Hakuto-日記

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乳頭温泉郷を湯めぐりする(1)【秋田旅行 その4】

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鶴の湯 温泉入口
黒湯温泉に来て、初日と2日目は雨が降り、肌寒い陽気だった。
3日目にようやく晴れた。
晴れると暑い。
部屋には扇風機がなく、日当たりが良いため温度が上がる。
部屋にいても暑いので、湯めぐりをしようということになった。
そこで4日目と5日目に2カ所ずつ温泉を巡った。

湯巡り帖

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乳頭温泉には宿が7軒あり、それぞれ温泉の泉質が違う。
 
この泉質の異なった温泉を、1冊1800円の湯巡り帖を買い求めれば、それぞれ1回ずつ入湯できる。
 
日帰り温泉はほとんどが600円(800円のところと520円のところが1軒ずつある)。だから3軒回れば元が取れる。さらに、それぞれの温泉を繋ぐ「湯めぐり号」なる小型バスが運行しており、これにも自由に乗り降りすることができる。
 
なお、このご時世、検温が必要であるが、最初に宿泊先で検温して「検温済みカード」にスタンプを押して貰えば、他の温泉に行ったときに検温する必要がない。
 
また、入浴する際は湯めぐり帖の該当する施設の頁にスタンプを押してもらう方式になっている。
 

鶴の湯

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鶴の湯 本陣
我々が回ったのは、まず第一に鶴の湯である。
 
ここは(たぶん)一番有名な温泉で、池のような大きな露天風呂がある。サイトの写真を見る限り「これぞ温泉!」といった趣である。
 
黒湯を9時26分発の湯めぐり号に乗り、鶴の湯を目指す。ここは少し離れていて、到着は10時ちょうどくらいだった。
 
バスを降りると、そこは宿場のような趣で、入り口に簡素な門があった。通路の左手の建物は本陣と食事処で、本陣に宿泊もできるようだ。その建物の一番奥が受付である。ちょうど茅葺の屋根の吹き替えをしているところだった。
 
通路の右側には3号館と2号館があり、2号館に休憩所とトイレがある。
 
受付で湯めぐり帖にスタンプを押してもらい、通路の先にある小川の橋を渡るとそこが温泉のある建物で、そこに白湯と黒湯があり、左手奥に女性用の露天風呂があるようだ(家内は全て回った)。
 
男の場合、内湯と混浴露天風呂とが離れていて、服をまた着て移動するのが面倒なので、露天風呂の方しか行かなかった。
 
橋を渡って右手の川沿いに行くと、左側に有名な露天風呂が見えた。そしてその先に男女の脱衣場があり、手前が男、奥が女である。
 
脱衣場の横にこぢんまりした内湯があった。ここが中の湯というらしい。入り口の右手に浴槽があり、湯は薄茶色に濁っていた。
 
まずはこの湯に浸かる。素朴な建物に素朴な浴槽である。
 
中の湯の入り口から左手にある扉を出るとその先に打たせ湯の滝があり、左に行くとだだっ広い露天風呂である。お湯は乳白色で底が見えない。どのくらいの深さなのか分からないのでゆっくり慎重に足を下ろす。
 
すると、足の裏に砂利を感じた。どうやら砂利が敷き詰められているようである。なお、腰を下ろすには少し深かった。
 
この露天風呂は、浴槽というより池のようだ。池として眺めてもなかなか美しいものではある。
 
ただ、この時期虻がまとわりつくのがやっかいではあった。
 
せっかくの大露天風呂なのだが、混浴のため女性はときどき覗きにくることはあったが、さすがに入ってくる方はいなかった。
 
次のバスが午後12時50分なのでここで昼食を取った。山芋を団子にした山の芋鍋定食をいただいた。もちもちした団子がとてもおいしかった。漬物がついてきて、大根だけでなくにんじんのいぶりがっこを初めて食べた。けれど、やはり大根のいぶりがっこのほうが口にあう。
 
こうやって書いていて、写真を撮っておけばよかったと後悔している。
 
 
* * *
なお、ホームページからの情報では、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯の4つの湯は、すべて泉質が異なっているそうです。
 
