せたな青少年旅行村を出発するにあたって、しばらくテントを使わない予定なのでよく乾かし、ここの水は美味しいと言われたのでたっぷりボトルに詰めて出発しました。
急坂を一気に下り、まずは昼食を買いにセイコーマートに向かいます。少し戻ることになりますが、この先コンビニはありません。
せたな町の海岸線に沿って北上。やっぱり奇岩がいっぱい。そしてトンネルも増えてきました。
トンネルを抜けると奇岩、またトンネル、奇岩と繰り返します。トンネルをいちいち切らなくても良さそうですが、でもやっぱりトンネルを抜け出ると気持ちも晴れやかになります。
また、ここでも工事が目立ちますが、自転車にとってトンネル工事は有難いことです。だって交通整理のおかげで車に轢かれる心配がないのですから。
奇岩に見とれながら走っていると、せたな町を抜けて島牧村に入りました。するとたちまち奇岩はなくなり、ちょっと大きな岩が点在する浜に変わりました。
変わったといえば、これまで止まっている車のナンバーは函館でしたが、島牧村に入って札幌ナンバーに変わりました。
「おー、やっとゴールに近づいてきたぞ」という気持ちが湧いてきました。
北海道一周のスタートとゴールは小樽です。小樽から札幌まで走り、骨折治療のためそこで中断していました。だから再出発は札幌。走り始めたのは9月25日。もう1ヶ月が経ちました。予定では10月24日に小樽からフェリーにで新潟に渡り、26日に受診するため一旦自宅に戻るつもりでした。
しかし、予定より遅れたため、受診日を30日に変更してもらい、フェリーには28日に乗ることになりました。
せたなの海岸沿いを、ちょっと向かい風の中、そして雪虫の飛ぶ中を走って行き、途中から内陸に入ります。
ここでしばらく海とはお別れです。目的地は黒松内町のライダーハウス。写真を撮って海に別れを告げました。
内陸の道は覚悟していた峠道。上り、上り、上り。時々自転車を押しながら行くと、上の方はまるでスカイラインのような高原の道が続いています。そして風力発電の風車が回っています。
下りは一気に行きました。ちょっとだけ危険ではありますが、すごい爽快感を味わうことができます。
そしてライダーハウス到着。
ここは今までで一番かも。
では、このへんで。
【データ】
10月24日(木)、晴れ せたな町から黒松内町 84.36キロ
(ここで一句)
分入れば風に彩(いろ)いろ秋の山