2月8日(土) 、晴れ 湖西市から島田市 84.09キロ
今日はとても暖かく、快晴でしかも追い風。言うことないのだけれど、なんだか疲れています。
朝はゲストハウスのオーナーが見送りにやってきてくれました。ここの営業は去年の10月からで、本格稼働したのは1月になってからだそうです。確かにベッドなどは快適でしたが、湯沸かしポットやカップなどは置いて欲しいところです。
ここを始めたのは、行政側がサイクリストを浜名湖に呼び込むために何かできないか、との呼びかけに応じて3年前にNPO法人を立ち上げて、初めにレンタサイクルを始めたとのことです。
現在、湖の東側だけでなく、西側にもサイクリンロードを整備中だそうです。
磐田市に入ったところで昼食を食べました。店を出ると中からお客さんが追いかけてきて、日本一周のプレートが気になって出てきたのだそうです。
「自分もすこし乗るんで」
そう言ってから、
「自分も日本一周をやってみたいと思っているんですよ」
そうして少し話をし、最後に
「是非挑戦してみてください」
と言ったら、「はい」と応えてくれました。仲間が増えそうです。
袋井宿あたりでコンビニに立ち寄った時、地元の同年配の方とも少し話をしました。
以前、名古屋から東京に向かう途中で知り合った人がいるそうで、その後、東海道を歩き通し、次に自転車で写真を撮りながら日本一周をして、東北の震災の写真を撮って個展を開いたりしていると言っていました。
「ここはいろんな面白い人が通りますよ」
おそらく昔からそういう土地柄なのでしょう。
そんな話をして別れたあと、今度は旧東海道を歩いている70代と思われる方に出会いました。
「東海道を歩いておられるのですか」
「先に東海自然歩道を歩こうとしたのですが、去年の台風の被害で復旧していないところがあるので、先に東海道をやることにしました」
「京都まで行かれるのですか」
「生きていたらね」
とのことでした。
お互い気をつけましょうと言って別れました。
もう少し行くと日坂宿です。ここは、どの家にも屋号の看板がか掲げられていて、いい感じです。
ここを過ぎ、小夜の中山という旧東海道の難所越えに向かいます。もう夕方なので汗はかきたくないのですが凄い急坂です。多くの歌人がここのことを歌に詠んでいて、それが歌碑として道の脇にたくさん建てられていました。その中に芭蕉の句「道のべの木槿は馬に食はれけり」もありました。
上りも急だけど、下りも急であまりブレーキが効きません。頭の中にこんな考えが浮かびます。
「もしここでブレーキワイヤーが切れたら」
そう、一巻の終わりです。ヒヤヒヤでした。
峠を降り切るともうひとつ峠がありました。ここ菊川坂に石畳が残っています。ナビはこの石畳の脇の茶畑の中の道を行けと言っています。そこの上り口で小銭入れを拾いました。中には2000円弱入っていました。とりあえず拾っていきます。
果たして、その先は行き止まりでした。またやられました。
では、このへんで。