Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

丹沢表尾根を眺めながら20キロ 【渋沢丘陵を歩く】

月曜は休日だった。

週間予報では雨だったので登山の計画は立てなかった。

その代わりに渋沢丘陵を久しぶりに歩いてみようと思った。

そして、幸い雨は日曜の午後に上がり、晴天とまでは行かなかったが明るい曇り空となった。

計画通り出かける。

※今回写真多目です。

 

頭高山を目指す

午前9時、小田急線渋沢駅に到着。南口に出てまずはコンビニを探す。

いちおうモンベルのリゾッタとお湯は持ってきているが、今日はあまりゆっくり食べている時間はない。

なぜならば、今日はこれから渋沢丘陵を秦野駅まで歩き、その後は弘法山公園を通って鶴巻温泉駅まで全て歩き通すつもりだからである。歩行距離は20キロとなる。

 

本当はもう少し早い時間から歩き始めればいいのだけれど、それはいつもの通り早起きが苦手で準備にも時間がかかってしまうからである。

 

コンビニで昼食というか行動食的な感じで菓子パンを購入。失敗したのは水筒を持ってこなかったこと。ポットのお湯しか持ってこなかった。だからついでにお茶も合わせて購入。

 

渋沢の街並みは複雑で、どの道を通っているのかがよくわからない。前に来たことがあるので(そのときとは逆方向にはなるが)方角だけをたよりに歩いて行く。

 

ちむら台というところの坂道を登って行くと、渋沢の街を従えて丹沢の表尾根の山々の連なりが聳え立っているのが見えた。週間の天気予報では雨だったが、幸い今日は曇り。山々ははっきりと見える。

ちむら台からの丹沢 (三角の山は大山)

住宅街を抜けて坂の一番上までくると左にカーブしていた。目指している頭高山(ずっこうやま)はもっと右だ。ここでスマホでヤマップの地図を確認する。残念ながらこの住宅地は目指す山に向かう道はなく、少し戻って下に降りて行く必要があった。つまり少し遠回りをしたということ。

 

地図のおかげで麓の白山神社に到着。無事に歩けるよう最後までお見守りくださいとお祈りする。

 

白山神社

再び元の道に戻ると、中年の夫婦がやってきて神社の境内に入って行った。坂道を上って行くと「頭高山」の案内標識が立っていた。そこからたびたび現れる道標に従っていく。

アスファルトが途切れると車止めが置いてあり、それを越えて登山道に入って行く。

 

すると、右手から先ほどの夫婦が上がってきた。ご主人の方が登ってきた時はちょうどぼくの目の前になったので、こちらを見てにっこりと笑った。どうやら先ほどの白山神社の境内から上がってくる道があるらしい。手にパンフレットのようなものを持っていたので、きっと渋沢丘陵のハイキングマップでそこにその道が書かれていたのだろう。

 

しばらくその夫婦の後を歩き、ご主人が上着を脱ぐために立ち止まった時に追い抜かせてもらった。

 

少し下ってちいさなコルに来ると右手に丹沢山塊が一望できる展望所がある。そこに写真と山の名前が書かれた案内板があり、眺めた山の名前が同定できる。

 

今日は曇りにも関わらず、全ての山の頂まで眺められた。

だが、後ろからの夫婦連れが追いついたのですぐに場所を譲った。

さて、どちらの道をすすもうか

頭高山山頂に行く道は左回りと右回りの道がある。左回りは男坂、右回りは女坂といった感じである。

 

前回は左回りから行ったので、今回は右回りの道をいくことにする。

 

右回りはほぼ平坦な道を向こう側に回り込んでから緩やかな上り坂をまっすぐ登って行く。山頂に到着すると、頭高山についての説明が書かれた案内板が立っており、休憩できる四阿がある。

右回りの道

山頂の案内板

山頂からの丹沢

雑木林に囲まれているが、冬は葉の落ちた枝の隙間から丹沢が眺められる。

 

左回りの道には鳥居が建てられていて、そこを潜って下り始める。左回りはほぼ階段がつけられた道になっている。

 

さきほどの展望所まで下りるとそこでゆっくりと景色を眺める。大山や塔ノ岳から見る三ノ塔は平らな山頂が横に伸びているが、ここからだと尖って見える。それにあまり目立たない二ノ塔もしっかりとその存在感を示している。

 

その中でも大山は、丹沢山塊の端にあり、他の山々から少し離れていて形が三角なのでとくに目立つ存在だ。昔から信仰の山として登られたのもうなづける。

 

そして、人気の登山コースであるヤビツ峠から塔ノ岳の丹沢表尾根コースが全て見渡せるというのも贅沢な眺めだ。下りの大倉尾根もよく見える。

展望所からの丹沢山塊

なお、この展望所の近くにはトイレもあるので行かれる方は参考に。

 

しばし丹沢の眺めを楽しんだ後は震生湖を目指す。

 

 

渋沢丘陵を震生湖まで

小径に入っていくところ

渋沢丘陵の道は変化に富んでいてハイキングコースとしてはなかなかいい。そしてところどころで右手に海も展望できる。左手に丹沢、右手に相模湾という贅沢な道なのである。

 

そして道標がしっかりと立てられていて、地図を見なくても迷わずに歩くことができる。

こんな道もある

ホッと一息

箱根の山々

またまた眺めの良い場所に

パノラマに挑戦

しっかり道案内してくれる

梅が咲初む

 

途中、八国見山という可愛く書かれた看板に誘われ、寄り道をする。

こうした看板がなければ誰も行かないであろうところである。

 

行ってみるとちょっとした山登りが楽しめ、冒険心が湧き上がる道である。

かわいい看板に誘われ

いざ、八国見山へ

到着。晴れていればここから富士が見える?

