Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

1月、今年は雪が少ない 【赤城山】

正月からバタバタとして、なかなかブログを書く時間が持てない。

先日の1月14日、ようやく赤城山に登ってきたが、実は2日に北横岳、8日に鍋割山に登っている。

とりあえず、記憶の新しいところから書き始めることにした。

 

早朝の電車に乗る

14日は全国的に晴れマークが多かった。

山の天気予報でも赤城は晴れ。

ただ、雪は少なめでチェーンスパイクがあれば十分といった感じである。

赤城山は一昨年に計画を立てていた。

けれど、11月で路面凍結のおそれがあるため延期することにしていた。

そして今年、元旦にチャレンジしようとしたところ、前日、すこし喉が痛くなったため2日に延期することにした。

 

ところが、赤城山に朝早く到着するバスは、土日しか運行していないことが分かった。

そんなことで2日は行き先を変更して北八ヶ岳の横岳(北横岳)に行くことにしたというわけである。

 

赤城の土日運行の早朝バスというのは、前橋駅を8時45分に出発してあかぎ広場というところまで1時間ちょっとで運んでくれる。

 

しかし、このバスに乗るためには平塚駅5時18分発の電車に乗らなければならない。

当然それまでに平塚駅に着くバスなど走っていない。

 

そうなると、自力で駅まで行かねばならない。

つまり、ぼくの場合はスーパーカブに乗って行くということになる。

 

午前3時半、まだ夜が明けていない中に起き出して出発準備を整え、4時10分に家を出た。

 

早朝のバイク。まだ体は温まっていない。当然寒い。だからたくさん着込んだ。それでもまだ寒い。したがってあまりスピードは出さなかった。

 

驚いたことには、そんな早朝にもけっこう人がいたことだ。バイクに乗った人も数人見かけたし、自転車に乗っている人もいた。日曜日に仕事に行くのだろうか。

 

そういえば電車に乗る人もけっこういて、平塚駅で乗車すると座席の8割くらいは埋まってしまった。

 

さて、この電車、東海道線なのになんと高崎行きなのである。これは上野東京ラインというもので、熱海駅を4時35分に出発した電車が約40分かけて平塚駅にやってきて、それから約3時間かけて高崎まで行くというものである。

 

だからぼくは、この電車にずっと乗っていれば(座っていれば)高崎まで連れて行ってくれる。長丁場だが、東海道線にはトイレがついているのがありがたい。

 

 

あかぎ広場バス停留所

おのこ駐車場から

高崎からは両毛線に乗り換えて、15分で前橋駅に到着。ここからバスに乗り換え、1時間10分ほどであかぎ広場前で下車。10時少し前にようやく赤城山の麓に到着だ。

 

バス停の前はおのこ駐車場で、そこのトイレで用を足し、着込んでいたものを脱いでザックに詰め、チェーンスパイクをすぐに取り出せるところに入れ替える。

 

そんなことで手間取っていたらいつの間にかぼく一人取り残されてしまった。こうして10時半、赤城山の黒檜山登山口に向けて歩き出した。

 

左手に大沼を見ながらまずはその先の赤城神社を目指す。大沼は独特な読み方で「おの」と読むらしい。寒さのせいで言葉を省略したのだろうか。

 

赤城神社は駐車場側から入って行くのだが、そこは裏手になる。ぐるっと回って正面に行き、登山の無事を祈る。お参りをして戻る時、うっすらと積もった雪の下が凍っていて一瞬つるっと滑った。幸いコケはしなかったが気をつけなければならない。

赤城神社

 

駐車場から15分ほどで黒檜山登山口に到着。ここで電車に乗る前に買ってきていたもち麦パンを食べてエネルギー補給。そしてチェーンスパイクを装着した。

 

チェーンスパイクはAmazonで買った知らないメーカーの安物である。これで歩くのは初めてとなる。

 

 

黒檜山を目指す

黒檜山登山口

10時55分、いよいよ登山開始だ。この登山口の急登はYouTubeで何度も見ているので驚かなかった。それに地形図を見ると山頂近くの分岐の稜線まで線が一直線で等高線も詰まっている。つまり急登を直登することになる。

 

雪は少ないが、やはりチェーンスパイクがあると安心して登ることができる。アイゼンほどグサっと刺す必要はないが、歩き方はほぼ同様で靴底の爪をしっかり効かせることが大切だと感じた。

 

少し登ると大沼を見下ろせるポイントがある。大沼は半分凍りかけでまだまだワカサギ釣りは出来そうになかった。

最初のポイント

 

ツアーの一行なのだろうか、ガイドが10数名を引き連れていて、途中で皆が本格アイゼンを装着していた。おそらくアイゼンの練習のためでもあるのだろう。

 

その一行を追い抜いて岩と雪のミックスの登山道を登って行く。

 

急登を登り終えると少し傾斜がゆるくなり、尾根道に出る。そこに猫岩の標識が立てられている。だが、どれが猫岩なのかがわからない。そしてここから岩の多い尾根道が続く。

猫岩から先の尾根道

 

この尾根道の先に富士山という標識が目に入る。標識の指し示した先に富士山が見える。だが、ぼくの場合はいつも眺めているので特別な感慨は湧かない。その代わり富士のおかげで大体の方角がわかる。それにしても今日は快晴。遠くまでよく見える。

富士山、わかりますか?

