佐和田浜に出るとサドイチのスタート・フィニッシュ地点を示す標識が立っていました。気分が盛り上がってきます。
佐和田浜は真野湾のど真ん中あたりにあり、これまでの佐渡の海とは違い、穏やかで気持ちが安らぐ静かな砂浜でした。
湾を出ると荒海が待っていました。大佐渡の北側は小さな入江がいくつもある変化に富んだ地形で、岬のカーブを曲がると荒海、次のカーブを曲がると穏やかな磯。そしてところどころに砂浜。その都度表情を変える海は見飽きることがありません。
また、街並みも黒か茶に統一されていて、特に板壁はとても美しいものでした。さらにちょっと懐かしさも感じたりして。
場所によっては海側に石塀を築いている家もありました。
おそらく波除けだと思いますが、海岸を見ると波消しのコンクリートブロックが波しぶきをあげていました。
ずっと北のほうに行くと人家もまばらになり、大きな山が行手を阻みます。こんなときトンネルは本当にありがたい。
しかし、山が深いところはそうも行きません。
ここで通称Z坂(跳坂)が立ちはだかります。上着を脱いで、水を飲んで覚悟を決めて登りにかかります。
頑張って上まで登ると最高の眺めです。
しかし、上り坂は下から見えるところだけではありませんでした。まだ続きがあり、そのあと上り下りを繰り返して、海岸に下りてくるまで結構な距離がありました。
ラストにもう一つ激坂が残っていました。大野亀というところを一気に登ります。それを超えたら3日目終了です。
明日は私家版サドイチ最終日。34キロを残すのみとなりました。
では、このへんで。
【データ】
11月2日(土)、曇りのち晴れ 佐渡市真野から佐渡市鷲崎 77.56キロ(佐渡3日目)
(ここで一句)
波の音星仰ぎみて冬近し