2月10日(月) 、曇のち晴れ 富士市から箱根町 61.37キロ
いよいよ旅終盤のクライマックス箱根越えに挑みます。
まずは旧東海道を通って芭蕉句碑のある三嶋大社に立ち寄ります。
ここまでの道は残念ながらあまり昔の面影は残っていません。けれど、今日は平日なのに東海道ウォーカーらしき人たちをたくさん見かけました。
三島で昼食をとり、そのあと今川焼を食べました。とても美味しかったです。
三嶋大社を出発するとすぐに上り坂、もう箱根の坂が始まっているのでした。今川焼のおいしさを噛み締めて、いざ箱根。
ともかくどこまでもいつまでも上っていきます。これでもかこれでもかというようにひたすら上ります。ただラッキーなのは追い風で天気も上々なことです。
上に行くにしたがって気温も下がり、路上の表示板は2度とありました。坂を上り始めてすぐに上着を脱いで薄着で上ってきましたが、そろそろ上着を着ます。
そこから少し上ったところで箱根峠(846m)に着きました。上り始めてからここまで2時間かかりました。
峠ではさらに中に一枚着込み、ネックウォーマーもつけました。そこから芦ノ湖まで一気に下ります。ここは道が広く、斜度もそれほどではありませんが、芦ノ湖畔の道端には雪が残っていました。
芦ノ湖から畑宿方面に少し上ると、今度はさっきとは違い狭い道下り坂になります。そして何しろ急な坂です。いくらブレーキをかけても止まりません。カーブの連続では車より速いくらいで、前の車にぶつかりそうになりました。
なんとか無事に箱根湯本まで下ることができましたが、ブレーキのかけっぱなしで腕が疲れました。
ゲストハウスに着くと外にいた外国人に、
「自転車の写真を撮ってもいいですか」
と日本語で言われました。もちろんどうぞと言って少し話をしました。
その外人さんはロバートさんといって、藤沢に住んでいるそうです。これまで大阪や横浜などいろいろなところに住んだそうです。そして昔は自転車のレーサーだったといっているみたいです。
家には古いフレームが置いてあり、私の自転車と同じWレバーだそうです。現在はブレーキレバーとシフトレバーが一体となった自転車に乗っていて、時々間違えてしまうと、(Wレバーの付いていたフレームの方に)腕を下ろして手を振り、レバーが無いという仕草を交えて話してくれました。
そして今日は、入生田に家族で遊びに来て、奥さんと子供さんは温泉に入っているので、この辺をぶらぶらしていたとのことです。
「それじゃまた、町田とかで会うかもしれないネ、シーユー」
そう言って手を振って去って行きました。「サヨナラ」。
その夜は箱根の温泉で冷えた体を温め、これまでの旅の疲れをゆっくり癒しました。
いよいよ明日は最終日。最後まで気を引き締めていこうと思います。
では、このへんで。