Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

春を感じる登山 【大山トレーニング】

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昨日の夕方から降り始めた雨も朝には上がり、曇りではあったが空は明るい。

そこで、スーパーカブで登山に行くことにした。

場所は大山。

冬の間に降った雪や先日の春の積雪で雪化粧をした大山を見ていて登りたくなる。

本当は雪の後に行きたかったのだけれど、うまく都合がつかなかった。

3月末の大山はすっかり春の粧いを見せていた。

 

 

ミツマタのお出迎え

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今回は登りと下りは同じルートをとり、スパーカブを止めた場所に戻ってくる。

同じ道でも行きと帰りとでは景色が全く違うことに気づいたので、無理にコースを変える必要はないと感じている。


バス折り返し点の日向薬師からさらに奥へ入っていく。カーブを右に曲がると目の前に三重の塔が飛び込んでくる。

 

ここは浄発願寺。続いて石雲寺の前を通り過ぎると左手にます釣り場。多くの人が釣り竿を握っていた。

 

ここで川を跨ぐと道は急な登りになり、3速から2速に落とす。

 

すると左にこの前九十九曲がりを降りてきた登山口が見えた。その少し先に行くと日向川に沿って一列に並ぶ駐車場が現れた。今日はかなりの台数が停めてある。

 

最後の、一番奥の車の先から左にカーブするとすぐにゲートがあって行き止まり。そこにも数台駐車できるスペースがあった。

 

スーパーカブをそこに停め、登山の準備をする。

 

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先ほどのカーブを曲がらないで直進するように細い道が付けられており、ここが今回のルート。

 

ここにも小さなゲートがあり、脇を抜けていく。

ここから結構な急坂で、道の真ん中に階段がつけられ、両脇には坂道によくある丸い滑り止めがつけられていた。

 

その坂の上の方に、集団が三脚を並べて渓谷の底を長玉をつけたカメラで狙っていた。たぶん20人くらいはいたと思う。

なんとなく異様な雰囲気に、声をかけるのが躊躇われた。きっとカワセミかヤマセミなんかを狙っているのだろうと勝手に解釈した。

 

坂の上はふれあいの森日向キャンプ場で、バンガローが林間に溶け込むように建てられている。ただ、現在は閉鎖中だった。

 

登山道はこのバンガロー地帯の横を登っていく。それにしてもよくこんな急な斜面に建てたものだと感心する。ここに泊まるとトイレに行くのも一苦労だ。

 

そしてこの登山道もかなりの急斜面をつづら折りに登っていく。帰りの時によく見たら、谷のすぐ脇の尾根を這うように道がつけられていた。

 

 

 

ここは今回初めて通る道で、あまり人が入らない荒れた道だと思っていた。ところがそれが全く逆で、登り始めてすぐに2人の下山者に出会ったし、道はよく整備されて踏み跡もたくさん見られた。

 

それに森も手入れが行き届いていて、下枝が切り払われ、適度に間伐されていて森は明るいし、風が抜けていき気持ちがいい。

 

登り始めて1時間。九十九曲がりからの道と合流する。

 

そこから見晴台方面に少しいくと、ミツマタが登山者を歓迎するように等間隔に咲いていた。

 

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この前の不動尻ではまだ黄色い花が咲いていなかったが、今度はほぼ満開だ。

 

上から見下ろすようにしてみると、その先の左手には江ノ島、正面に大島、右手に初島、真鶴半島、伊豆半島がまるで雲の上に浮かんでいるように見えた。

 

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ムシよまとわりつくな

春になったなあと感ずるのは、ミツマタばかりじゃない。

冬の間はおとなしくしていたムシたちが活発に飛び始めたのだ。

 

それが顔の前にまとわりついてうるさい。

 

飛んでいるのを観察すると、小さいのから大きいのまでいる。

ただ、夏のブユとは違って太っておらず、止まってくることもないのが幸いだ。

もう虫除けスプレーが必要だなと思う。それにブユ対策にはユーカリ油も準備したい。

 

見晴台に着くと、テーブル、ベンチと並んで四阿がある。

その中でひとつ目のおにぎりを食べる。

 

以前、出発が遅れたので時間短縮のためにゆっくり昼食を取らなかったところ、かえってそのほうが胃がもたれず、軽快に歩けることがわかった。

 

だから、昼食は2回に分けて食べ、下山後、時間があればコーヒーを入れておやつのパン(非常食)を食べることにした。

 

おにぎりを食べて四阿から出てみると、そこにヤマビル対策の説明版が貼られていた。

 

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5月からは、今日のように雨上がりのときには注意する必要がありそうだ。

被害(血を吸われること)にあったときは塩をかけると離れるらしい。虫除けとかアルコールでもいいとのこと。

なお、その時には必ず退治するようにとのことだった。

 

ええっ、この前被害にあった時には退治しなかったなあ。血を吸って卵を返してどんどん増えていくのだそうだ。まずったなあ。

 