 

このあと再び急登となり、黒檜山から駒ヶ岳に続く尾根道に出る。そこを左に折れて数分で黒檜山山頂だ。赤城山はカルデラ湖を囲む火山の総称である。その中で一番高い山が黒檜山なので、これを登って百名山登頂ということになる。

 

12時ちょうど、稜線の分岐に到着、その2分後に赤城山1828mの頂に立った。今年最初の百名山である。

黒檜山を見上げる

山頂直下の急登

分岐の標識

49座目の百名山登頂

山頂で記念写真を撮ってもらい、その先の展望地に向かう。少し下ったところに大勢の人が思いおもいに景色を眺めていた。そしてちょうど昼食どき、風もなく暖かな陽射しを浴びて昼食をとっていた。

 

それにしても雲ひとつない最高の眺めである。山の名前がよくわからないのでAR山ナビでスマホカメラで見てみるが、なかなか同定するのが難しい。けれど、どちらの方向にどんな山が見えているのかはわかる。それぞれに頂に雪を載せている姿が美しい。

AR山ナビで写真を撮る

 

ぼくもここで昼食にする。100均のランチバックを改造したコジー(保温用のカバー)を初めて試す。お湯はモンベルのアルパインサーモボトル500に今朝熱湯を入れてきた。食料はいつものモンベルのリゾット。これにいつものフリーズドライ味噌汁。こちらはフォルダーカップに入れてお湯を注ぐ。このカップも改造型コジーに入れることができる。

 

思った通りほとんど冷めずに暑いリゾットを食べることができた。大成功である。

 

この展望地には40分ほど滞在。出発の際、チェーンスパイクを6本爪の軽アイゼンに履き替えた。この軽アイゼンはまだ使ったことがなかったのでテストしたかったのである。なお、チェーンスパイクは靴底に雪がダマになってくっついてしまうのが難点だとうことがわかった。

 

黒檜山、分岐を超えていくとその先に鳥居と黒檜大神の石碑がある。ここにはちょうど13時に到着。ここで無事にここまで来れたことに感謝し、この先も見守っていてほしいとお願いした。

黒檜大神

 

 

黒檜山から駒ヶ岳

駒ヶ岳と小沼、大沼

黒檜山から駒ヶ岳へ続くルートは、一旦おおだるみまで下る。せっかく軽アイゼンに履き替えたのだが南向きの斜面に雪はほとんどなく、すぐにアイゼンを外すことになった。

 

大ダルミから駒ヶ岳への登りには多少雪が残っていたが、アイゼンなしでも十分に登ることができた。そして13時半に駒ヶ岳登頂。ここからの眺めも素晴らしい。東側を望めば平野の中にポツンと筑波山が聳えていた。

大ダルミ

谷川岳

遠くにうっすらと筑波山

駒ヶ岳山頂には10分ほど滞在。あとはおのこ駐車場まで下って行くだけだ。

 

ところがこの斜面、雪が溶けてぬかるんでいた。滑り止めとして軽アイゼンを履いて下ってみる。案外調子が良い。そして稜線から樹林帯に入ると、ジグザグの南に向いている坂は雪が溶けているけれど、北に向かうときは残った雪が凍っていた。

 

そのため軽アイゼンはつけたまま下って行く。アイゼンは、雪のないところでは歩きにくいが雪や氷の上ではとても安心感がある。

 

だいぶ下って駐車場まであとわずかになり、雪もだいぶ少なくなったのでアイゼンを外す。そして雪が残っているところでは慎重に足を置いていった。

 

ところが、ちょっと気を許した隙に足が滑った。あっという間に足が前に持っていかれ尻餅をつく。左の尻の端と右膝に痛みが走る。それは左の尻の端がちょうど岩が尖ったところに落ちたのと、右膝が前の岩に突っ込んで行ったことによる。

 

幸いなんとか歩くことができたのでよかったが、ソロの場合、骨折でもしたら下山できなくなる。氷の上はためらわずにチェーンスパイクなどをつけておくべきだということである。用心に用心を重ねることに越したことはないのだ。

 

今回のことを教訓にして、雪や氷のある山は特に気をつけなければならないということを肝に銘じておきたい。

 

こうして14時20分、無事に元の場所に戻ってくることができた。

延べ時間3時間50分(休憩約1時間)、歩行距離6.7キロの登山であった。

 

 

最後に

駐車場で軽アイゼンの掃除をした。

持って行ったブラシで汚れを落としたのだが、例の泥が詰まってなかなか取れなかった。洗い場があればちゃんと綺麗にできたとは思うが、それでも細かいところに泥がけっこう詰まっていた。これが雪でも落とすのは大変だろうと思った。

 

歩行時間は大したことがなかったが、移動時間が長かった。

バイク30分、電車3時間、バス1時間。合計4時間半。これが片道である。

ただ座っていれば良いのだが、家にたどり着いてどっと疲れが出た。

夕食も平塚駅のラスカの食堂でぎりぎりラストオーダーに間に合った。

21時にはビルを出なければならず、店を出てトイレに行こうとしたら、

「どちらにいかれるのですか」と警備員に呼び止められた。

トイレですというと、もう閉めるので急いでしてきてくださいと急かされてしまった。

 

ありがたいのはバイクの駐輪場で、朝から夜まで停めていてなんと250円。

やっぱりバイクはいいなあ、寒いけど。

 

では、このへんで

 

 

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