5月28日(火)、雨、午前中は降ったり止んだり 秋田市からにかほ市 69.04キロ
左手は少しずつ腫れてきています。
秋田の道はとても走りやすいです。海岸沿いは浜が続き穏やかな景色が続いています。
すると、長浜古戦場という文字が目に入ります。左に折れて羽越本線の踏切を渡り、坂道を登って行くと、民家の横に案内の標識が立っており、民家の横の細い道を示していました。
自転車をそこに停め、細い道に踏み入りました。畑の横を抜け山道を歩いていると、なんだか自分が兵士になって歩いているような錯覚に陥ります。おそらく当時とそれほど変わっていないのでしょう。そんなことを考えていると、山の中腹に墓のような「戊辰戦役長浜古戦場碑」が立っていました。
説明板を読むと、明治元年の8月18日と9月12日の戦いで、秋田藩と対する庄内藩と合わせて93名の戦死者を出していると書かれていました。そしてこの長浜の戸数93戸のうち、実に90戸が戦火に焼かれたとあります。激戦地だったのですね。
今、この碑の建っているところからは穏やかな海岸線を眺めることができます。この地で若い命が散っていったということを私たちは忘れてはならないのだと思わされました。けれど、この碑は山の中にポツンと建っており、草を刈らないとすぐにわからなくなってしまいそうです。こういった追悼の思いを込めた記念碑が忘れ去られないことを望みます。
さて、今は雨は止んでいますが、いまにも降り出しそうな天気です。少し南下したところの道の脇に綺麗な花がたくさん咲いていました。はまなすしか名前がわかりませんが、海からの潮風に耐えて健気に咲いている様は、こちらも頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
11時過ぎにドライブインで昼食。郵便配達の人も入って来ました。テレビを見ていると衝撃的なニュースが流れていました。川崎市の登戸で園児をバスに乗せているところを狙った無差別殺人が起きたというニュースでした。一時、私も近くで働いていたことがあるので本当に驚きました。
店を出ると雨が降っていました。レインウェアを着て出発。だんだん雨脚は強くなって行きます。道の駅があったので緊急避難します。ここで、今夜の宿を探し、電話をかけてみますが、出てくれません。
さっき通った、由利本荘の地名は初めて聞いたように思います。これまで関心を持ってこなかった地域なので、大きな町なのに知らなかったのです。まだまだそんなところはたくさんあるのでしょうね。少し雨が小降りになったところで出発します。
途中にコンビニがあったので夕食を買い、再びさきほどの宿に電話してみると今度は出てくれました。部屋も空いているというので、即お願いしました。
象潟にある、そのビジネスホテルに無事到着。左腕の具合を見ると紫色になっています。腫れ方も今朝より腫れていました。包帯や時計のベルトが腕にくいこんでいたせいかもしれません。
雨に降られて大変でしたが、腕の痛みがでないようにしながら60キロ走れたことにほっとしました。
では、このへんで。
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