Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

ドライブウェイは冬季通行止め 【伊吹山は白かった】

米原に向かう途中

大阪からJRで米原に向かう。

なんと宿から大阪駅まで40分もかかってしまった。

それは地下鉄乗り場がなかなか見つからなかったからだ。

東京のように地下鉄への入口に目立つ大きな看板がないということもあるが、そもそもどんな地下鉄が走っているかをよく調べていなかったからである。

昨日、奈良から大阪に戻るのも高速を乗り継いだが、どの高速を走っているのか皆目分からなかった。

全てナビにお任せで、出口を一つ早く降りてしまった時には焦った。

そして借りた車も古くてかなり酷かった。

米原では<軽>を借りることにしている。

どんな車になるだろうか。

 

 

伊吹山ドライブウェイ

伊吹山へ

大阪駅から新快速とやらで米原に向かう。これがちょうど米原行きなので間違えようがない。

大阪から約1時間半、9時半頃に米原駅に到着。

予約していたオリックスレンタカーの店舗に向かう。

米原は高い建物がないため、空が大きく感じる。

列車から見えた温度表示は7度となっていて、駅舎から出ると寒さを頬で感じた。

 

店舗に近づくと、洗車を終えたばかりの軽自動車が見えた。おそらくあれだなと思う。

店内に入り、受付をしてくれている女性の店員さんに「寒いですね」と声をかけると、

「ずっと暖かかったのですが、一昨日から急に寒くなったんですよ」ということだった。

 

手続きを済ませ、外に出るとやはりその車が用意されていた。ワゴンRだった。

一周して外観を点検する。ピカピカだ。そしてそれはまだ1万キロも走っていない新車だった。

 

担当の男性はとても親切に車について説明してくれた。とても感じがいい。大阪の担当者は一体何だったのだろうと思う(前のブログにその感じの悪い対応ぶりについて書いた)。

 

「これから伊吹山に行ってこようと思ってるんです」と言ったが、特に情報は得られなかった。

 

伊吹山に登るには、伊吹山ドライブウェイで山頂まで登るしかない。

今年7月の豪雨で登山道が崩れたので、現在は下から登山することはできない。車で山頂駐車場まで登り、そこから山頂まで行ってくることができるだけである。

 

それにこのドライブウェイを通行するのに3,140円もかかるのである。

けれど、せっかく大阪まで来たので帰りがてらちょっと登ってこようと思ったわけなのである。

 

本当は麓から登りたい。だが、登山道がいつ復旧するかわからない。

 

そんな複雑な思いで伊吹山ドライブウェイ入口に向かう。

途中、前方に白く化粧をした独立峰が目に入る。きっとあれが伊吹山だろう。思ったより雪が多いなと思った。

 

するとナビが、通行できない可能性があるのでルートを再検討するようにというようなメッセージが現れた。嫌な予感がする。

 

それでももう後少しで入口に到着だ。とりあえず行ってみようということで車を走らせる。

 

そういえば、ここのところレンタカーの車の感想を書いていた。ここでもちょっと言いたい。

軽自動車は今回初めて借りた。

昔、軽自動車を所有していたことがある。当時は排気量が360CCだった。それにアクセルの位置がすこし内側に寄っていた。それに比べると、現代の軽は軽じゃない。まったく普通のコンパクトカーという印象だ。

 

加速はいい。馬力もある。音も静か。サスペンションも少し硬めで走りやすい。性能としては申し分ない。欠ける点と言えば、実用的すぎて遊びがないというような感覚的なもの。運転を楽しむという贅沢を求めてはならないのである。まさに質実剛健といった車なのであった。

 

そんな車に乗って伊吹山ドライブウェイ入口に到着した。

そしてそこには<冬季通行止め>という文字が。なんと前日から通行止めとなっていた。

 

ああ、オリックスレンタカーの担当者も知らなかったのだな。

 

仕方がない。時間までどうするかを考えよう。

目の前の駐車場に一旦車を入れる。ここは関ヶ原。関ヶ原古戦場を見ておくのも悪くない。

 

 

関ヶ原古戦場

記念館前の通りから

関ヶ原。一体どんなところだろう。石田三成が先導する西軍と徳川家康率いる東軍がこの地で戦った。そんな漠然とした知識しか持ち合わせていない。そして、これまで見たドラマでは地理的関係がよくわからなかった。

 

現地を見れば多少はわかるかもしれない。そう思ってナビに関ヶ原古戦場と打ち込む。すると古戦場記念館というのが表示された。ここへ行ってみよう。

 

そこまでは5分とかからなかった。

車を停めて記念館へと向かうと大型バスが止まっていて、入口に長い列ができていた。

そこで初めて気がついた。いま、NHKの大河ドラマは家康が主人公だった。我が家にはテレビがないので大河ドラマは全く見ていなかったのですぐには気が付かなかったのである。

 

入口から入って入場券を買おうとすると、

「12時のシアターはもう予約でいっぱいです。予約していない方でも次の回なら入れます」という説明があった。

通常の展示を見る場合は800円、シアターも見る場合は別途500円がかかるらしい。

 

そんなにのんびりしている時間もないので、2階の展示室と5階の展望台に行ける800円の券を購入した。

 

この展示でもビデオでの解説があり、合戦が始まってから時間ごとにパートが区切られて説明されていた。これを見ただけでも大体の流れがわかった。

 

初めは地の利の良い場所に布陣した西軍が優っていたが、劣勢になったのを見た家康は最前線まで陣を移動させた。それがこの記念館前の広場の位置だった。

 

それから形成は逆転し、石田三成の陣がある笹尾山が責められるという流れだ。

 

この記念館は関ヶ原古戦場のほぼ中央に位置し、展望台に上がると関ヶ原全体が見舞わせるという絶好の場所だ。ガラス越しに周りを見ながら当時の合戦の状況を想像することがなんともいえず楽しい時間だった。

 

中央少し上、白いものが見えるところが笹尾山

 

その後、石田三成の陣のあった笹尾山に行ってみた。

ここは関ヶ原全体が見渡せる絶好の場所だった。三成も当然戦況を目の当たりに知ることができただろう。

笹尾山入口

笹尾山を登る

笹尾山からの眺め

決戦地 三成軍が応戦

もし、西軍の総大将である毛利輝元がこの関ヶ原で指揮をとっていたら、家康は負けていたかもしれない。そんなことを空想してみるのであった。

 

この笹尾山には自称小早川秀秋というガイドの方がいた。説明の後、これだけは覚えて帰ってほしいと言っていたのが、最近の研究で、「わし小早川秀秋は初めから東軍で、途中で寝返ったのではない」ということだった。

 

それがなかなか訂正されないのでこうして皆さんに説明しているのだということだった。

 

こうして、伊吹山登山は断念せざるを得ず、かわりに笹尾山という小さな山に登ってきたという顛末であった。

 

 

最後に

今回の大峰山、大台ヶ原、伊吹山を巡る計画は、残念ながらまともだったのは大峰山だけだった。

大台ヶ原は最高峰のみ、伊吹山は登れずという結果。

だが、こうした旅も楽しかった。

 

ともかく毎週山登りに出かけるという強行軍なので、多少の計画不足はやむを得ないし、予定通りいかないことを楽しむのも悪くない。

なにごとも悲観的に考えては楽しくない。必ず良い面と悪い面とがあるものなのである。陰と陽は表裏一体なのである。

その現実をどのように捉えるかということが人生を豊かにもするし、つまらなくもする。

これからもほどほどの無理をしながら登山を続けていこうと思っている。

 

では、このへんで

 

 

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