Hakuto-日記

定年後を楽しく、生きたい人生を生きる!

登るにつれて山の頂が少しずつ顔を覗かせる 【仙丈ヶ岳】その1

甲斐駒ヶ岳と鋸岳 その向こうに八ヶ岳がのそく

8月28日、甲斐駒ヶ岳に登ってベースキャンプとなる長衛小屋のテント場に戻ってきた。

朝方の雨も止み、天気は快方に向かっている。

1日歩いて体も馴染んできている。

さて、明日は仙丈ヶ岳に挑戦だ。

 

変化に富む登山道を行く 【甲斐駒ヶ岳】その1 - Hakuto-日記

変化に富む登山道を行く 【甲斐駒ヶ岳】その2 - Hakuto-日記

 

 

 

テント場で見た夢

実は長衛小屋テント場初日、嫌な夢と不思議な夢を見た。


どういうわけか亀がつれた。

するとお婆さんが現れて、「亀を料理してあげよう」という。結構ですと断ると、お婆さんがおそろしい化け物に変身した。怖かった。

 

もう一つは、頭だけで生きている子供がいた。どうやら生命維持装置をつけているらしい。言葉は喋れないが何かの方法で意思は通じる。ある日坂道を頭だけで転がることに挑戦したいという。それを僕が見届けて「やったね、すごいね」と言って誉めた。15年後、再び坂道下りに挑戦したいという。夢はそこで終わった。

 

雨がテントに当たる音が騒がしかったせいもあると思うが、ここのところ睡眠不足が続いていたからかもしれない。

 

第2夜、夜明け前の4時に起床した。今日は仙丈ヶ岳に登る。

目覚める時にやっぱり夢を見ていたことがわかる。

 

中年の女の人が畑のような場所でカメ釣りしないかと呼び込みをしていた。
亀釣りで恐ろしい思いをしたから結構ですと断ると、その女の人の影からあのお婆さんが現れて、「それはこんな化け物かいー?」。

 

いやー参った。同じ夢を何度も見たことはあるが、連続する夢を見たのは初めてだ。背筋がゾッとした。

 

それはともかく、気を取り直し身支度を整えて5時45分にテント場を後にする。

 

 

樹林帯の途中で昨日登った甲斐駒ヶ岳が真後ろに見えた

昨夜から雨が降らず、久しぶりにカッパを着ないでの出発だ。

テント場に続く道が林道とぶつかるところの向こう側が登山口だ。

 

登り始めてすぐに「北岳みはらし台」があった。そこから見える北岳はちょっと微妙。山頂がちょこっとのぞいているだけであった。

 

登山口

 

案内標識

 

北岳はどこ?

 

そして山腹の樹林帯の中を少しずつ高度を上げていく。

 

この山も2合目3合目と刻んで標識が立っている。まずは尾根道に出て北沢峠からの道と合流するとところが2合目。

しかし尾根道なのにそれらしくない。相変わらずそんな道をそして急な道を登っていく。そして、はっきりとこれば尾根道だ、というところに出た。そこからすぐに5合目の標識。そして藪沢大滝ノ頭の標識もあった。

 

2合目

 

3合目

 

尾根らしい道に出る

 

5合目

ここから藪沢小屋を通って仙丈ヶ岳に登る道と小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳に行くコースとに分かれる。

 

後ろから登ってきた青年がここで追いついた。このあと小仙丈ヶ岳への道を登っていったが、青年が後からついてこなかったので、おそらく藪沢の方に行ったのだろう。

ここからはほぼ直登で、だんだん岩が多くなってくる。途中、登山道脇の踊り場のようになった場所から後ろを振り返ると昨日登った甲斐駒ヶ岳正面に見えた。

高度を上げていくとハイマツ地帯の6合目に出た。そこからの景色はすばらしく、遠く北アルプスまで見渡せた。

また、高度を上げていくに従ってこれまで見えなかった景色が見えてくる。さっきまで見えなかった八ヶ岳が少しずつ見えてくるのだ。こう言ったことも登山の醍醐味の一つである。

 

甲斐駒ヶ岳の左の稜線の向こうに八ヶ岳がのぞいている

 

これから登る道

6合目からの明るくひろい尾根道を右左にうねりながら登っていく。

しばらく登ると仙丈小屋への分岐があり、小仙丈ヶ岳への道を取る。するとますます傾斜がキツくなる。

 

最後の岩場を越えるとそこが小仙丈ヶ岳頂上だ。ここから富士山やその右に北岳がよく見えた。その左向こうには鳳凰三山が見え、左手には棘のようなオベリスクが天を突き刺すように飛び出ていた。

 

 

富士山と北岳

 

甲斐駒から北岳まで



 

つづく

 

 

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