トミーテック TOMYTEC
LV-N204b 1/64 三菱 コルトギャラン GTO MR 72年式 青 [ダイキャストミニカー]
車をやめてから2年と少し経つ。
車を処分したのは自転車日本一周に出かける直前だった。
処分と言っても買取業者に買い取ってもらっただけなのだが。
車のない生活でも特に支障はない。
やめる前も月に1度乗ればいい方で、ずっと維持費がばからしいと感じていたのである。
車は好きだ。
車に限らず乗り物が好きだ。
だから、何台も車を乗り継いできた、と言いたいところだが、根が貧乏性なので、車が成仏する寸前まで乗り続けたため、それほど多くの車に乗ったわけではない。
そうやって、長く乗り続けているといろいろとトラブルが発生する。
たくさんあったトラブルの中でも、これは困ったという話をいくつか数回に分けてご紹介しようと思う。
最初の車
最初に乗った車は、父の部下から譲ってもらったもので10万円。このとき18だった。
三菱コルトギャランハードトップという車で(上の写真より少し前の型)、当時としては珍しいブルーメタリック。なかなかカッコよかったと思う。
乗り初めの頃、あまり車の通らない道に練習に行った。
小さな川に沿った道を走っていたときのこと。橋を渡ろうと右折したところ、曲がり切ることができずに横腹を擦ってしまった。
オンボロ車とはいえ、ショックだった。
また、この車はハードトップというだけあって、屋根の鉄板が厚いらしく頑丈だった。
それは、子供が屋根の上に上がって遊んでいたのにも関わらず、なんともなかったことで証明される。その晩、子供の父親が謝りにはきたが。
その冬、この車の決定的な欠点が発覚する。
それは、寒くなるとエンジンが掛かりにくくなるということだ。
対策として、バッテリー周りにお湯をかけたりした。
けれどそれは気休めにしかならなかった。
セルモーターを回して1回か2回目にエンジンが始動しないと、次はセルが回らなくなるのである。
バッテリー上がりである。
そこで、次の対策は、バッテリーケーブルを買ってくることだった。そしてお隣にお願いしてバッテリー同士をつながせてもらう。
この時覚えたのは、ただ繋いだだけではだめで、供給側のアクセルを少し踏んでエンジンの回転数をあげてもらわないとエンジンは掛からないということである。
また、バックでは3度ぶつけている。
1度目は、夜、切り返しで草むらに勢いよくバックしたときのことだ。草むらの中に電柱を支える黄色い支線があったのだった。
2度目は軽症だ。リアの窓を見ながらバックしたのだが、そのど真ん中に白い道路標識のポールががあることに気がつかなかった。あまりにも窓の景色に溶け込んでいたのである。
3度目は、知り合いの家に行き、家の前に止めようとしたときのことである。
運転席のドアを開け、塀の前で止めようと後ろを見ながらゆっくり下がっていった。すると突然、ゴツんと何かにぶつかった。
何かと思って車を降りてみると、なんとその塀はL字型になっていて、僕が見ていたのはその奥の方の塀だった。
そんなことでバックは苦手である。
2台目の車
2台目は360CCの軽自動車で、前と同じ三菱のミニカF4という車だった。この車はお隣が車関係の仕事をしていて、出物があるからと紹介してくれたもので格安で購入した。
ひょっとすると、バッテリーが上がるたびに駆り出されるのでその対策だったのかもしれない。
この車のエンジンは快調で、始動も一発だった。そしてリアトランクがないいわゆるハッチバックというやつで、後ろの見通しがいいので、バックはしやすかった。
しかし、車のランクでは一番下かその上くらいで、装備は貧弱だった。
そして何より、エンジンパワーも貧弱で加速がものすごく悪い。
ある日、交差点で右折待ちしている時、遠くにバイクが見えたがかなり先なので右折を開始した。ところがなかなか右折が終わらない。ようやく曲がって進んでいくと次の信号にひっかかった。すると、その前にバイクが止まる。
すぐにライダーが降りてこちらに寄ってくる。そして窓を拳で力一杯叩きながら「降りてこい」と大声で叫んだ。
こちらは怖くなってじっと前を向いていた。
やがて信号が変わり、後ろの車がクラクションを鳴らしたので、ライダーは何か言いながらバイクに乗ってUターンしていった。
どうやらさっきの直進してきたバイクらしい。どうも進行を妨害してしまったようだ。ドアロックをしていてよかったーとしみじみ思った。
そんなこともあり、その後バイクにも乗るようになったのでミニカは友人に譲ってしまった。
そのバイクで、右折したとたんに警官に呼び止められたことがある。
そこは右折禁止だった。現行犯で反則切符を切られるという切ない経験もしている。
どうも右折は鬼門のようである。
軽のおかげで助かったこともある。
夜、やはり草むらを抜けた時、そこにあった溝にハマってしまった。この時は友人と2人だけで持ち上げて簡単に脱出することができた。軽の良さである。
最後に
長いこと車に乗ってきて、反則切符を切られたのは(自慢できる話ではないが)3回だけだ。車で2回、バイクで1回。車はいずれもスピード超過だった。
けれど、こちらの方は自慢できるのだが、事故は1度も起こしていない。ただし、これも今のところだ。今後も車に乗ったなら事故を起こさないように、気をつけて運転したい。
今回は、それほど困ったーというものではなかったが、3台目の車は三菱ランサーEXで、これがいろいろとやってくれた。
次回も車の話、続きます。
では、このへんで
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