑りながら下ることになってしまいました。そうやって下まで降りてきたのはいいのだけれど、あまりに泥で汚れているのでバスに乗るのは気が引けて、駅まで歩くことになりました。雨の中をとぼとぼと皆無口になって歩いていきます。けれど我々はみな達成感で満たされていました。
 
しばらくして、就職してから再び山に出かけました。やはり丹沢がメインですが、奥多摩秩父にもよく出かけました。山の本も結構読みました。初めは『単独行』という加藤文太郎氏の本。実はこの辺は記憶が曖昧で、ひょっとしたらこのひとのことを書いた新田次郎氏の『孤高の人』だったかもわかりません。今井道子さんの『私の北壁』なども夢中で読み、すごい人がいるもんだなと思いました。
 
そして、この本。マッキンリーで遭難して亡くなった植村直己さんの最初の本です。山だけでなく、アマゾン川いかだ下りの面白さは秀逸です。山だけでなく、何にでも体当たりして行く無鉄砲さに憧れを感じました。
そういえば、まだ行ったことはありませんが、兵庫県豊岡市にある植村直己冒険館には氏がよく言っていたこんなことばが掲げられているそうです。私もこれらのことばを胸に刻みたいと思います。
 
①できる、できないはともかく、真剣に考え挑戦することが大切。
②「やってみたい、やれるはずだ、必ずやれる」この思いを持つこと。
③不安な時は、小さなことでもいい、今できる行動を起こすこと。
④いろんなことを経験すること。(経験は自分自身の技術となる)
⑤あきらめないこと、どんなときでも決してあきらめないこと。(あきらめるとそこですべてが終わってしまう)