毎週月曜日は露天風呂の清掃のため、日帰り入浴は内湯のみとなるそうですので注意が必要です。
 
ちなみに営業時間は10時から15時までとなっています。
 

また、本陣については次のとおり説明されています。

茅葺き屋根の本陣は二代目秋田藩主 佐竹義隆公が湯治に訪れた際に警護の者が詰めた建物として今では鶴の湯を代表する建物となっています。
茅葺きは数十年ごとに葺き替え(ふきかえ)という作業をします 生保内下高野地区からススキを刈り 一冬越してから神代梅沢地区の茅手(かやで)と言われる職人が昔ながらの作業をします。

 

葺き替えに出会えたのはラッキーだったようです。

 

 乳頭温泉郷の鶴の湯温泉のHPはこちら
www.tsurunoyu.com

 

 

大釜温泉

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大釜温泉


次に向かったのは大釜温泉である。真っ黒な建物で、路線バスの終点「蟹湯」のひとつ手前にある。

 

表に小学校跡というようなことが書かれていて、見たところ昔の学校のような建物だ。

 

受付でスタンプを押してもらい、入り口からまっすぐ行った突き当たりが温泉で、男湯は右、女湯は左だった。

 

男湯の入口を入ると、4、5人の人たちがいた。表に観光バスが止まっていたのでその人たちだろうか。あたりを見回すと、田舎の銭湯のような趣である。

 

浴場の方に入ってもそれは変わらなかった。ただ、大きな違いは、湯の色が緑がかった茶色く濁ったお湯であることだった。入ってみると熱めのお湯で、暑いときにはさっぱりするのでありがたい。

 

扉の向こうに露天風呂があったので行ってみる。ここも濁っていて底が見えない。ゆっくりと足を入れていくと先に入っていた方が、


「そこの下はコンクリが割れているので気をつけてください」と親切に教えてくれた。

 

足を動かして触ってみると、確かにコンクリートが剥がれた破片がそのままになっていた。予算がないのかな、などと考えてしまったが、教えてくれた方も同じこと思ったのではないかと考えながら、お礼を言った。

 

露天風呂だけでなく内風呂と洗い場もコンクリートで作られているようだ。浴槽の縁は四角い石が並べられていて、洗い場には形の異なる平な石が嵌め込まれている。浴場の壁や天井は古びた木造でなかなか味わいがある。

 

もう一度内湯に浸かり、それから銭湯のような洗い場で体を洗うと気持ちまでさっぱりした。

 

湯からあがり、バスを待つ間に表の説明書きをよく読んでみると、ここに小学校があったのではなく、建物が焼失したときに、廃校となった建物を移築復元したものだという。

 

また、入りはしなかったが、玄関脇の外に足湯があり、誰でも自由に入ることができる。

 

バスを待つのに、ちょうど木陰にある木製のベンチに腰掛けたが、アリが足から這い上がってくるのには閉口した。そのため、小さな東屋に移動する。日陰に腰掛けると高原の風が爽やかに吹き抜けていった。

 

 

* * * 

大釜温泉の泉質は酸性で、慢性皮膚病やリウマチ・神経痛などの効能があるそうです。茶色いのは鉄を含んでいるからだと思います。

 

説明文を読むと、男女とも内湯が1、露天風呂は2となっています。ただ、露天風呂は同じ場所に並んで大小の浴槽がありました。

 

入浴時間は9時から16時半まで、定休日は無いそうです。

 

大釜温泉ホームページの説明によれば再建の経緯は次の通りです。

昭和52年(1977年)、現在の場所にあった温泉旅館が焼失。ちょうど校舎の建て替えのため取り壊されることになった秋田県由利本荘市の子吉小学校を建築資材として譲り受け、再建いたしました。
 こうして生まれ変わった温泉旅館は、木造校舎のイメージを大切に守り続け、どこか懐かしくゆったりとした空気が流れています。

 

乳頭温泉郷 大釜温泉のHPはこちら

ookama-onsen.jp

 

暑い日で、家内はアイスが食べたいと言っていましたが、残念ながらアイスはどこにも売っていませんでした。

 

 

今回はここまでです。

次回、我々が回った残り2ヶ所を紹介します。

 

では、このへんで

 

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