1ヶ月ぶりに戻ってきた。
それにしても異動によるストレスは大きかった。
今回はこの1ヶ月を振り返ってみたい。
異動のストレス
ストレスの要因を考えてみると、
その1、異動の内示はなく、いきなり通知が届いたこと。
その2、勤め始めて1年4ヶ月での異動であり、ようやく現在の新しい仕事に慣れてきたところだったこと。
その3、異動後に大きく環境が変わったこと。
その4、異動後の職員間の信頼関係構築。
その5、異動後の仕事のルールの違いを理解するのに苦労したこと。
まあ、だいたいこんなところ。
こうしたストレスが3月中旬から5月上旬まで続いた。
そしてとうとう4月下旬に風邪をひいてしまった。
もちろん抗原検査キットによりCOVIDー19かどうかの検査をした。
結果は陰性。だから風邪。
これまで免疫を落とさないように努力してきてこのざまだ。
ストレスがいかに免疫力を低下させるのかがよく分かった。
そして結局、風邪がほぼ良くなるのに2週間を要した。
風邪の症状は、幸い熱は出ず、喉の痛みと咳だった。声も掠れた濁声になってしまった。
風邪の間はたっぷり睡眠をとり、熱い風呂に入って体を温めた。何度も寝汗をかいた。
栄養もしっかり採った。
でもよくなるまでに2週間かかった。
仕事は忙しかった。ただ、動きたくても要領がわからず動けないことが辛かった。
こんなときは指示してくれたらありがたいのだけれど、それもほとんどなかったことも神経を消耗させた。
風邪を引く前からも晩酌の量が増えた。そしてアルコールを飲むとすぐに眠くなった。
気力がなくなった。
当然ブログを書く気力も。
かろうじて続けられたこと
そんな中にあって、かろうじて続けられたことは、俳句会に参加することと本を読むことだった。
句会については、月に2回の句会に参加。そしてもうひとつ、コロナで句会は休止していて投句のみを行なっているところに投句。
なかなか結果は振るわないが、自分の選句は的外れではないのでそのうち自身の句の成績も良くなるだろうと勝手に思っている。
そして、こうしてある意味ルーチーンになっていることが大切で、体が動かせれば、気持ちが落ち込んでいても出かけていくことができるのである。
さらに言えば、句会を何ヶ月も欠席していると、句会に参加すること自体に大きな力を必要とするようになってしまう。
だから、多少気が進まなくてもできるだけ毎月参加することが大事なのである。
読書については、おもしろいことにアウトドアを楽しみたいと思っている時にはなかなか読書が進まない傾向にある。
逆に今回のように気持ちが落ち込んで鬱々としているときにはなぜだか読書が進む。
ただし、難しい内容のものはダメで、やはりこういうときは小説がむいているように思う。
それでも小説以外も読んだ。
「ウイルス学者の絶望」(宮沢孝幸著、宝島社新書)
「氷の燃える国、ニッポン」(青山千春著、ワニブックスPLUS新書)
「決定版 一億人の俳句入門」(長谷川櫂著、講談社現代新書)
小説では、
「夜想交叉路」(青山繁晴著、扶桑社)
「1Q84 BOOK1(4月ー6月)」(村上春樹著、新潮社)
「1Q84 BOOK1(7月ー9月)」(村上春樹著、新潮社)
「1Q84 BOOK1(10月ー12月)」(村上春樹著、新潮社)
以上である。
自分としてはよく読んだなあと思う。
けっして読むのが早い方ではない。
「1Q84」にいたっては、明け方近くまで読んだこともある(ただし、そのあとたっぷり寝た)。
「1Q84」は、オーディブルで聴くことができる。
朗読は杏さんと柄本時生さん。
実は、以前に中古本でBOOK1とBOOK2を買っていたが、そのときにBOOK1の最初の章を読んだだけだった。
先月、オーディブルで「1Q84」を聴く。
杏と柄本時生の朗読はなかなかうまかったが、どうしてもイメージが朗読に引っ張られてしまうことが気になった。
第4章まで聞いたところで文字を読みたくなる。
BOOK1を読み終える頃、BOOK2を見ていたら、最後に「BOOK3終わり」と書かれているのに気がつく。なんとカバーはBOOK2だが中はBOOK3だった。
BOOK3を買っていなかったので後からAmazonの中古本を買おうと思っていた。だが、BOOK3を買う前に気がついてよかった。急いでBOOK2を注文した。
村上春樹を読むのは久しぶりだった。
最後に読んだ本は「海辺のカフカ」。
不思議な物語で続きが読みたくてどんどん読み進めてしまう。
これが村上ワールド。
しかし、感想を言えといわれるとちょっと困る。
大きな流れは分かるし、底辺には愛というものが流れていることは分かる。
けれど、わからないところが多すぎて煙に巻かれているようにも感じる。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」も同じようにとても面白かったが不思議すぎてよく分からなかった。
面白いのに難しい物語。それが村上春樹。
最後に「夜想交叉路」は、時代は現代の設定ではあるが、大正時代の物語を読んでいるようだった。
言ってみれば文豪がいたよき時代の小説が現代に現れた感じ。
最後に
ストレスは、以上のように良い面もあった。
しかし、ストレスは体を壊す。
精神と肉体はことほどさように密接に関係している。
体力もかなり落ち込んだ。
体重も1.5キロ減少した。マイナス2.7%だ。
雪が解けて登山の季節になった(冬山はやらないので)。
はやく体力を回復させなければと思っている。
では、このへんで
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