 

再びのもとの道に戻り震生湖に向かう。

龍王様。不敬をすれば地震を起こし泰山鳴動させるとある

少し進むと右手に栃窪神社という道標。再び道を逸れる。

栃窪神社

行ってみると、祭神は倭建命とあった。鎌倉時代以前に建てられたものらしい。

栃窪神社境内のつばき

道を戻り先へ進むと少し広い通りに出た。そこの角に栃窪会館があり、離れのトイレをハイカーに開放してくれている。

 

栃窪会館

そしてまた眺めの良い場所が現れる。

何度見ても素晴らしい丹沢の眺め

ここから再び小径に入る

大島がよく見える

早くもここの梅は満開

震生湖はもうすぐそこ

坂を下るとそこに

右に外れて坂を下っていくと震生湖畔に出る。細長い湖を、釣りを楽しむ人を見下ろしながら反対側まで湖畔の道を進んでいく。

 

湖畔反対側の駐車場近くのベンチで一休みする。ここまでエネルギー補給としてコンビニで買ったパンを食べながら歩いてきたが、ここでちょっと重めの惣菜パンを食べる。

 

 

弘法山ハイキングコースを行く

ヤマップで次に向かう弘法山ハイキングコースへ行く道順を確かめる。

すると少し戻りながら進む道しかなさそうだ。それもよし。

 

震生湖畔から上の通りまで登り、ふたたび渋沢丘陵の上を歩いて行く。この長い丘陵もそろそろ終わりだ。少し下って再び登り始める手前を左に折れて下って行く。秦野駅の南側あたりだ。

 

しばらく街中を歩き、小田急線をくぐってさらに進むと弘法山ハイキングコースの入り口に到着。ここはもう何度も歩いている道だ。

 

いつもと違うのは、もうすでに14キロほど歩いてきていること、そして、冬に歩くのも初めてである。

 

しかし、冬はいい。木々の枝の間から景色が見えるし空気も澄んでいる。そして当然暑くない。低山は冬に限る。そんなことを考えながら急坂を登って行く。

 

最初の浅間山に登ると、残念ながら富士は雲の中だった。まあ、雨が降っていないことでよしとしよう。

 

一旦下り、アスファルトの林道を越えて行くと再び急登。そしてそこが権現山。わかりづらいのは、ここがメインの山と言えるのに、弘法山公園となっていること。ともかく権現山にはりっぱな展望台があり、山頂の広場ではシートを広げてランチを楽しむのにもってこいの場所だ。

弘法山公園の登山口

浅間山の標識

この向こうに富士山が見えるはずだが

今日は展望台下のテーブルで一休み。ここでポットのお湯で味噌汁を作る。エネルギー補給はいつものソイジョイ。

明るいうちに下山したいので、ここでも少しの休憩で先を急ぐ。

 

なだらかな階段を下って平らな馬場道を通っていくとその先に弘法山がある。

権現山展望台

坂を下って振り返る

馬場道

弘法山

弘法山から平塚、伊勢原を見下ろす

弘法大師が鎮座するお堂

弘法山から鶴巻温泉駅を目指す。

ここは、なだらかなアップダウンが続く雑木林の中をいく快適な道だ。以前、裸足で歩く女性を見かけたことがある。そのことを思い出し、せめてワラーチで歩けるようになりたいものだと思う。

吾妻山から相模湾を見下ろす。そこに建てられている案内板には、日本武尊の妻の弟橘姫が海に身を投げて海を鎮めた逸話が書かれている。吾妻山を過ぎると駅はもうすぐそこである。

 

右に折れる分岐を下ると麓に出る。その最後の坂の分岐に無人販売でみかんやらきんかんやらが置かれていた。どうせならもっと下で売れば良いものをと思う。どうしてこんな上の方で売っているのだろう。

 

下の舗装路に出ると午後3時を少し回ったところだった。駅へ行く前に靴底に溜まった泥を落ちていた枝で落とした。履いてきたメレルのカメレオンシューズ、結構溝に泥が溜まる。それを落とすのが一苦労だった。

 

しかし、グリップ力はあった。ずるっと滑ることは一度もなく、濡れた路面でもしっかりグリップしてくれた。ただ先日、雨に濡れたアスファルトでは、多少滑るように思われたので、もう少し慎重に様子をみようと思う。

 

こうして3時半に駅に到着。約6時間の歩行であった。

快適な道で標識もしっかりとある

水仙が登山者を優しく見守る

吾妻山からの展望

 

 

最後に

いつもなら、鶴巻温泉の弘法の里湯で汗を流して行くのだが、今日は月曜日、定休日なのである。

 

せめて、足湯だけでもと立ち寄ってみたが、扉は閉まっており、お湯も張っていなかった。

 

ともかく20キロを歩き通すことができた。

足のトラブルもなく、実に順調なハイキングであった。

 

急いで家に帰り、第3のビールで祝杯をあげた。

 

歩いたルートがヤマップで表示される。ちょっと貼り付けてみたが見られるだろうか。(音楽なしです)

では、このへんで

 

 

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