8日、尾岱沼の道の駅を出て向かう先は納沙布岬のライダーハウス。100キロ越え。
オホーツクの向こうに見える北方領土を左手に見ながら走っていると思わず演歌を口ずさんでいました(曲名分からず。歌詞不明確)。
薄曇り時々雨の情景には演歌がよく似合う。
風蓮湖の道の駅ではオジロワシなどの写真を展示してあり、とても素晴らしい作品でした。
さてこの辺りから本降りになってきました。そして長いアップダウンが波のように続きます。
そうやって根室までたどり着きましたが、その先納沙布岬まで後20キロちょっともあります。まだ3時くらいなのに辺りはもう薄暗くなっていました。
納沙布岬は今回が初めてです。ずっと行きたかったところです。
ルートは北側と南側を行く二つがあります。
今回は向かうときは南側、帰りは北側を行くことにしました。
根室を過ぎると右側の海から雨とともに強い風が吹いてきます。そしてアップダウン。ヘトヘトになった身にはこたえました。
とうとうライトをつけて走り、ようやく宿に。
この宿に電話したとき
「もう閉めようと思っているんだよね」
そしてちょっと間をおいて
「まあ、いいよ」
ということで客は私だけ。大広間のようなところを一人で使わせてもらいました。
ここの名物はサンマ丼。
ご主人は食堂もやってます。
「サンマ丼は明日何時から食べられますか」
と聞くと、
「ほんとは9時からだけど、8時に来れば食べさしてやるよ」
なんて温かい方なのでしょう。
もちろん美味しかったですよ。ちなみにお値段は1300円でした。
翌朝(9日)は快晴でした。ただし前の日よりも強い風が。さらに西風。
ということはずっと向かい風、と思っていたら風も気まぐれ、道もぐねぐね。
向かい風ではなんとかなっても横風の時に突風のように吹く風では自転車に乗ってはいられませんでした。
そうやって根室までほぼ8割を押して歩くことに。
根室半島は丘陵地帯がずっと続いているところでした。地理上はわかりませんが、ここはまるで島です。島全体に風が吹き抜けていきます。そう考えると根室市街の地形は丘陵地帯の上にできた街ということなのでしょう。
この日は霧多布まで行くつもりでしたが、時間がかかりすぎたのでもっと近い寝ぐらを探さなければなりませんでした。
それもまたさまざまなことがありました。
では、このへんで。
【データ】
10月8日、雨、朝のうち曇り 別海町から根室市 105.25キロ