作・演出カワモト文明のお芝居を観に行った。
ぼくが観たのは2月9日のマチネ。
場所は、いつも二人芝居をみに行っている新中野ワニズホール。
小さな劇場だ。
そこに13名もの役者が舞台に登場した。
いや、舞台だけでなく客席の一部も舞台となった。
公演は7回公演で、2025年2月6日(木)から9日(日)まで開催された。
初日のみ1回公演で、あとは2回公演。
舞台「たまには上を向いて〜レベル5くらい〜」を観て
#たまうえ 千秋楽㊗️
— 一之瀬友美 (@Tonmy0915) February 8, 2025
☀️12:00開演/11:30受付開場【A】
🌙17:00開演/16:30受付開場【B】
ついに最終日!
当日券も若干ありますので飛び込み大歓迎です🙌
新中野ワニズホールでお待ちしてます🎪 pic.twitter.com/Wi1yujy5Sm
カワモトプロデュースの舞台、カワモト文明とは「海賊のように飲む会」の代表だ。
したがって、今回のカワモトプロデュースもいつもの海賊のメンバーが主体の舞台だった。ただし、今回はメンバー全員が出演したわけではなかった。それだから海賊としての本公演ではなく、カワモトプロデュースとしたのだろう。
当日配られたパンフレットの「ごあいさつ」には次のように書かれている。
皆様、本日は観劇ありがとうございます。
青魚とパンをテーマに自然の中に生きるを練り込んんだ、
少しサスペンスな優しいラブストーリーと
ほんわか人間ドラマを皆様にお届けします。
何も考えずにどうにか楽しんでください。
海賊の本公演では歌ありダンスあり殺陣などのアクションありとなっているが、舞台が小さいため暴れ回ることができない。だからダンスやアクションなしの舞台だった。
それでもいつものギャグをふんだんに取り入れて笑いを誘ったり、最後に歌を披露してくれたりとサービス精神が旺盛なことには変わりがなかった。
ストーリーははちゃめちゃでいちおうストーリーらしきものはあったが、無理やりこじつけたような感じなところはいつものとおり。そこが海賊らしさとも言える。
こうしたばかばかしいとも言えるようなストーリー展開ではあるけれども、テーマだけは真面目でおもたい。ふりかかった不幸は、自分だけではなく、みなそれぞれ同じような悩みを抱えているということ、その不幸に囚われることなく、たまには気分を変えてみようということを伝えてくれていた。
そしていつものように最後では涙が溢れてきてしまう。
ハレとケ
笑いはばかばかしいものばかりで、それがマシンガンのように繰り出される。ばかばかしいと思いながらもいつのまにか笑っている。こうしたやり口がいつもの手だ。人間ときどきはバカになってみるのもよい。いつも気取っていたら疲れてしまう。
バカになるということは一種の祭りだ。ハレになるということだ。
日常はケ。ケが枯れてくると穢れになる。穢れを祓うにはハレが必要なのである。
そのための小さな行動が「たまには上を向いて」ということなのだろう。
舞台終盤で坂本九の「上を向いて歩こう」を皆で歌っていた。
やはり名曲だ。
お芝居を観終わってそんなことを思った。
では、このへんで
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