江差は少し湾になっているためなのか、それともお天気のせいなのか、海が穏やかで陸も右と左に続いているのが見えて、そして海が綺麗でいいところでした。
少し走ると乙部町というところに来ました。
するとそこに大きな崖が連なるようにそびえ立っています。
ちょっと写真を撮ろうとして止まると、官軍上陸通りと書かれています。函館戦争で官軍の軍艦が停泊し、ここから上陸したそうです。
地図を見ると、函館まで道が続いています。先日通った幕府軍の榎本武揚が上陸した森からも函館に入ることができました。
そして江差にあった復元された開陽丸。この船は江差沖に沈んでいるみたいです。
道南を旅していると、函館戦争の記念碑が多数見られました。
今まで鳥羽伏見の戦いなどは小説でなんとなく知ってはいましたが、こちらの方はあまり知りませんでした。函館戦争という内戦の歴史に少し興味が出て来ました。
この乙部町辺りから奇岩が現れ始めます。不思議な形をした岩と遠くの海岸を眺めながら順調に進んで、と言いたいところですが、やっぱりここでも雪虫です。対策に手拭いで口と鼻を覆ってみました。これで食べなくてすみます。けれど目に入ってくるのには閉口です。
風も穏やかでしたが、弓なり湾の端っこのポンモシリ岬を回った途端、向かい風が吹いていました。
そしてお尻も痛くて、色々と体勢を変えながら頑張って走り、峠を越えてこの日の目的地せたな町の市街に入りました。せたな青少年旅行村はもうすぐ。
近づいていくと、崖の上に建物が見えます。ひょっとしてあそこか。
「ヤダ、登りたくない」
と声に出して叫んでました。しかし登らないとねぐらにたどり着けません。しかたなく登りました。10パーセントの勾配が約1キロ続いています。
ちなみに温泉の共同浴場に行くために一度下りてもう一度登りました。
キャンプ場の管理棟へ行くと、寒いのでバンガローに泊まってほしいとのこと。料金はテントの料金で構わないとのことでした。それでも北海道では高い方で1230円もしました。
もう私で最後にするみたいで、トイレも水場も一ヶ所だけ使えるようになっていました。
ここは大泉洋主演映画の撮影場所となり、夏場は結構お客さんが来たそうです。
たしか「そらのレストラン」。
バンガローは床だけなので、寒かったよー。
では、このへんで。
【データ】
10月23日(水)、晴れ 江差町からせたな町 91.63キロ