30年以上も昔、家族キャンプにハマっていた。
夕食のときになくてはならないのが照明。
始めに使っていたのがオイルランタン。
確かホームセンターで買ったように思う。
当時はコレに灯油を入れて使っていた。
だからホヤは煤ですぐに汚れた。
途中からピークワンというコールマンのガソリンランタンを使い出し、徐々にオイルランタンの出番は無くなっていった。
子供が成長し、キャンプに行かなくなってからは、そのほかの道具と一緒にプラスチックのボックスの中で静かに眠っていた。
先日、そんなオイルランタンを箱から発掘した。
これを磨いてさらにはランプシェードを自作してみた。
今回は、ランプシェードを自作した話です。
オイルランタン復活
ぼくの持っているオイルランタンは、ブロンズ色をしている。
当時、確か千2、3百円くらいだったと記憶している。
メーカーは不明だ。
ボックスから取り出した時は、輝きは失われ、ホヤは煤で薄汚れていた。
正直なところ、当時は作りもなんだか雑でちゃっちいように思っていた。
しかし、今また見直してみると、なんとも味わいのあるデザインなのである。
もちろんそれほど明るくはない。
しかし、コールマンのガソリンランタンを使ってみて、明るければいいというものでもないということを知っている。
その一部分だけが明るいと、周りの闇が一段と濃くなって見えるのである。
つまり、深い闇に取り囲まれてしまうようになる。
それが、ほどほどの明るさだと闇が薄くなる。周りの闇とその中心にあると灯りとの間が切れ目なくつながって見えるのである。
そのオイルランタンがいま、キャンパーに人気だという。
それはおそらく、明るさが必要な時にはお手軽で安全なLEDライトが普及し、実用的な面では何一つ問題がないというライトに物足りなさを感じ始めたからではないかと思う。
キャンプというある意味不自由を楽しみにいっているのに、あまりにも便利すぎるのではその「楽しみ」が半減してしまうと思うのだ。
まあ、そんなことはともかく、わがブロンズランタンを磨いてホヤを清掃したら見違えるように蘇ってくれた。
ランプシェード製作
プラスチックボックスの狭い世界から飛び出して現代の空気に触れたオイルランタンは、部屋の壁にかけられてあかりを灯されるのを待っている。
そんなオイルランタンを眺めていると、やっぱりランプシェードが欲しくなる。
一説によると、その効果は期待するほどのものではないとのこと。
だが、それがあると一段と魅力的な姿になるのだ。
そこで、オイルランタン用のランプシェードを検索すると、千円もしないものが売られている。
問題は携行性である。
車ではなく、バイクで運ぶとなるとコンパクトさが求められる。廉価なシェードは折り畳めないためかさばるのである。
ところが折りたたみ式のCGKの製品は2千円以上もする。
いろいろ調べていくと、分割式のシェードを自作している動画が紹介されていた。
なんとその方は図面まで無料でダウンロードできるようにしてくれてもいる。
そこでさっそく図面をダウンロードして紙で試作してみた。
それを被せてみたところ、なんだか少し小さいように感じた。
そこで、その図面をもとに、少し設計を変更してみることにする。
せっかく作るなら、ひとと違う自分だけのものが欲しくなったということもある。
そうして完成したのが次のものである。
製作方法は基本的に動画と同じなのでここでは説明を省略するが、材料はセリアで売られているブリキ板の110円だけで、あとはハサミとカッター、そしてヤスリがあればOKだ。
なお、動画では連結する部分の切れ目を電動のミニルーターを使っているが、コレを持っていないぼくは、電動ドリルで切れ目の両橋に穴を開け、穴と穴との間をカッターナイフで何度も切れ目(キズをつけるだけだが)を入れて、そのあと指で挟んで板を上下に動かしていくと、パリッと音がして切ることができる。
いちおう付け加えておくと、折りたたみ式のものを目指して作ってみたのだが、厚さがあるためか、あるいは切れ目が狭すぎるためなのかはわからないけれども折りたたみ方式とはならなかった。
結果としては分割式で、使う際に組み立てて使用することとなる。
それでも携行性は高いので自作シェードに大満足なのであった。
そうそう、煤が出ないというパラフィンオイルは現在注文中でまだ火入れができておりません。
だから、雰囲気のある写真は撮れませんでした。
最後に
ちょうど良い大きさ(A4)のブリキ板。
このなんともすばらしい商品を置いてくれているセリアさんに感謝である。
もし、薄いステンレス板なんかがあったらさらに感謝申し上げるのだが。
さて、何度か携行性のことに触れたが、ではどうやって運んだら良いか。
これもセリアでちょうど良いものを見つけたので、次回はその紹介をしたいと思います。
では、このへんで
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