2月9日(日) 、晴れ 島田市から富士市 81.22キロ
昨日、ゲストハウスに到着したとき、お茶のおもてなしがありました。さすが茶どころ。美味しいお茶でした。メルボルンのアランにも飲ませてあげたいなあ。
この日に来たお客さんがたまたまオーナーと昔からの知り合いで、ずいぶん久しぶりにあったそうです。礼文島でユースのヘルパーをしていた時のお客さんのようです。フェリーが港を離れる時にやる見送りの歌や踊りの話で盛り上がります。自分もこの旅で見てきていたので、ついつい話し込んで気がつけば0時近くになっていました。
翌朝、まずは島田に3ヶ所ある芭蕉句碑を回りました。
そして、これから富士市に向かいます。
走り出してすぐに交番が見えました。昨日拾った小銭入れをここ島田市の交番に届けます。これで気持ちも身軽になりました。
藤枝市を通っているときに志田郡衙(しだぐんが)跡という案内板を見つけたのでちょっと寄ってみます。資料館には墨で書かれた文字が鮮明に残る陶器が展示されており、ここから奈良に特産品を送っていたことが証明されるなどたいへん貴重な遺跡であることに驚きました。ちょっと寄っただけなのに大きな収穫です。
昼は岡部宿の大旅籠柏屋で久しぶりの蕎麦を食べました。ここは雛祭りと称して雛人形がたくさん飾られており、つるし雛なども見られました。
その先の旧道の峠を越えるとしばらく広い道を走ります。そしてまた旧道に入った時、道路の先に白い富士山が見えました。雪をかぶった富士山はやっぱり綺麗だなあ。見える角度は違うけど、我が家から少し歩けば富士山がよく見えます。
その富士山がだんだん大きくなって富士市に入りました。富士川を越えたところに水神社があり、渡しの跡の碑がありました。橋って本当にありがたい。
ゲストハウスに着いて受付をしているときに、明日は箱根越えだとスタッフの若い女性に話したら、
「私も祖母のいる東京の豊田までギアなしの自転車で箱根を走ったことがあります。もう途中で心が折れそうになりました」
と言っていました。
そうか、でもこちらにはギアがある。
では、このへんで。