襟裳岬の日の出は、幸運にも雲の切れ間に見ることができました。
襟裳岬を出発すると左右に海を見下ろしながら丘の上を進んでいきます。
海岸では今、昆布漁が盛んに行われています。8時から9時の間ぐらいに干し始める方が多かったです。小柄なおばあさんが一抱えもある昆布を引きずって歩道を歩いていたのが印象的でした。きっと相当重いんだろうなぁと思いました。
この日は予報通り向かい風でした。襟裳岬「風の館」で風の体験をしたのですが、おそらく風速4、5メートルくらいではないかと思います。
納沙布岬の時は10メートルくらいはあったと思います。
全体に下り基調なのですが、漕がないと進んで行きません。
しばらく行くと道は海岸のすぐ脇を通るようになり、青い空と岩場の変化を楽しみながら走りました。
気分は演歌ではなく大瀧詠一でした。
朝が早かったので11時頃道端でおばちゃんが作ってくれたおにぎりをいただきました。小梅をふた回りくらい大きくした甘酸っぱい梅が入っていてとても美味しくいただきました。
この日の宿は新冠にあるライダーハウスで100キロちょっと走らなくてはなりません。しかし、向かい風でスピードがなかなか上がらず、少々焦りが出てきました。
走っていると牧場に馬がいます。柵に近づいていくと一頭の馬が好奇心丸出しで近寄ってきました。スマホでビデオ撮影しているとその手を鼻でクンクン匂いを嗅いでいます。とても面白い経験でした。
ライダーハウスには日の入り直前に着きました。ガレージに大型のバイクが1台停まっていました。
中に入ると薄暗いところにひとりの男性が座っています。
「あれっ、ひょっとして稚内のみどり湯で一緒だった・・・」
よく見ると、なんと稚内で出会った”歳上にモテてしまう”26歳の彼でした。
では、このへんで。
【データ】
10月15日(火)、晴れ えりも町から新冠町 108.06キロ