焼いてしまうのはわかるけど、塩でどうやって退治するのだろう。

なお、踏んづけたくらいではなんともないらしい。

 

見晴台からで大山頂上まで1時間10分。途中、ガレ場や鎖場がある。

また、鎖場付近では「滑落事故多し」の看板が立てられていた。

 

そういえば、ふれあいの森からの登りの途中にも危険な場所があった。

そこは登りの時にはなんとも思わなかったが、下山では足下が滑って一瞬ヒヤッとした。油断大敵である。

 

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見晴台の先のガレ場を歩いている時、ぼくより年配の方とすれ違った。するとその方が、

「ストックはあった方がいいかね」と訊いてきた。今回は初めからストックを使っていた。

「ストックを使うと楽ですよね、膝にも負担が少ないし。それにバランスも取れますからね」とバランスを崩した時に立て直せることをイメージして答えた。

 

「やっぱり楽だよね」そういって使っているストックを見せられた。

そのストックはステッキ型でおそらくアルミだと思うが塗装がだいぶ剥がれてかなり年季が入った代物だった。

 

「もうちょっと長いといいんだけど、もう回らなくなっちゃって」。そう言ってストックをひねると少しだけ回った。

「今少し動いたので帰ったら伸びるかどうかやってみることにしよう」と言っていた。

 

「気をつけて」といって別れ、「ストックか。ほかの呼び方があったな」と思ったがすぐに思い出せない。しばらくして「トレッキング・ポール」だったことを思い出す。


歩いているといろいろなことを考えるが、今日は、昨晩アマゾンプライムで観た映画『海賊と呼ばれた男』のことを考えることが多かった。

 

主演の岡田准一は実に老け役がうまいなあと思う。NHK大河の黒田官兵衛をやったときもうまかった。

 

時代が行ったり来たりして多少混乱したが、実に写真の使い方がうまかった。社長(店主)室に飾られている写真がそれを暗示させ、種明かしがあとからなされる。

ゆきさんも途中から登場しなくなって見ている方はずっと気になっていたが、それも最後に種明かし。さらに写真が象徴的に使われていた。

 

てなことを考えながら歩いていた。

 

見晴台から頂上までは結構長く感じた。それにたくさんの登山者とすれ違った。

こんな雨上がりの日によくまあ山登りになんて来たものだ、と自分をさておいて思ったりした。

 

登山者の中には先ほどのストックの人よりも高齢の人もいた。年配の女性がひとりで登ってくる人もいるし、若いカップルや中年の夫婦づれなど様々だ。

 

不動尻に向かう分岐地点では小学生の10数人の集団が登っていくのが見えた。

 

すると、後ろから音がする。

 

振り返ると若い女性が一人で登ってきていて、だんだん近づいてきた。

少し進んでから道を譲る。

 

そのあと少し後に続くが直に離された。やっぱり若い女性は登山ウェアでもオシャレに着こなしているなあ。

 

頂上に着くとなんと工事中で、わずかな場所しか解放されていなかった。

ほとんどの人がその少し下の広場やベンチがある場所で昼食を食べている。

 

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もちろんぼくもその中に入ってもう一つのおにぎりを食べる。

頂上に20分ほどいて下山。同じ道を戻る。

 

 

落葉した木には芽が吹いて

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下りは市街を見下ろしながらで気持ちがいい。

ただ、道がぬかるんでいるところがあるので要注意だ。水溜まりもある。


見晴台に戻り、ゆっくり景色を眺めようと思ったら、なんとあまり見晴らしが良くない。さっきまでの方がよっぽどよく見えた。

 

そこで見晴台のテーブル、ベンチの方を見る。中年男性(ソロ)、若者二人連れ、年配男性のパーティ(4人連れ)、若い男性2人に若い女性1人(三角関係?)、男の子を連れた若い夫婦、外国人のカップルと実に多彩で、こうした人々を眺めているのも楽しかった。

 

再びミツマタの花の灯りに誘導されながら分岐点に到着。あとは急坂を下るだけ。

 

針葉樹林帯を下っていくと、下の方が白くぼんやりとして、まるで霧が漂っているように見えた。

 

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だんだん下ってその場所にいくと、それは葉の落ちた広葉樹の白い幹や枝であった。

その白い枝にはちょっぴり緑の芽が吹き出していた。

 

 

最後に

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一番下まで降りる前、キャンプ場の手前にある四阿でコーヒーブレイクにした。

時間は15時。予定よりだいぶ早かった。

 

そこでお湯を沸かす。だが、コーヒー(インスタント)は忘れてきてしまった。

しかたないので白湯ブレイクとし、残しておいたパンを齧る。

 

自然の中で飲むと白湯もまた美味しい。

 

今回のコースは道がしっかり整備されていて、道がぬかるんでも滑らず歩きやすかった。

 

風が抜ける森というのも気持ちがいい。

今日は春を感じさせてくれる登山だった。

トレーニングとして再びこのルートで登山したいと思った。


では、このへんで

 

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