先日、隣町までの軽いサイクリングをしてきたところ、とても気持ちが良かった。そのうえ、腰の痛みが和らいだのである。
秋田の湯治から帰ると8月の長雨で、ほとんで家に閉じこもりっきりとなり、寝ていると腰や背中が痛くなってしまっていた。
それで気を良くして再び足馴らしにこんどは七沢まで往復してきた。
足馴らしサイクリング
平塚に越してからは、ロードバイクには全く乗っておらず、家の中のローラー台の上に乗っかったままである。ローラー台にも数回乗っただけという体たらくなのである。
越してきてMTBを再生させ、以後はMTBを河原で乗り回してばかりいた。
ところが河原の階段からダイブして骨折してしまい、その後はMTBは用事のある時にしか乗らなくなっていた。
もう一台の、日本一周を共にしたMTBをロード風に改造したジャイアント(僕の中ではランドナーという位置付け)もボランティアに行く時と病院に行くときくらいしか乗らなかった。
なんだか気持ちが萎えてしまい、活動する意欲が薄れてしまっていた。
それが、オリンピックを見たせいだろか、ともかく体を動かしたくなってきた。
まずは、ロードバイクを外に出そうと、服を着替え、ボトルに水を入れ、タイヤの空気を入れてバイクを玄関に持ってきた。
ところが、扉を開けると雨が降り出していた。それでふたたびローラー台に戻し、ローラーを回した。
そして次がルイガノMTBによる隣町散歩である。ようやく8月の長雨が明けたときで、夕方の爽やかな風はとても心地よかった。
体自体が「そろそろ動き出せ」といっているようなのである。そして今回、足馴らしサイクリングをしてきたというわけである。
ともかく運動不足で、完全に体が鈍っている。
いきなりでは危ないので、少しずつ体を動かすことにする。しかし、昼間は暑い。
そこで、3時頃から軽く乗ってくることにした。
七沢温泉まで
この前はルイガノMTBだったが、今度はジャイアント・ランドナーである。これだとサイクルジャージに着替えなくともいいので気軽に乗り出せる。
七沢温泉までは約12、3キロなので、足慣らしにはちょうど良い距離だ。
小田急線の愛甲石田駅の横の高架を乗り越えて、大山に向かって進んでいく。
熱中症には十分に気をつけて、信号で止まるたびに水を口に含みながらいった。しかし、4時を過ぎてもまだ暑い。
汗だくになりながらペダルを漕ぐ。
玉川にかかる木造に似せたコンクリートの橋を渡ったところで休憩。そこには慰霊塔と忠魂碑があり、忠魂碑の向かって左側には砲弾を据えた碑があった。
もう一度橋を渡って戻ると、玉川沿いに遊歩道があり、向こうから大きなザックを背負った人がこちらに歩いてきた。
どうみても山から降りてきたようなのだが、なぜここを歩いているのだろう。途中にバス停はあるし、駅まで歩くにはかなり離れている。
こちらも遊歩道に入っていき、気にはなったが、だまって様子を見ながらすれ違った。年齢は自分と同じくらいに見えたが、体はがっしりしていて疲れている様子はない。いかにも山男といった人だった。
荒れた遊歩道を抜けると、玉川小学校の門に続く道に出て、もう一度玉川をわたり、左に行くと七沢温泉に続く通りに出る。緩い坂道を登っていき、大きく右にカーブするところを曲がらずにまっすぐ入っていくと七沢温泉だ。
調子が良ければここから日向薬師まで登っていこうと思っていたが、日頃の運動不足と暑さのせいで、とてもあの坂を登る気がしなかった。
ヒルクライムの練習にはちょうど良い坂道(自分にとって)で、過去の記録では15分くらいだった。15分というのはロードバイクで登ったときで、この自称ランドナーではそれより4、5分はかかっていたはずである。
そこで、近くの巡礼峠の入り口まで行ってみることにする。民家の間をぬってくねっている細い道をいくと、巡礼峠の入り口が現れた。そこには石仏が並んで置かれていた。
道の先は薄暗い藪の中である。急坂なので押しながら歩いていく。藪の中に入るとまさにやぶ蚊が一斉に群がってきた。
こりゃいかんとばかりに走って退却する。しかしやぶ蚊も一緒になってついてくる。そこで自転車に跨って蚊が追いつけないスピードで逃げて、ようやく解放された。
幸いどこも刺されなかったが、危ないところだった。
細い道を適当に走っていたら行き止まりで、民家もそこで途切れていた。山の麓で自然が近くていいところだが、きっと蚊には悩まされているのだろうなあと考えながら引き返した。
太陽も5時を過ぎると穏やかになる。大汗はかかなくなり風が心地よい。
帰りは、森の里の坂を登った。少しくらいは坂を登ってみたいと思ったからだが、ほんの短い距離で物足りないようにも感じた。しかし、本当のところはすぐに終わってくれてほっとした。
橋をくぐった先にあるトンネルを抜けると大きな分譲住宅街になり、そこをとり囲むように作られた道にでた。
そしてここから住宅街の反対側まで、信号もない緩やかな長い下り坂を一気に風を切り裂いて下って行った。
登った分のご褒美はとても大きなものだった。
そのあと、道が合流するところでロードバイクの人の後ろになったので、少しの間頑張ってスピードを出してみたが、信号で離されてしまった。
走行距離は25キロほどで大したことはないが、足馴らしとしてはちょうどよく、涼しい夕方走るのは気持ちがよかった。
では、このへんで
自転車置き場と化しているローラー台
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