前回、フライタイイングと水生昆虫について整理してみた。
本当にテキストの内容の整理で、まだまだ頭に入っていない。
フライボックスの中を覗いてみると、まだけっこうフライが入っている。
そのうち、自分で巻いたのはほとんどがドライフライ。
だが、ドライフライばかりがフライフィッシングではないということを再認識する動画を見た。
さて、それは・・・
フライボックスの中身
「Creek Edge Premium Collection 」 エルクヘア カディス Claret 完成フライ12個 (バーブレス/バーブド)
フライフィッシングの醍醐味は、魚がライズしてフライを咥えるのが見えるドライフライの釣りだ。そう思われる方は多いとおもう。
ドライフライとは水面に浮くフライ(虫に見せかけた擬似餌)のこと。
ぼく自身も、フライフィッシングを始めたばかりの頃、何度投げても反応がなく、けっこう釣り上がっても釣れずもうあきらめかけていたそのとき、突然水面にバシャっと魚が飛びついた瞬間の心臓のドキドキ感を忘れることができない。
だが、その白い泡を見た瞬間、反射的にロッドを振り上げてしまった。つまり、魚がフライを咥えようとした瞬間にフライを空に飛ばしてしまったのだ。
そうして決定的なチャンスを逃してしまった。だが、しばらくは胸の鼓動が治らず、しばらく座り込んでいた。釣れなかったのにとても充実感があった。
こんな経験をしたので、ドライフライが一番面白いと思い続けてきた。
だから、ぼくの小さなフライボックスにはドライフライばかりが入っているというわけだ。
ここでちょっと、(釣りを中断したときまでの)フライボックスの中身を確認してみたいと思う。
まずはドライフライ。
エルクヘアカディス10本(#12 4本、#14 4本、#18 2本)これはもちろんカディス(トビケラ)をイミテートしたもの。
ライトケイヒルの色違い7本(#12 2本、#14 3本、#16 2本)。ただし#16の1本のみ自作で、あとは購入したもの。こらはメイフライのダンをイミテートしたもののようだ。
パラダンの色違い16本(#12 5本、#14 7本、#16 3本、#18 1本)。18番のみ購入。これもメイフライダンのイミテート。
ミッジ各種20本(#16〜20)自分で巻いたものと購入したものの区別がつかず。おそらく値段が安いのでたくさんある。
テレストリアル5本(#18〜#12)、ほぼアリンコ。
一方、ニンフでは、
メイフライニンフで代表的なゴールドリブド・ヘヤーズイヤーが7本、その他6本。カディスピューパ?2本、カディス・ラーバ6本。よくわからないのが2本。
このほかウエットフライ5本。ストリーマー6本。目玉付きのニンフ?が4本。
以上の通り、圧倒的にドライフライばかり。
マテリアルの整理
マテリアル(材料)についても在庫確認してみた。
ただ、もうすっかり忘れてしまって、名前がなんだかわからない。
さて、「ハックル」って何だっけ?
ここで、ふたたび『フライタイイング教書』を開いてみる。
ハックルの説明にはこう書いてある。
マテリアルように交配させて育てた鶏の羽根のこと。コック(雄鶏)とヘン(雌鶏)の2種類があり、ドライフライのタイイングではコックハックルは欠かすことができない。
なるほど。現在持っているのはこのハックルが小袋に数本入って売られているもの。たくさん作るなら、ケープという革がついた状態で売られているものがあるといい。
なお、ヘンは張りがないのでストリーマーに向くそうだ。
このニワトリの羽根の他、ダチョウやマラブー(アフリカハゲコウ)、マラード(マガモ)、フェザント(キジ)、ピーコック(クジャク)、ウッドダック(アメリカオシドリ)などの鳥の羽を使い、マテリアルとしては、鳥の名前の後に部位名をつけて分類される。
頭はクレスト、羽根の付け根はフランク、翼はクイル、尾羽根はテイル。
例えば、マラードフランクなら、マガモの羽の付け根、つまり鳥の脇腹部分のものということになる。
鳥以外では、獣の毛が使われる。剛毛はヘア、柔毛はファーと呼ばれる。
よく使われるのはムース(アメリカヘラジカ)のボディヘア、ディアヘア(シカ)、エルクヘア(ヨーロッパヘラジカ)。
それにカーフテイル(子牛の尻尾)もよく使われる。ぼくもディアヘア以外はもっている。
これらをさまざまな色のスレッド(糸)で巻き付けて止めていく。このとき、ボディーにボリュームをつけるのがダビング材で、糸によじり付けて巻いていくのである。
スレッドには太さの番手があり、6/0という太さのスレッドに合うフックサイズは14番から10番、8/0の太さには22番から16番が適正なのだそうだ。
これまでほとんど8/0を使っていたので6/0も買い揃える必要がありそうだ。
パタゴニア創業者の釣り
さて、ここで少し話が変わるが、マテリアルの鳥の羽で手持ちものもに「パートリッジ」がある。
これって一体何の鳥?
先の教本には、この名前は出てくるが鳥の名前は見当たらない。そこで「パートリッジテイル フライフィッシング」でググってみると、「イヴォン・シュイナード:フェザントテール&パートリッジ」という動画がヒットした。
イヴォン・シュイナードとはパタゴニアの創業者だ。
動画を見てみると、実に手慣れた手つきでウエットフライを巻きながら、メイフライが羽化するために水面に上昇するときの様子を再現するための工夫を紹介している。
もう1本、別の動画を見てみると、彼の釣りは半分はフライフィッシングでもう半分はテンカラ釣りなのだという。
テンカラ?
テンカラって日本古来の釣りなんじゃない?
フライフィッシングの釣りも基本はテンカラ釣りと同じ方法でやっているそうだ。どちらもウエットフライで釣っている。
どちらかというと柔らかいロッドで、ロッドのしなりを利用してメイフライが泳ぐ様子を再現するのだそうだ。
もういいお歳だが、そしてちょっとあぶなっかしいバランスだが川の中に立ち込んで釣りをしている。
その姿が実に様になっている。
80歳近くになっても釣りができるって素晴らしいね。フライフィッシングを極めていくとたくさんの種類のフライは必要ないのかもしれない。
この動画を見て、ウエットも巻いてみたいと思ったのであった。
最後に
今回もフライフィッシングに興味のない方には面白くない内容だったとは思いますが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
そうそう、パートリッジとは何か。
それはヤマウズラ系の地鶏なんだそうです。
シンプルなフライを使い、あとは技術で釣りあげる。
そんな釣り師に憧れます。
では、このへんで
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