Hakuto-日記

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冬山気分 【御嶽山登山】

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御嶽山の犬 (ネガをアプリで反転 以下、全て同じ)

 
雪が降ると簡単に交通が麻痺してしまう東京。

子供の頃は雪が降ると嬉しかった。

大人になるとうれしいなんて恥ずかしくて言えない。

電車が止まって大変だ、とか、交通機関が乱れて出勤に時間がかかるなどとマイナス面ばかりを強調するようになる。

そのくせクリスマスイブだけは雪が降ってほしいなんて贅沢なことをいう。

雪国に住んだことがないから雪の大変さは知らないけれど、たまに降る雪はうれしいものである。 

それが休日に重なれば最高である。

 

梅雨の時期に雪の話で申し訳ないけれど、今回は雪山気分を味わいに出かけたときの話です。 

雪また雪、そして雪

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御嶽山参道より
昭和59年豪雪、東京で積雪22cm(1984年)
1983年(昭和58年)12月~1984年(昭和59年)3月にかけての大雪災害。日本海側でも最深積雪が上越市高田(新潟県)で2m39cm、鳥取市で95cmに達したが、このシーズンは南岸低気圧の影響で太平洋側でも大雪になったことが特徴で、東京都心のこの冬シーズンの降雪日数は29日に達し、これは現在に至るまで観測史上最多である。また、最深積雪は東京都心で22cm(1月19日)、横浜市で27cm(2月18日)を記録した。
 期間中、全国で雪崩や除雪作業により131人が死亡し、転倒などで1,366人が負傷した。(Yahoo 災害カレンダーより)

 

日本は15年ぶりの大雪に見舞われる。

転んで怪我をした人だけでなく、亡くなった方も多数にのぼった。

1月19日に降った雪がどかっと積もり、さらに21日にまたもや雪。

 

関東地方、特に東京ではのきなみ交通がストップした。都会のもろさを露呈した大雪だった。

 

そんな最中の1月22日の日曜日、奥多摩の御嶽山にでかけた。この日、とりあえず列車は動くようになっていた。


新宿から直通みたけ行きに乗り込み・・・というつもりが、いつものとおり寝坊して、発車時刻には間に合わなかった。

 

そこで立川まで行き、直通を待っていたがちっともやってこない。駅員さんに尋ねてみると、いまは運休しているという。心の中では「てやんでぃ、もっと時刻表をわかりやすくしろってんだい。べらぼーめ」とつぶやいて怒りをおさめる。

 

時間も遅れているので、当初目的としていた本仁田山へ行くのはやめて、御嶽山に行き先を変更した。

 

10時20分、みたけ駅に到着。今日もまた雪が降っていて、そのなかを歩き始める。

 

11時10分、御嶽登山鉄道ケーブルカーの滝本駅に着く。今日はケーブルカーに乗っていくことにした。

 

山を登っているものにとって雪山はあこがれである。白銀の世界。踏み跡のない真っ白な雪原に自分の足跡をつけて行く。なんだかロマンを感じさせる。

 

しかし、どこの山岳会に所属しているわけでもなく、単独行が多いため、いわゆる冬山といわれる、ピッケルを持ちアイゼンをつけて登るような雪山に登ったことはない。

 

実際に雪山に登った人に聞くと、ラッセルという、先頭で雪を蹴散らして道をつけるという作業は、汗まみれになるほどの重労働だそうである。

 

青梅市観光歩き道マップ

https://www.omekanko.gr.jp/wph8gq9w/wp-content/themes/omekanko/images/pdf/ome_map_ja_07.pdf

 

ヒマラヤに登った男

そういえば、同じ職場に山男がいたことを思い出した。この人はヒマヤラに2度も行っているすごい人だ。

 

入社したての頃、職場に図書室があった。登山に興味があった僕は、そこに置いてあったヒマラヤ登山を記録した本を手に取った。すると近くにいた人が、「そのときに登った人がうちの職場にいるのよ」と教えてくれた。

 

えっ、そんな人すごい山男がここに! とびっくりした。その本には『遠い頂ヌプツェ』と書かれていた。後日、その方と知り合いになりお話を聞かせていただいたが、

 

「ああ、オレが所属しているのはトボケル会というんだよ。それにオレはベースキャンプにいて登山計画などをたてていただけだから」そういって謙遜していた。なるほど、システムの仕事をしていた方なので、頭脳労働を行なっていたこともうなづける。

 

ちなみに”トボケル”というのは冗談だと思ったら、「登歩渓流会」というのが正式名称で、ちゃかしてトボケル会と言っているのだそうだ。

 

その数年後、ふたたびヒマラヤに出かけ、魔の山ナンガパルバットに挑んだのだが、このときは雪崩で犠牲者がでたため、登頂は断念して戻って来ていた。

 

帰還したばかりのころ、廊下で見かけると雪焼けで真っ黒な顔をしていた。

 

“遠い頂”ヌプツェ―北西峰初登頂の記録 (山岳名著選集) 単行本 – 1979/6/1
登歩溪流会

 

冬山気分

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雪の御嶽山

さて、ケーブルカーは6分ほどで御嶽山駅に到着した。あるある雪が。

 

御嶽山の山頂附近には武蔵御嶽神社があり、ケーブルを降りるとそこからは神社の参道となっていて、道が整備されている。

 

だから登山という感じではない。けれど、雪の日にはそれがありがたい。階段を登って御嶽神社にお参りしたあと、長尾平展望台に向かう道への分岐に着くと、そこで昼食にする。

 

この頃には雪はやんでいた。しかしあたり一面に雪がつもっている。その雪をコッヘルに集めてガスバーナーに乗せる。こうして雪を溶かして作った力味噌ラーメンの味は格別だった。

 

1時間ほど休んだら長尾平展望台に行き、まわりの雪山を眺める。ふたたび分岐まで戻り、こんどは七代の滝まで行ってふたたび分岐に戻り、御岳山駅からケーブルで下山した。

 

ほとんど歩かなかったが、雪山気分を満喫することができた。

 

御嶽駅には午後5時ちょっとすぎに到着。近くの蕎麦屋で山菜そばを食べて帰った。

 

まとめ

めったに雪が降らないところに住んでいると、たまに雪が降るとなんだかうきうきする。


そんな同じような気持ちになる人も多いらしく、後年、大雪が降ったときに子供を連れて小高い丘の公園にいったとき、クロスカントリースキーを楽しんでいる人にあったことがある。チャンスとばかり、めったにできない経験をしに来たのだろう。

 

写真を楽しむ人たちのなかにも、めったに撮れない都会の雪景色を狙いに勇んで出かける人たちは大勢いる。

 

雪国に住んでいたら雪は当たり前で、とくにうきうきすることはないだろう。逆に雪下ろしや雪かきがめんどうだと想う人が多いのではないか。


そうやってないものねだりをするのが人間である。


人間というのは、そうやって満たされないもの、足りないものを求めることで行動する力が湧いてくるものなのだと思う。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
では、このへんで 

 

 

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